「作らされる社史」から「創りたい ZINE」へ!若手社員の熱量を引き出す記念誌づくりのヒント
第3話では、最初は「面倒な仕事を押し付けられた……」と完全に後ろ向きだった青井くんが、他社の記念誌をきっかけに「編集長」としての第一歩を踏み出す姿が描かれました。 企業の歴史という「一見お堅いテーマ」を、社員がワクワクするクリエイティブに変えるためのポイントを解説します。
1. 最高の教科書は足元に!「他社の実物」からアイデアを盗む
いざ「記念誌を作れ」と言われても、白紙からはイメージが湧きません。青井くんの心を動かしたように、まずはたくさんの「現物(サンプル)」に触れることが成功への最短ルートです。
2. 歴史を知ると、会社や商品への「愛着」がガラリと変わる
青井くんがメーカーの歴史に驚いたように、自社の歴史もまた、知られていないドラマの連続です。「創業期はこんな泥臭い苦労があったのか」「この主力商品は、こんなピンチから生まれたんだ」と知ることで、会社や自社商品に対する信頼や愛着(エンゲージメント)はより一層深まります。 記念誌は、過去を記録するだけでなく、社員に「誇り」を植え付けるための効果的なインナーブランディングツールなのです。
3. 「年表作りが大変…」を乗り切る、プロの素材活用術
歴史をまとめる年表づくりは、記念誌制作で最もパワーがかかる難所です。十色金属のように、創業時からの「社内報(TOIRO 通信)」が保管されていれば、当時の写真やエピソードが残っているため、作業は劇的にラクになります。もし社内報がない場合でも、コーポレートサイトの沿革、過去のニュースリリース、あるいは OB・OG へのインタビューから血の通ったエピソードを集めることが可能です。
4. 「雑誌の編集長」になったつもりで、自分の“好き”を盛り込む
会社の公式な本とはいえ、教科書のような退屈なものにする必要はありません。赤城さんのセリフにあったように、いま若者の間では少部数で個人のこだわりを詰め込む「ZINE(ジン)作り」がブームです。「自分が好きなデザインのテイストを取り入れる」「現場の社員を主役にした座談会ページを作る」など、編集長自身が「これなら読みたい!」と思える企画やこだわりを仕込むことで、制作のモチベーションは一気に跳ね上がります。
次回への架け橋:記念誌の次は「記念品」?チームの目線が社内へ向く!
青井くんが「僕も会社の歴史を伝えたい!」と覚醒したことで、十色金属のプロジェクトは一気に加速します。 方向性が見えてくると、チーム内からは自然と「記念誌と一緒に、形に残る『記念品』も作りたい!」という声が上がり始めます。しかし、定番の文房具や流行りのガジェットなど「モノありき」で考え始め、チームは迷走寸前に……。
次回、第4話のテーマは「記念品は誰に向けて作る?」。
「記念品を作ろうという先入観、一度捨ててみませんか?」というクロレさんの言葉をきっかけに、物語は単なるプレゼント選びを越えた「インナーブランディング(社員の愛着心を高める仕掛け)」へと進化していきます。どうぞお楽しみに!
・前話(第2話)を読む

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