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SNS採用とは?メリット・デメリットと成功事例7選

SNS採用とは?メリット・デメリットと成功事例7選

 

SNSの普及に伴い、近年採用活動にSNSを活用する企業が増えています。
しかし、採用活動でSNSをどう活用すればいいのか分からないと悩まれる採用担当者も少なくありません。 そこで、この記事ではSNS採用の基本やメリット・デメリットから、SNS採用の成功事例まで分かりやすく解説します。

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目次

SNS採用とは

SNS採用とは、InstagramやLINEなどのSNSを採用活動に取り入れる手法のことです。

採用手法には、求人サイトや人材紹介会社などを介して求職者を待つ従来の採用方法と、企業が求職者に直接アプローチする「ダイレクトリクルーティング」があります。

SNS採用もSNSを活用したダイレクトリクルーティングの一種です。

SNS採用では、企業はSNSを通じた情報発信や求職者との直接のやり取りを通しながら採用活動を進めていきます。また、人材獲得だけでなく、企業の認知度アップやブランディング・情報発信などさまざまな目的でSNSを活用できるのも特徴です。

SNS採用は、若い世代の採用で活用されるケースが多く新卒採用では主流になりつつあります。 さらに、近年は、SNSを利用する世代が広がっていることもあり、新卒だけでなく中途採用でもSNS採用を活用する企業が増えてきています。

SNS採用に注目が集まる背景

総務省の調査によると、SNSの利用状況は全体で78.7%に上り、20~29歳では93.2%、30~39歳で89.5%と高い割合を占めています。SNSの利用者が急速に増えているなか、求職者の情報収集の手段も変わりつつあります。

従来の情報収集は、Googleなどの検索エンジンを活用するのが一般的でした。 求職活動においても、検索エンジンから企業の公式サイトや求職サイトをチェックするケースが一般的です。

しかし、近年の若い世代はSNSを活用して情報収集する人が増えている傾向があります。 公式サイトの情報よりも、実際に働いている人のリアルな声を求めてSNSがチェックされるケースは少なくありません。

採用のメインターゲット層の情報収集手段がSNSである以上、採用活動においてSNSでの情報発信が重要になってくるのです。

採用のためのSNSアカウント活用方法

採用活動でSNSを活用する場合、次のような活用方法があります。

  • 認知度アップのための情報発信
  • ブランディング
  • 採用専用の特設アカウント
  • 求職者とのコミュニケーションツール

 

企業の公式アカウントとして企業の魅力を情報発信することで、採用だけにとどまらず認知度アップやブランディングにもつながります。

企業の雰囲気をアピールできれば、そこから興味を持ち採用につながるケースもあるでしょう。その企業を知らない人に対しても、企業の存在を知ってもらえるチャンスにもなります。

また、採用専用のアカウントとして、「求人情報の周知」「先輩社員の声の発信」「求職者と直接コミュニケーションをとる」という活用方法も可能です。

このようにSNSを活用することで、従来の求人サイトとは異なり幅広いアピールの仕方が可能となります。ただし、幅広いアピールができるからこそ、アカウントを運用する目的を明確にしておかなければ期待した効果を得られない可能性もある点には注意しましょう。

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SNS採用に利用できるSNSの種類

SNSといっても多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。 効果的なSNS採用を目指すなら、目的やターゲットに応じた媒体を利用することが大切です。 ここでは、SNS採用で利用できる代表的なSNSとして、以下の6つを紹介します。

  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • LINE
  • Facebook
  • YouTube
  • LinkedIn

 

X(旧Twitter)

若い世代の利用者が多いのがX(旧Twitter)です。 Xの大きな特徴は、リポストやいいね機能による拡散力の高さにあります。 魅力的な投稿ができれば一気に注目を集めることができ、認知拡大や採用効果を得やすくなります。 短いテキストでの投稿がメインとなるので、比較的簡単に運用できるというのもポイントです。 ただし、文字数の制限があり投稿できる画像もInstagramに比べて少ないため、深い内容の情報発信が難しくなります。 また、拡散性が高いことから炎上しやすい点には注意が必要です。

Instagram

ビジュアル訴求に強みがあるのがInstagramです。 X同様、若い世代の利用者が多いSNSサービスでもあります。Instagramは、画像・動画での投稿がメインとなり視覚的にアピールしやすいという特徴があります。 「インスタ映え」という言葉があるように、魅力的な画像での投稿は話題になりやすいため、おしゃれなオフィスなど視覚的な強みがあるとアピールしやすいでしょう。動画での投稿やライブ機能も活用できるので、社内や社員・社内イベントの紹介など企業イメージを伝えるのに適しています。

LINE

若い世代に限らず幅広い世代で利用されているLINEは、日常のコミュニケーションツールとして主流といえます。 LINEでは、公式アカウントを活用することでメッセージや情報を発信することが可能です。 LINEを日常的に利用するユーザーが多いので、情報を見落とされにくいという特徴もあります。 また、ユーザーと直接やり取りしやすいので、選考段階でのやり取りに活用する企業も多くあります。 だたし、LINEで発進した情報は友達登録しているユーザーにしか届かないため、友達登録までのアプローチも検討することが大切です。

Facebook

30代以降の世代に利用者が多いFacebook。 XやInstagramに比べて、フォーマル感が強く利用者の年齢層も比較的高めです。 実名登録制でありメッセージのやり取りがしやすいことから、ビジネス利用しているユーザーも多いという特徴があります。 ビジネス向けのアカウントを作成しホームページのような役割も果たせるだけでなく、求人機能があり採用活動のサポートが充実しているというメリットがあります。 利用層とターゲットが一致しているなら、採用活動として活用しやすいでしょう。

YouTube

動画投稿サイトとして国内利用者の多いYouTube。 長時間の動画も投稿できるので、企業の紹介など理解を深めてもらうのに適しています。 しかし、他のSNSと比較して投稿するためのコンテンツ作成のハードルが高い点には注意しましょう。 既に自社でCMを作成しているなどでコンテンツを有している、動画編集のスキルがあるならおすすめです。

LinkedIn

世界最大級のビジネス向けSNSであるLinkedIn(リンクトイン)。 日本のユーザー数は300万人以上と言われ、他のSNSに比較するとまだ認知度は低めですが近年ユーザー数が増えている傾向にあります。 LinkedInの大きな特徴がビジネスに特化しているSNSという点です。 Facebookのビジネス版と言われており、転職などに利用するユーザーも多いという特徴があります。 また、企業向けの機能が充実しており、採用に関してもスカウトメールが送れるなどの機能を活用することが可能です。

SNS採用のメリット

ここでは、SNS採用のメリットとして以下の4つを解説します。

  • 潜在層にアプローチできる
  • ミスマッチを防ぎやすい
  • 企業の魅力を伝えやすい
  • 採用コストを抑えやすい

 

潜在層にアプローチできる

SNSのメリットは、今就職活動をしている層だけでなく、潜在層にもアプローチできるという点です。

求人サイトなどの場合、基本的にサイトを訪れるのは就職活動中の人でさらにその企業に興味がある人に限られます。少なくともその企業を知らなければ、情報を届けることは難しいでしょう。

一方、SNSであれば拡散力を利用して起業のことを知らない人にも情報を届けることが可能です。例えば、魅力的な投稿をユーザーがシェアすれば、別のユーザーにも投稿を見てもらうことができます。また、暇つぶしにSNSを利用していたらたまたま投稿が目に留まるというケースも少なくありません。

このように、SNSの活用は自社のことを知らない求職者に企業のことを知ってもらえるだけでなく、将来求職者になる層へのアプローチにもなるのです。潜在層にアプローチし企業の認知度を高めておくことで、中長期的な採用活動に成果を得やすくなるでしょう。

ミスマッチを防ぎやすい

企業が情報発信するだけでなく、ユーザーの情報も得られるという点もSNSの魅力です。

一般的に、SNSユーザーの多くは日常の情報などを自分でも発信しています。「ユーザーが何に興味を持っているのか」「どんな価値観なのか」リアルな情報を知ることができ、応募書類だけでは分からない人となりも理解しやすくなります。 より自社に適した人材を見つけやすくなり、採用時のミスマッチを防ぐことにもつながるでしょう。ユーザーの今の情報を知れることでニーズをつかみやすく、採用活動に活かすことも可能です。

企業の魅力を伝えやすい

SNSは、テキストデータだけでなく画像や動画などさまざまなアプローチが可能です。また、リアルタイムの情報を発信しやすいという特徴もあります。

Xであればリアルタイムの情報発信、Instagramなら魅力的な画像投稿など、利用するサービスによってアプローチの仕方も豊富に検討できます。 企業のホームページや求人サイトでは表面的な情報しか伝えられませんが、SNSを活用することでより魅力的に企業情報を求職者に伝えることが可能です。社内の雰囲気や社員の声などリアルな情報だけでなく、裏話や雑談と言った求職者が興味を持ちやすい情報で、興味を持ってもらうこともできるでしょう。

このようにSNSは、より深くリアルな企業の魅力を伝えやすいというメリットがあるのです。

採用コストを抑えやすい

SNSは基本的に無料で利用できるものがほとんどです。 大手求人サービスなどを利用すると採用コストが高額になりがちですが、SNSなら採用コストを抑えやすいというメリットがあります。

ただし、SNS単体では短期的な採用効果は得にくいというデメリットもあります。 また、運用にはある程度のスキルも必要です。 アカウント自体を無料で活用できても、採用効果を得るためには他の媒体との併用やプロの運用支援を受けるなど、別に費用をかけることを検討することも大切です。

SNS採用のデメリット

SNS採用のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 成果が出るまで時間がかかる
  • 常に発信する必要がある
  • 炎上リスクがある

 

成果が出るまで時間がかかる

SNS採用を始めたからと言ってすぐに採用実績が上がるわけではありません。 SNSの活用は、あくまで認知度のアップがメインになります。 また、運用をスタートした初期の段階では閲覧者も多くはないでしょう。 もともと認知度の低い企業の場合、初期ではフォロワーが0に近いということも珍しくありません。 SNS採用の成果がすぐに出ないため、SNSへの理解が乏しい上司の場合運用の見直しなどが指示される恐れもあるでしょう。 運用担当者も長期戦になることは覚悟して、コツコツ運用することが大切です。

常に発信する必要がある

SNS採用で成果を得るには定期的な情報発信が重要です。 SNSには多くの情報があふれているため、更新期間が空いてしまうと情報が埋もれるだけでなくフォロワーも離れてしまいます。 とはいえ、投稿の頻度を上げることのみを重視して質が低いコンテンツを発信すると、フォロワーが離れるばかりでなく企業イメージの低下にもつながりかねません。 しかし、魅力的な投稿を作るには、ターゲットに合わせた投稿の企画や作成をスピード感をもって常にする必要があるので手間もかかります。 さらに、SNSは双方向コミュニケーションであるため、レスポンスへの速やかな対応も重要になります。

質の高いコンテンツで頻度の高い投稿や小まめなレスポンスへの対応を行うとなると、マンパワーが必要になります。 SNSで魅力的な投稿を行うには、SNSやトレンドに詳しい人材も必要です。 忙しい採用業務の傍らでSNS運用にも手を割くとなると、かなりの負担となる恐れがあるでしょう。

炎上リスクがある

SNSには魅力的な投稿をすれば一気に注目を集められるメリットがある反面、炎上するリスクも高くなる点には注意が必要です。 企業公式アカウントにふさわしくない投稿や過激な発言などで炎上するケースは珍しくありません。 一度炎上してしまうと、採用活動が難しくなるだけでなく企業イメージの低下にもつながる恐れがあります。

SNSはさまざまな価値観を持つ不特定多数の人が利用するサービスです。 何がどんなきっかけで炎上するかは予測が難しく、どんなに注意を払っても炎上してしまうリスクがある点は覚えておきましょう。

また、ネットを活用するため情報漏洩リスクやハッキングと言ったリスクも伴います。 適切な情報管理やリスク管理ができるネットリテラシーがある人材を確保することも重要です。

SNS採用の流れ

SNS採用の手法はさまざまありますが、どのような運用をするにしても「思いついたからスタートする」では失敗しやすくなります。 SNS採用を成功させるためには、運用スタートまでの流れも重要です。

ここでは、SNS採用の導入までの流れを紹介します。 大まかな流れは以下の通りです。

  1. アカウントのコンセプトと目的を定める
  2. 必要なタスク量を想定し運用フローを定める
  3. アカウントを開設しコンテンツを発信する

 

1.アカウントのコンセプトと目的を定める

まずは、どんな目的でSNS採用を導入するのかを明確にする必要があります。 「認知度アップ」「募集数のアップ」「潜在層へのアピール」など運用の目的はさまざまあります。 目的が何なのかをはっきりさせ社内で共通認識を持つことが、導入にあたって重要です。

また、同時にターゲットを明確にしていきましょう。 ターゲットによって適したSNSは異なります。 自社の経営戦略や採用戦略などからターゲットを具体的に想定することで、利用するSNSを選定しやすくなるでしょう。

2.必要なタスク量を想定し運用フローを定める

目的や運用するSNSが決まったら、具体的なタスク量や運用フローを定めていきましょう。

運用担当者
更新頻度
投稿のチェック体制
KPIの設定
マニュアル作成
リスク管理

など

 

上記のようなことを決めておく必要があります。 SNS採用はコンテンツの企画や作成・投稿・レスポンスへの対応など、煩雑なフローが必要です。 とりあえず運用してから考えようと運用をスタートすると、投稿の頻度や質が悪くSNS運用が失敗してしまう恐れがあります。 また、担当者が少ないと負担がかかりすぎる可能性もあるので注意しましょう。

3.アカウントを開設しコンテンツを発信する

フローまで明確になれば実際にSNSにアカウントを開設し、コンテンツ配信をスタートしていきます。 SNS運用は、スタートしてすぐに効果が出るものではありません。 中長期的な戦略で継続して取り組むことが大事ということは覚えておきましょう。

SNS採用の成功事例7選

ここでは、どのようにSNSを採用に活用しているかを実際の活用例でみていきましょう。

株式会社ディー・エヌ・エー

株式会社ディー・エヌ・エーでは、採用活動にX(旧Twitter)やYou tubeを活用しています。 X(旧Twitter)では新卒向けアカウントを運用し、説明会やインターン情報・コンペ情報の発信、You tubeでは起業家マインドなどを発信し多くのフォロワーを獲得しています。

https://twitter.com/DeNA_shinsotsu
https://www.youtube.com/@DeNA-Business

株式会社ニトリ

株式会社ニトリでは、新卒者向けLINEアカウントを運用。 公式アカウントで利用できる「リッチメニュー」では、採用サイトや他のSNSへのリンクを設置しており利便性が高いという魅力があります。 また、インスタグラムではリアルな社員情報を発信し就活性へアピールしています。

https://page.line.me/?accountId=677fiiyn&openerPlatform=liff&openerKey=profileRecommend
https://www.instagram.com/nitorishinsotsu/

講談社

講談社ではX(旧Twitter)で採用担当者のアカウントを運営し、採用関連情報の発信を行っています。 新卒採用や中途採用の情報、採用イベントなどを頻繁に更新しており、イベントの特徴やメリットが分かりやすく発信されています。

https://twitter.com/kodansha_saiyou

三井住友カード株式会社

Instagramを活用してSNS採用を行っている三井住友カード株式会社。 新卒採用アカウントでは、企業紹介だけでなく社員インタビュー・内定者就活アドバイスなどが魅力的に発信されています。 オフィスツアーなどの動画も紹介されており、求職者が働くイメージを持ちやすくなっています。

https://www.instagram.com/smcc_recruit/

国土交通省

SNS採用は、民間企業だけでなく行政でも利用されています。 国土交通省では、Facebookの新卒採用公式アカウントで説明会の告知や社風・社員の情報を発信しています。

https://www.facebook.com/mlit.recruit/

大京警備保障

Tik Tokで成果を上げているのが大京警備保障です。 社内の雰囲気や写真の仲の良さの分かる動画が話題となり、企業に興味を持った人からの採用実績に繋がっています。 投稿内容は事業とは関係のないものが多いですが、内容の質の良さから多くのフォロワーを獲得し知名度アップにつなげています。

https://www.tiktok.com/@dkykeibi_tokyo

株式会社JALスカイ

株式会社JALスカイではInstagramを採用活動に利用しています。 社員インタビューで仕事の魅力ややりがいを発信し、仕事への関心を高めるアプローチを行っています。 また、Instagramにしか投稿しない情報も発信することでInstagramのフォロワー数を増やすことにもつながっています。

https://www.instagram.com/jalsky_saiyo/

SNS採用で潜在層を含めた求職者へ効率的にアプローチしよう

SNS採用を導入することで、求職者だけでなく潜在層へのアプローチも可能になり中長期的な採用への効果も期待できます。 しかし、運用に手間がかかりすぐに効果が得にくい点には注意が必要です。 低コストでスタートできるSNS採用ですが、準備が不十分なまま運用をスタートしても効果が得にくいだけでなく炎上のリスクもあります。 効果的に運用するには効果的なSNS選定や魅力的なコンテンツ作成などにプロの手を借りることも検討するとよいでしょう。

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