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動画広告とは?広告の種類を媒体別に解説

動画広告、どう選び、どこに出す?動画広告の種類を解説

昨今、動画広告の市場が急激に拡大しています。「わが社も動画広告を出してみたいのだけれど、どのプラットフォームが適しているのかわからない」。そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。今回はそのような方々へ向けて、動画広告の形式から主要な出稿先の候補、その選び方までを解説していきます。

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目次

いま、動画広告が注目されている理由とは

サイバーエージェントの市場調査によれば、2021年の動画広告の市場規模は昨年対比142.3%となる4,205億円に達する見通しです。2022年には5,497億円、2025年には1兆465億円に達する予想になっており、右肩上がりで増加の見込みです。

その背景として、インターネットで動画を見ることが一般的になり、質の高い動画コンテンツが数多く配信されるようになったことが挙げられます。年齢や性別などのユーザー属性を絞って動画広告を配信できるプラットフォームも多く、マーケティング戦略に合わせて広告展開ができる点も、魅力のひとつといえるでしょう。さらに、広告フォーマットの充実や、広告効果を計測するための環境整備が進んできたことも、動画広告の伸びを支えています。

動画広告の形式とそれぞれのメリット

動画広告は、動画サイトの動画内に挿入されるインストリーム広告、一般的なWebサイトのバナーとして表示されるインバナー広告、Webコンテンツと同じ体裁で表示されるインリード広告の大きく3種類に分けられます。

インストリーム広告

動画コンテンツ内に挿入される動画広告です。例えばYouTubeの動画を視聴している際に現れる動画広告がインストリーム広告です。視聴をスキップすることが可能な「スキッパブル広告」と、スキップが不可能な「ノンスキッパブル広告」に大別されます。ユーザーが視聴しようとしている動画コンテンツの前後や途中に挿入されるため、目に触れる確率が比較的高い広告です。

動画コンテンツの冒頭に挿入されるものは「プレロール動画広告」、途中に挿入されるものは「ミッドロール動画広告」、本編動画終了後に流れるものは「ポストロール動画広告」と呼ばれています。

インバナー広告

Webサイト内のバナー広告の位置に配信される動画広告のことで、インディスプレイ広告とも呼ばれています。例えばYahoo!のトップ画面のようなところで表示されている動画広告がこの形式です。動画サイト以外、すなわち一般的なWebサイトに配信できることが強みで、あまり動画を見る習慣がないユーザーにも接触できます。

基本的には、動画広告が画面に表示されると音声オフで自動的に再生されます。各Webサイトへ直接入稿するか、アドネットワーク(複数のWebサイトにまとめて配信するシステム)に入稿して配信します。

インリード広告

Webサイトの各コンテンツの間や、SNSでの各フィード(投稿)間に配置される形式の動画広告です。Yahoo!ニュースやFacebook、Instagramなど、さまざまなサイトで目にすることができます。

ユーザーがページをスクロールして、広告が画面に表示されたタイミングで再生が始まるため、自然に目に留まりやすい仕組みになっています。また、Webサイトや各種SNSの投稿と同じ体裁のフォーマットで配信されることから、視聴者が違和感を持たずに受け入れやすいともいわれています。SNSの場合、シェアやリツイート、「いいね!」などで拡散される可能性があります。

出稿先をどう選ぶ?各プラットフォームの強みと広告の種類

動画広告の出稿先候補となる、主要なプラットフォームの特徴について紹介します。

各Webサイト・SNSはそれぞれユーザーの使用目的や視聴態度が少しずつ異なります。どこに出稿すれば、広告したいサービスや商品の訴求が効果的に行えるのでしょうか? プラットフォームの特徴、ユーザー層、動画広告の種類などについて理解し、適切な出稿先を選びましょう。

YouTube

YouTubeは世界最大の動画投稿・共有サイトです。日本でも多数の視聴者がおり、人気のある動画は広く拡散されます。また、YouTubeはGoogleが提供しているサービスであるため、Googleの検索エンジン(検索結果)を経由してユーザーがコンテンツを直接見に来るケースがあります。

動画サイトはテレビのモニターで視聴する人も多く、大きな画面で訴求できる可能性もあります。また、スマートフォンユーザーの中には、SNSを閲覧する場合は消音モードにしている人も多い一方で、YouTubeは音を聞きながら見ている人が多くいます。そのため、音声やBGMも生かしたクリエイティブを追求した動画広告も効果的です。音声や音楽が重要な要素となる広告との相性が最も良いプラットフォームといえるでしょう。

以下に広告の種類を紹介します。

インストリーム広告(スキッパブル・ノンスキッパブル)

視聴動画の冒頭、再生途中、再生後に挿入される動画広告です。スキップができる広告(スキッパブル)は30秒間(それ未満の尺の動画は最後まで)視聴されない限り課金されません。スキップができない広告(ノンスキッパブル)は15秒以下の動画で、表示のたびに課金されます。

バンパー広告

“6秒以下”の短尺動画で、スキップ不可能な広告フォーマットです。短い時間内で強く訴求するクリエイティブが求められます。広告が1000回表示されるごとに課金される仕組みとなっています。

TrueViewディスカバリー広告

YouTube関連動画の横や、YouTubeの検索結果の一部、モバイル版YouTubeのトップページに掲載される動画広告です。クリックして再生された場合にのみ課金されます。

アウトストリーム広告

Googleのパートナーサイト(Googleが審査をして認定したWebサイト・モバイルアプリ)内で配信される「モバイル専用動画広告」のことです。広告の面積の50%が2秒以上表示された場合に課金されます。ユーザーが意識的に広告をタップしない限り、音声はミュートで再生されます。

マストヘッド広告

YouTubeのホーム画面の上部に掲載される動画広告です。ミュート状態で自動再生されます。Googleの担当者を通じて予約することにより使用可能になります。1日あたりの固定単価か、表示された回数(単価は固定)によって課金されます。

Twitter

Twitterは140字以内の短いつぶやきでつながるSNSです。「リツイート」機能などによって、投稿した発言が広く拡散されやすい仕組みになっています。広告媒体としてのTwitterの最大の強みは“二次拡散以降の広告には課金されない”ことです。うまくバズが起きればとても費用対効果の高い施策となります。例えば芸能人や人気インフルエンサーを起用した動画、可愛い動物の動画や思わず笑ってしまうような動画といった、拡散されやすい要素を取り入れた動画広告を検討してみるといいのではないでしょうか。

以下に広告の種類を紹介します。

プロモビデオ

通常のツイート形式で動画広告を添付した広告のことです。ユーザーのタイムライン内に表示されると自動再生されます。動画の広告効果だけでなく、投稿したアカウントのフォロワーの増加にもつながります。

プロモライブビデオ

ライブ動画を広告として掲載できる広告です。例えば新製品の発表会の様子などを、フォロー/フォロワー間以外のユーザーへ見てもらうことが可能で、認知度向上が期待できます。

ビデオウェブサイトカード、ビデオアプリカード

ビデオウェブサイトカードはWebサイトへの誘導を、ビデオアプリカードはアプリなどのインストールを目的とした広告です。動画の下部にWebサイトや、インストールボタン、アプリストアのページなどが表示されます

インストリーム動画広告

Twitter社と契約しているパートナー企業が投稿する動画コンテンツのなかに、動画広告を挿入することができます。パートナー企業を指定して選ぶことはできませんが、できるだけ相性の良い企業とマッチングされるようなシステムになっています。また、特定のパートナージャンルを除外することもできるため、広告主のブランドイメージを守ることができます。

インストリーム動画スポンサーシップ

インストリーム広告と同様、Twitterとパートナー契約を結んでいる企業の動画コンテンツ内に動画を挿入することができる形式の動画広告です。掲載するパートナーを指定できることがインストリーム動画広告との違いです。

Instagram

Instagramは、写真や動画を投稿してつながるSNSです。「インスタ映え」という言葉が流行語大賞を受賞したことでも有名です。ビジュアルを通じて交流するSNSであるため、動画広告であっても違和感を持たれづらいという特徴があります。スマートフォンの画面内に画像や動画が大きく表示され、一つひとつの投稿に目を留めやすい構成になっています。若年層、なかでも若い女性に好まれる傾向があり、美容業界や旅行業界、アパレル業界など、ビジュアル要素を重視するジャンルの商材と相性が良いラットフォームといえるでしょう。

以下に広告の種類を紹介します。

フィード広告

ユーザーのタイムライン上に、ほかの投稿と同じような体裁で動画広告などが掲載できます。

カルーセル広告

フィード広告のひとつで、複数の画像や動画を1本の投稿に組み入れるフォーマットです。ユーザーはスワイプをしながら、カタログのように画像や動画を見ることができます。

コレクション広告

フィード広告のひとつで、1画面に複数の商品などを掲載することができるフォーマットです。メインの動画や写真の下部に、複数枚の画像を掲載できて、それらをタップすると、さらに複数の投稿を閲覧できます。カルーセル広告とは“ひと目で多くの画面を確認できる”点が違います。例えば、コスメ会社の新製品が同時に複数発売されるようなときに役立ちそうです。

ストーリーズ広告

画面の上部に掲載される枠内に掲載される動画広告です。ストーリーズ広告はスマートフォンで再生する場合には画面全体に表示されます。そのため、ユーザーに好まれるようなクリエイティブの良い動画広告には高い効果が期待できます。本来は24時間で消える投稿枠ですが、広告の場合は契約期間中、掲載し続けることが可能です。

Facebook

Facebookは世界最大のユーザー数を誇るSNSです。日本ではほかのSNSと比べて相対的に年齢の高いユーザーが多く、年齢層のバランスが良いプラットフォームといわれています。実名で登録することが推奨されているため、性別や住所などの情報の信頼性が高く、ターゲティングに優れています。以上の特徴から、シニア向けの広告や、ビジネスパーソンを対象とした広告と相性が良いSNSです。

以下に広告の種類を紹介します。

ニュースフィード広告

ユーザーのタイムラインに掲載される広告です。タイムラインに表示され次第、動画が自動再生されます。最長2時間までの動画広告が可能です。一般の投稿と同じ体裁で掲載されるため、動画を自然に見てもらうことができます。ニュースフィード広告には、Instagramと同様のカルーセル広告やコレクション広告もあります。

右側広告枠

デスクトップPC専用の広告形式で、Facebookのホーム画面の右側に動画広告を掲載できます。画面をスクロールしたあとも同じ位置に広告が表示され続けます。

ストーリーズ広告

24時間で消える投稿枠に掲載できる広告で、画面の上部に掲載される枠内に掲載されます。スマートフォンではフルスクリーンで再生されるため、目を引きやすく、印象に残りやすい形式です。

プレミアムビデオ広告

Facebookの担当者を通じて申し込むことができる特別な広告です。ニュースフィードの一番上かその次に表示されます。また、ログアウト画面にも掲載されます。Facebookのユーザーの半分ほどは日常的にログアウトをするといわれており、露出される頻度の特に高い広告枠です。

インストリーム動画広告

Facebookで配信されている動画コンテンツの再生前や再生中に挿入する短い動画広告です。特定の動画に挿入することも、Facebookページで公開するすべての動画に挿入することもできます。人気の高いクリエイターが作った動画を選べば、その支持層に広くアピールすることが可能です。

目的に合った出稿先を見極めて、効果的な動画広告を

今回は、動画広告の形式や主要な出稿先について、それぞれの特徴やメリットなどを解説しました。配信するプラットフォームによって、ユーザー層の特性や効果的な宣伝手法が変化します。出稿先を上手に選び、ターゲットに響く動画広告を制作しましょう。

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