Shopifyで商品が売れない理由と、7つの対策を解説
「ShopifyでECサイトを開設したのに、想定通りに商品が売れない……」、そんな悩みがある人はこの記事をぜひご覧ください。商品が売れない理由の分析から、対策の実行まで、ShopifyはECに必要な機能を豊富に備えています。この記事では、一般的にECで商品が売れない理由を取り上げながら、Shopifyで取り組める対策について解説します。
ECで商品が売れない理由とは
ECで商品が「売れない」と感じたときのポイントを確認したい順番に挙げてみます。
1.需要のある商品を扱っていない
まず、扱う商品自体に問題がある可能性があります。
季節に合った商品なのか、ターゲット層の年齢や性別にマッチした商品なのかをチェックしてみましょう。
トレンドを狙う商品は、販売のタイミングが非常に重要です。
また、同じような商品を扱う競合店がある場合には、他店にはない独自の「価値」を商品に付加することが必要です。例えば「購入すると特典が付く」「保証期間が長い」「送料無料」などの付加価値が購入をあと押しします。
2.集客が十分でない
次に確認すべきは集客状況です。ECサイトの訪問者が少なければ、当然、売上は伸びません。
集客のために必ず行いたいのはSEO(=検索エンジン最適化)対策です。GoogleやYahoo!など検索エンジンの検索結果ページの上位にECサイトが表示されるようにする施策で、コストをかけずに長期的な集客が見込めます。
また、SNS運用の必要性も高まっています。多くの人がTwitterやInstagramなどのSNSで商品情報を検索するのはもちろん、SNSとECを連携させて、ダイレクトに購買に結びつけることもできます。
コストはかかりますが、Web広告も集客においては即効性がある施策ですので、実施する価値があります。
詳細は次章で説明しますが、集客施策は一度行ったら終わりではなく、常に状況を確認し、より効果的、効率的に集客できるようにブラッシュアップを続けることが重要です。
3.買い物がしにくい(UI、UXの問題)
集客はできているのに売上が伸びない場合は、サイトの使い勝手(UI)に問題がある可能性があります。
ユーザーがECサイトから離脱する理由には、購入までの導線が分かりづらい、購入までに手間がかかるといったことが考えられます。商品購入までの導線やCTA(行動を喚起するボタンやリンク)の位置、デザインがユーザーにとって分かりやすいものであるかを確認し、問題があれば素早く改善しなくてはなりません。
購入時に必要な情報の案内テキストが、分かりやすい場所に明記されているかどうかも重要です。送料が分かりにくい、セキュリティに不安を感じるといったこともユーザーの離脱につながります。送料、問い合わせ方法、返品、交換に関する記述、セキュリティポリシーなどをWebサイト内に明示することが、ユーザーに安心感を与えます。
また、決済手段の種類が十分かどうかも検討しましょう。希望する決済方法がないことで、ユーザーが購入をやめてしまう場合も多いのです。
4.商品の魅力が伝わらない
商品ページ上で商品の魅力が十分に伝えられていないのかもしれません。ユーザーが必要とする商品情報を網羅し、分かりやすく紹介できていなければ、購入にまでいたらないでしょう。
特に注意したいのは「商品画像」です。商品の色・大きさ・デザインなどが分かる画像の画質が悪かったり、画像点数が少なかったりすると、ユーザーは判断の決め手を欠くことになります。
また、実際に購入したユーザーのリアルな感想などは、購入動機をあと押しします。ユーザーにレビューを促し、商品ページ掲載するのは有効な施策です。
5.リピーターが獲得できない
新規顧客の獲得に注力するあまり、既存顧客にリピート購入を促す施策を怠っていませんか?
リピーターの獲得は、新規顧客の獲得よりも少ない費用で行うことができ、一度自社や商品のファンになってもらえれば、長期にわたる継続的な購入、利用が期待できます。つまり、リピーターの増加は結果的に売上の安定化と利益率の向上につながります。そのため、SNS活用やメールマーケティングといったリピーター施策は重要です。
Shopify ECで取り組める、売上を伸ばすための7つの施策
次に、Shopify ECでの集客や購入率の向上、リピーター獲得のための施策を紹介します。Shopifyには基本機能に加えて、さまざまな施策ができるアプリも豊富に用意されています。必要に応じて活用しましょう。
アクセス分析、サイト分析
まずはECサイトの現状を分析し、問題点を把握しましょう。Shopifyには財務分析機能とダッシュボード機能が付いており、決済方法別の利用額や利用頻度、リピーター率、コンバージョン率などを測定できます。
GoogleアナリティクスとAPI連携すれば、アクセス状況やユーザーの動きを細かく分析することもできます。
Shopifyには「ベーシック」<「スタンダード」<「プレミアム」の3つのプランがありますが、スタンダード以上のプランでは、より高度な計測と分析が可能なプロフェッショナルレポート機能が使えます。
2.SEO対策
ECサイト内に検索ワードを適切に配置し、サイトを使いやすく信頼できるものにすることによって、検索エンジンの評価を上げることが可能です。
Shopifyでは、タイトル(サイト名やタイトルのテキスト)やメタディスクリプション(100文字程度にページを要約したテキスト)の入力、ページのURLの編集といったSEO対策を管理画面から簡単に行えます。
また、SEO対策の運用や課題解決をサポートするさまざまなアプリ(有料・無料)もあります。
Shopifyアプリの選定は素人では難しい面もあります。弊社のような専門業者にご相談ください。
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ShopifyのSEO対策についての詳しい解説は下記をご覧ください。
ShopifyのSEO対策とは?効率よく集客を増やすための機能を解説
3.SNS連携
SNSは拡散性が高いので、SNSをタッチポイントにしてECへ集客も期待できます。また、SNSのさまざまな機能を使って、ユーザーと直接コミュニケーションを取ることも可能なので、企業やブランド、商品へのロイヤルティーを高め、エンゲージメントの高いリピーターを増やす上でも有効です。
Shopifyでは、InstagramやFacebookのショッピング機能と連携することにより、効率的なショップ運営が可能です。
4.Web広告
Web広告は即効性が高い施策です。
Web広告には、さまざまな種類がありますので、詳しい解説は下記をご覧ください。
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5.UI、UX、画像の改善
UI、UXの改善は、気づいたところからスピーディーに行っていきましょう。
また、画像は単に商品だけでなく、利用シーンなども掲載しましょう。売れているECサイトのUI、UXやどんな画像を掲載しているかを参考にすることも重要です。
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Shopify ECの構築事例を以下の記事にまとめています。ぜひご参考ください。
【保存版】Shopify構築事例(日本国内)をできる限り掲載【食品/アパレル/生活雑貨などの国内EC 40社】
6.決済手段の充実
商品がショッピングカートに入ったまま購入されない状態のことを「カゴ落ち」と言います。購入の機会損失になるため、できるだけ防止したいものですが、カゴ落ちの主要な理由のひとつに、顧客が希望する決済手段がないことが挙げられます。
決済手段のバリエーションを増やしたいときに利用したいのが、Shopify独自の決済サービス「Shopifyペイメント」です。
Shopifyペイメントを利用すれば、VISA、Mastercard、JCB、American Expressといった主要なクレジットカードに加えて、PayPalやAmazon Payなどの多様な決済手段を提供することが可能です。
ShopifyペイメントはShopifyにデフォルトで設定されており、ワンクリックで利用を開始できます。利用料が無料な点もShopifyペイメントのメリットです(取引手数料はかかります)。
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Shopifyの決済方法についての詳しい解説は下記をご覧ください。
Shopifyで使える決済手段と比較(2022年8月現在)
7.メールマーケティング
メールマガジンは顧客と直接やりとりをする起点となり、限定クーポンやセール情報を配信するといった、リピーター獲得施策として活用の幅が広い施策です。
Shopifyには、顧客情報をもとに毎月2,500通まで無料でメールを配信できる機能を備えています。別途、アプリを使えば、送り先のセグメントや自動配信も可能です。
また、カゴ落ちしたユーザーに商品の購入を促すメールを自動で送信する「カゴ落ちメール」も、管理画面から簡単に設定できます。
Shopifyの機能を使いこなして、サイトを魅力的にブラッシュアップ
ShopifyでECサイトを立ち上げたのに商品が売れない……。そんなときはまず、自社の施策を見直してみましょう。Shopifyは、集客や購入率を上げる多くの機能を備えており、アプリを付加すれば、より高度な機能拡張も可能です。それらの使い方をマスターし、上手に活用していくことで、ECサイトの魅力を高め、売上を伸ばしていきましょう。
TOPPANクロレでは、ECサイトのプランニングから構築、開発、運用まで、さまざまなデジタルマーケティング施策をお手伝いします。どのようなお悩みでもまずはご相談ください。