3PLとは?仕組みと導入するメリット・デメリットを解説

3PL(サードパーティ・ロジスティクス)とは、荷主企業に代わって第三者の専門企業が物流業務全般を包括的に請け負う物流形態です。導入によりコスト削減やコア事業への集中が見込める一方、仕組みや自社に合った選び方に悩む担当者も少なくありません。この記事では、3PLの基本概念や従来の物流・倉庫業との違い、導入のメリット・デメリット、事業者選定のポイントまでわかりやすく解説します。
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目次
3PLとは?
3PL(Third Party Logistics)とは、自社でも直接の配送業者でもなく、第三者の物流専門企業に、物流の企画立案から構築・運用までを一元的に委託する物流形態です。国土交通省は3PLを以下のように定義しています。
単なる作業の代行ではなく、荷主の利益を最大化するための「物流全体の最適化・戦略立案」まで踏み込む点が最大の特徴です。また、物流のノウハウを持った第三者が代行することで、物流が効率化され、雇用の創出やCO2排出量の削減などにつながるとされています。
そのことから、国は3PL事業の普及を推進しているのです。
1PL・2PL・3PLの違い
物流における委託範囲の違いは、以下のように整理できます。
1PLは「すべて自社対応」、2PLは「運送や倉庫など作業ごとに個別委託」、3PLは「物流全体の最適化から運用までまとめてお任せ」という違いがあります。自社の負担を大幅に減らしつつ、物流のプロに戦略ごと任せられるのが3PLの強みです。
3PLが注目される背景
国土交通省のデータによると、国内の3PL市場は1993年度の約1兆円から2020年度には約3.3兆円規模へと拡大しています。急成長の背景には、近年の物流業界を取り巻く大きな環境変化があります。
EC市場の急拡大と配送ニーズの複雑化
ネット通販の普及により多品種・小口配送が主流となり、即日・翌日配送といったスピードも求められるようになりました。荷主企業が自社だけで在庫や発想を管理するのが難しくなっています。
「物流の2024年問題」への対応
トラックドライバーの時間外労働規制強化に伴い、人手不足や長距離輸送の制限が本格化しました。限られたリソースで効率よく荷物を運ぶため、専門知識を持った3PLによる配送計画や拠点配置の最適化が必要不可欠となっています。
環境対応の推進
CO2排出量の削減など、環境配慮への要請が強まる中、個別配送から共同配送への切り替えや無駄のない配送ルート構築を推進するため、3PLを活用する企業が増加しています。
3PLの2つの形態:アセット型とノンアセット型
3PL事業者は、自社で物理的な倉庫やトラックなどの資産を保有しているかどうかで、「アセット型」「ノンアセット型」に分かれます。
・荷主と3PLの2者間で完結し管理しやすい
混合しやすい「類似用語」との違い
倉庫業・発送代行(2PL)との違い
倉庫業や発送代行は、指定された荷物を保管したりピッキングして発送したりする「作業の代行」が中心です。対して3PLは、現場作業だけでなく「在庫配置の見直し」や「コスト削減の提案」など、物流全体をプロ目線で最適化する改善・管理まで網羅します。
4PL(フォースパーティ・ロジスティクス)との違い
3PLが実際の物流運用や管理を行うのに対し、4PL(Fourth Party Logistics)は物流資産を持たないIT企業やコンサルティング会社が中心となり、3PL事業者を含めたサプライチェーン全体を統括管理する形態です。
自社でトラックや倉庫を持つ3PL事業者は「自社のアセットを優先して提案する」傾向が少なからずありますが、4PLは完全に中立的な立場から複数の3PLをコントロールし、全体の戦略立案を行います。
3PLを導入する3つのメリット
ここでは、3PLを導入するメリットとして以下の3つを解説します。
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商品開発や販売などの「コア業務」に集中できる
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無駄なコストを削減できる
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作業を効率化できる
商品開発や販売などの「コア業務」に集中できる
受発注や梱包、配送手配といった日常的な物流作業をプロに委託することで、社内の人材を商品開発やマーケティングなど、売上に直結するコア業務へ集中させることができます。物流の手間に追われていたスタッフの負担が減り、企業全体の生産性向上が期待できます。
無駄なコストを削減できる
自社で倉庫や車両、人員を抱えると、出荷数が少ない時期でも維持費(固定費)が発生してしまいます。3PLを活用すれば、出荷量に応じた費用(変動費)に切り替えやすくなるため、繁忙期・閑散期の波があるビジネスでも無駄なコストを抑えて利益率を改善できます。
作業を効率化できる
3PL事業者は最新の倉庫管理システム(WMS)や効率的な作業導線を整えています。専門知識を持ったスタッフが対応するため、誤出荷や配送遅延などのミスが減り、結果としてエンドユーザーの顧客満足度アップにつながります。
3PLのデメリットと対策
3PLには、以下のようなデメリットもあります。3PLの導入は、デメリットまで把握して判断するようにしましょう。
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情報伝達が上手くいかない可能性がある
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イレギュラー対応が不十分になる可能性がある
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自社のノウハウが蓄積しない
自社のノウハウが蓄積しない
物流業務を丸投げしてしまうと、自社スタッフに現場の知見や改善ノウハウが蓄積されなくなります。将来的に内製化したい場合や運用状況を正しくチェックできるよう、定期的なレポート提出やマニュアルの共有を契約時に定めておきましょう。
現場の「リアルタイムな状況」が把握しにくくなる
物現場が別会社になるため、在庫の細かな状態や作業進捗が見えにくくなるリスクがあります。WMS(倉庫管理システム)によるデータ連携を行い、PC上でいつでもリアルタイムの在庫や出荷状況を確認できる仕組みを整えることが大切です。
突発的な「トラブル」への対応が遅れるリスクがある
誤配送や商品破損などのトラブルが起きた際、連絡ルートが複雑だと原因究明や対応が後手に回ることがあります。導入前に「緊急時の連絡ルート」や「ミス発生時の対応ガイドライン(SLA)」を明確にすり合わせておく必要があります。
3PL事業者を選ぶ際の4つのポイント
ここでは、3PL事業者を選ぶ際に押さえておきたいポイントとして、以下の4つを紹介します。
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自社と同じ業種・商材の実績が豊富にあるか
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自社のシステムとスムーズに連携できるか
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サービス内容に対してコスト(料金体系)が明確で適切か
- 柔軟な改善提案をしてくれるパートナーシップがあるか
自社と同じ業種・商材の実績が豊富にあるか
温度管理が必要な「食品」、SKU(種類)が多く採寸が必要な「アパレル」、取扱に注意が必要な「大型家具」など、商材によって必要なノウハウは全く異なります。自社と同ジャンルの取扱実績が豊富な事業者を選ぶのが安心です。
自社のシステムとスムーズに連携できるか
自社のECカート(Shopifyや楽天市場など)や受発注システムと、事業者のWMS(倉庫管理システム)が自動連携できるか確認が必要です。システム連携がスムーズであれば、出荷指示や在庫反映の手間・ミスを最小限に抑えられます。
サービス内容に対してコスト(料金体系)が明確で適切か
提示された見積もりが「基本料」「保管料」「作業料」「配送料」などに細かく分かれているかチェックしましょう。単に提示額が安いだけでなく、どこまでの作業が含まれているか、追加料金が発生する条件は何かを確認することが重要です。
柔軟な改善提案をしてくれるパートナーシップがあるか
依頼された作業をこなすだけでなく、「梱包資材を見直して送料を抑える」「在庫の配置を変えて出荷スピードを上げる」といった改善提案を自発的に出してくれる姿勢がある事業者を選びましょう。
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物流業務だけでなく、受注管理・在庫管理・カスタマーサポート(コンタクトセンター)を一元管理し、バックオフィス全体の負荷を大幅に削減します。
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