ファンクラブの特典10選!定番からデジタル活用の新顔まで

2022/12/07 00:00:00
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ファンクラブの特典10選!定番からデジタル活用の新顔まで

 

かつてエンタメやスポーツ業界に大きな打撃を与えたコロナ禍を経て、ファンの「推し」を応援するスタイルは多様化しました。

現在、ファンクラブは単なる「チケット予約」の手段を超え、ファンと推し、あるいはファン同士が深くつながるコミュニティへと進化しています。この記事では、現代におけるファンマーケティングの重要性と、デジタルシフトを経たファンクラブの進化、今取り入れるべき10のファンクラブ特典例を紹介します。

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目次

ファンクラブとは?

 

ファンクラブとは、特定のアーティストやスポーツチーム、キャラクターなどを応援する会員制の仕組みです。

ファンは会費(入会金と年会費または月会費)を払って入会することによって、限定の優待や特別な体験などの特典を受けることができます。

対象となるのはアーティストや俳優、声優といったエンタメ系、運動選手やチームなどスポーツ系ジャンルが一般的。ただし近年ではYouTuberやVTuber、「リラックマ友の会」のようなキャラクターのファンクラブなど、対象が広がっています。

こうしたファンクラブの運営には、近年、注目されているファンマーケティングの考え方が生かされています。

 

ファンマーケティングが重視される理由

 

ファンマーケティングは、商品やブランドに強い愛着を持つファンを育てることで、中長期的な売上とブランド価値を高めるマーケティング戦略です。

 

ファンマーケティングが近年、重視されている理由としては、次のことが挙げられます。

 

LTV(顧客生涯価値)の最大化

 

人口減少による市場縮小の中、新規顧客の獲得コストは上昇し続けています。

既存顧客との関係性を強化しファンやリピーターを増やすことで、LTV(Life Time Value=顧客生涯価値)を高め、安定した収益基盤を築くことができます。

 

「推し活」の文化定着

 

「推しを応援すること」が消費の大きな動機となる時代です。

推し活をしている層はしていない層に比べて、生活の満足度や幸福感(ウェルビーイング)が高いというデータもあります。推しを応援することが「自分自身の喜び」となるため、価格競争に巻き込まれにくく、競合他社への乗り換え(ブランドスイッチ)が起きにくいのが特徴です。

 

SNSによるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の波及力

 

SNSの普及によって、消費者が発信する情報が市場に大きな影響を与えるようになりました。

熱心なファンによるSNSでの発信は、広告よりも信頼性の高い情報として拡散されます。ファンの発信力を味方につけることで、自然な形で認知拡大が期待できます。

 

ハイブリッド化と消費の多層化が進む現代

 

コロナ禍において急速に進んだ「デジタルシフト」は、現在、リアルイベントの復活とともに「ハイブリッド型」へと進化しました。

ぴあ総研の調査によると、2024年のライブ・エンタテインメント市場規模は7,605億円と過去最高を更新しています。リアルイベントが活況を呈する一方で、オンライン配信やデジタル物販が「体験を補完する高付加価値サービス」として定着したことが成長の要因です。

チケット代(体験)だけでなく、デジタルカードや限定動画(所有)、聖地巡礼や推し会(交流)など、オンラインとオフラインを跨いだ「多層的な消費」を行うファンが市場を牽引しています。

 

ファンクラブに対するファンの心理の変化

 

一方、ファンのファンクラブに対する心理にも変化が見られます。

コロナ禍前のファンクラブは、チケットの先行予約・割引、握手会への参加といった特典やリアルな体験をファンクラブに求める傾向が強く見られました。

ところが、現在は「推しの活動を支えたい」「ファン同士のコミュニティに所属したい」という心理が、入会同期の大きなウエイトを占めるようになっています。

 

 

ファンクラブ特典 厳選10例

 

入会の動機付けや退会防止策となるファンクラブ特典も進化中です。

かつての主なファンクラブ会員の特典は、「チケット先行予約」や「握手会」といったリアルな体験が主軸でしたが、現在はそれに加え、「アーカイブ配信」「限定チャット」「デジタルコレクション」など、場所に縛られないコンテンツも必須となっています。

ここでは、定番から最新のデジタル活用例まで、10の特典例を厳選して紹介します。

 

1.会員証、会員ID

 

ファンクラブに入会すると会員IDの入った会員証が発行されます。会員証の主流は、会員管理がしやすいオンライン会員証や会員証アプリですが、現物を持ちたいファン向けにリアルな会員証を発行することもあります。

特にスマホを持てない子どもには、キラキラやホログラム、3Dなどを使用した特別なデザインのリアル会員証が人気です。

子どもに限らず、高級感のあるメタルカードなどは、ファンの所有欲を満たすプレミアムアイテムとなります。

 

 

2.先行予約、優先予約

 

ライブや舞台、スポーツの試合のチケットなどを取るためにファンクラブに入会する人は多く、先行予約や優待席の確保は依然として特典の目玉です。

最近では、継続年数やアクションに応じた会員ランク別に、前方席やバックステージ招待への応募権を付与する仕組みも増えています。

 

3.会報誌、メールマガジン

 

会員には定期的に冊子やWebマガジンの形で会報誌が届きます。会報誌にはインタビューや特集記事を掲載することが多いようです。

冊子タイプには、写真集並みのクオリティのものやDVD付きなどもあります。

一方、メールマガジンは会報誌よりも頻繁に発行されます。出演番組の告知や最新トピックスなど、タイムリーな情報を掲載するのが一般的です。

 

4.グリーティングカード

 

ファンの誕生日やクリスマスなどに合わせて、推しから贈られるカードも人気の特典です。誕生日のバースデーメールや、記念日のボイスメッセージなども喜ばれます。

AR技術を使い、カードにかざすと推しが飛び出すといった演出も導入されています。

 

5.会員限定イベント

 

トークショーや握手&サイン会などのリアルイベントに加え、遠方のファンも参加できる「オンライン生配信」の同時開催が一般的になりました。アーカイブ視聴ができる点も重要なメリットです。

 

6.限定グッズの販売・先行販売

 

入会時や継続時にほかでは買えないグッズをプレゼントする特典は、多くのファンクラブが採用しています。

また「ファンクラブ会員限定」デザインのグッズ販売や、ライブグッズの「事前予約・会場受取」は、混雑緩和と特別感を両立させる施策として定着しています。

 
 

7.ポイントプログラム

 

動画の視聴やWeb上のアクションなどにポイントを付与する、ポイントプログラムを導入しているファンクラブもあります。貯まったポイントを限定コンテンツと交換できる仕組みは、継続的なエンゲージメントを生みます。

 

8.オンラインガチャ

 

グッズやデジタルコンテンツを景品にしたファンクラブ限定の「オンラインガチャ」も人気です。

ガチャには、何が出てくるかわからないというゲーム性がありますが、オンラインにしたことで、特別な映像や音楽を流すといった演出、パフォーマンス動画やアニメのワンシーンといった景品の提供が可能になりました。

イベントがない期間でも、ゲーム感覚で推しとの繋がりを楽しめるコンテンツとして人気です。

 

9.会員限定コミュニティ(チャット・掲示板)

 

ファン同士が交流できるスペースです。SNSよりもクローズドな環境で、ファン同士の絆を深められます。

ファン同士が交流し盛り上がることで、推しを応援する気持ちを高め、退会防止につながります。

 

10.参加履歴が残る電子チケット

 

イベントチケットはデジタル化が進んでいますが、形が残らず物足りないという声も多いようです。

イベント参加の証を「デジタルスタンプ」や「電子チケット」としてコレクションすることで、「いつから応援しているか」が可視化され、ファンの誇りを高めます。

 

ファンもファンクラブも進化する。ニーズを見据えた運営を

 

現在のファンクラブは、単なる事務局ではなく、「推しとファンが共に歩むためのプラットフォーム」です。

 

リアルで会えることの価値を最大化しつつ、日常をデジタルコンテンツで彩る。この「ハイブリッドな体験」を提供し続けることが、これからのファンクラブ運営の鍵となります。時代やファンの心理を敏感に察知し、「入ってよかった」と感じてもらえる価値を創出していきましょう。

 

参照元:
ぴあ総研「ライブ・エンタテインメント白書(2025年版)」

株式会社ロイヤリティ マーケティング「推し活と幸福度・ウェルビーイングに関する調査(2026年)」
「推し活消費はウェルビーイングの第一歩?(2025年)」第一生命経済研究所

矢野経済研究所「2025 クールジャパンマーケット/オタク市場の徹底研究 ~消費者調査編~」

 

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