Facebook広告とは?特徴、種類、ほかの広告との違いを解説
大人世代に人気で、ビジネス目的で使われることも多いFacebook。「Facebookに広告を出してサイトの集客をしてみたい」と考えている人は多いのではないでしょうか。ここではFacebook広告に興味がある人のために、その特徴やターゲティングの種類、購買ステップごとに設定された広告の目的、さらにリスティング広告やX(旧Twitter)との使い方の違いも解説します。
Facebookとは?
2004年にスタートしたFacebookは世界有数の影響力を持つSNSです。日本ではほかのSNSに比べて40~60代のユーザーが占める割合が大きい(※1)という特徴があります。Meta社によれば、日本国内の月間アクティブユーザーは約2,600万人(2019年7月※2)で、世界の月間アクティブユーザーは29億人となっています(2022年3月※3)。
※1出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/
※2出典:https://japan.cnet.com/article/35139021/
※3出典: https://about.fb.com/ja/news/2022/04/2022_first_quarter_results/
Facebook広告とは?
Facebook広告は、Meta社が運営する広告配信プログラムで、優れたターゲティング機能を持っています。ターゲティングとは、行動履歴をもとに推測した「興味・関心」や「属性」からユーザーをセグメントし、狙いを定めて広告を配信する手法のことを言います。
Facebookは実名での登録を原則としているため、アカウントの登録情報やトラッキング情報(Web上の行動を追跡・分析した情報)の正確性が高いと言われています。それらの情報をもとに配信するので、Facebook広告にはターゲティングの精度が高いという長所があるのです。
ユーザーの購買ステップに合わせて訴求ができる点も特徴のひとつで、目的に合わせていろいろな種類の広告が用意されています。
Facebook広告の出稿方法はオークション方式です。課金方法は広告の種類によって異なり、主にCPM(広告の表示回数による課金)とCPC(クリック数による課金)があります。
Facebook広告の配信先
Facebook広告の配信先は、前述のFacebookに加え、下記の3つがあります。
- Instagram:写真や動画をメインに共有するSNS
- Messenger:Facebookのユーザーがリアルタイムでメッセージを交換できるサービス
- オーディエンスネットワーク:Facebookが広告配信先として提携している外部のWebサイトやモバイルアプリのネットワーク
Facebook広告のターゲティング
Facebook広告のターゲティング方法は下記の3つです。それぞれの特徴と、ターゲティングの精度向上に寄与するFacebookログインについて紹介します。
コアオーディエンス
最もベーシックなターゲティング方法です。Facebookアカウントに登録されている情報や位置情報、興味・関心、Facebookページやアプリでの行動履歴などをもとにターゲティングをします。
カスタムオーディエンス
Facebook利用者のなかから、自社の既存顧客や見込み客を特定して広告を配信する方法です。そのリストは、自社の顧客リストやサイト上のユーザーの行動履歴といった広告主が持つ顧客情報と、Facebookアカウントのデータを突き合わせて作成します。
類似オーディエンス
自社の優良顧客と似た傾向や属性を持つ人(類似オーディエンス)を選び出して、Facebook広告を配信する方法です。既存顧客やコンバージョンユーザー(※)に共通する属性や興味・関心などの傾向は、前述のカスタムオーディエンスのデータから読み取りますが、自社サイトにFacebookピクセルというタグを設定して自動的に情報を集める方法もあります。
※コンバージョンユーザー:購入や申し込みのほか、資料請求や問い合わせといった具体的なアクションをした人
Facebookログインによる精度の向上
ブラウザが保有する情報(Cookie)を使ったトラッキングでは、ひとりのユーザーが異なるデバイスからアクセスした場合には、別の人のアクセスとして認識されます。しかし、SNSのアカウント情報を使ってログインするソーシャルログイン(Facebookの場合はFacebookログイン)を利用した場合は、同じ人の行動と判断され、そのサイト上の行動履歴がSNS側に蓄積されます。
Facebookログインを導入しているWebサイトやアプリは数多くあり、Facebookは、それらのサイトやアプリからユーザーの行動や興味関心の情報を横断的に収集します。ユーザーの多角的な情報が集まることによって、さらにターゲティングの精度が上がるのです。
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ソーシャルログインに関する詳しい解説は下記のコラムでご覧いただけます。
ソーシャルログインとは?ECサイトに導入する場合のメリット・デメリット
Facebook広告活用の6つの目的
Facebook広告を作成する際には、目的を選択することができます。以下の6つから自社のビジネスに最適な目的を選択しましょう。
認知アップ
トラフィック
エンゲージメント
リード
アプリの宣伝
売上
認知度アップ
できるだけ多くの人に興味を持ってもらいたいときに選ぶ目的です。ターゲットとなるユーザーのタイムライン上に、写真や動画を使った目を引く広告を表示する方法が一般的です。
ブランドや、店舗所在地の認知度を上げる際などに利用するとよいでしょう。
トラフィック
広告からリンク先にユーザーを誘導したいときに選ぶ目的です。
ユーザーをサービスの内容を説明するウェブページに誘導したり、通話を促したいときなどに利用するとよいでしょう。
エンゲージメント
広告を通じてユーザーとのつながりを求めているときに選ぶ目的です。
ユーザーとのチャット・通話をいざなったり、ページ/投稿に「いいね」やコメントを求めたいときなどに利用するとよいでしょう。
リード
見込み顧客を獲得したいときに選ぶ目的です。
ユーザーにフォームを入力してもらい、名前や連絡先情報などを取得したいときなどに利用するとよいでしょう。
アプリの宣伝
ユーザーにアプリのインストールや、アプリ内課金などを勧めたいときに選ぶ目的です。
アプリサービスの利用者を増やしたいときなどに利用するとよいでしょう。
売上
商品やサービスの購入者になってくれそうな利用者に配信するための目的です。
ECサイトでの購入数を増やしたいときなどに利用するとよいでしょう。
https://www.facebook.com/business/help/1438417719786914
X(旧Twitter)広告、リスティング広告との違い
最後にFacebook広告と同じSNS広告のX(旧Twitter)広告、Web広告のなかで特に人気の高いリスティング広告とFacebook広告を比較し、活用方法の違いを説明します。
X(旧Twitter)広告とFacebook広告
X(旧Twitter)広告は拡散力に優れており、リツイートされれば短期間で大勢にリーチすることが可能です。エンゲージメント課金(外部サイトへのクリック、アカウントのフォローといったアクションがあったときに費用が発生)で、無駄打ちがありません。そのうえ、広告が拡散された際の二次的なエンゲージメントは無料なので、拡散されるほど費用対効果が上がります。
一方、Facebook広告は実名制のため、X(旧Twitter)広告よりもターゲティングの精度が高く、信頼性も高いと言えるでしょう。ただし、X(旧Twitter)広告のような拡散性や幅広いリーチは期待できません。
リスティング広告とFacebook広告
リスティング広告(検索連動型広告)は、検索エンジンの検索結果ページに掲載される広告です。ユーザーが検索したキーワードに関連した広告が表示されるため、商品やサービスの情報を探している「顕在層」にリーチできる、コンバージョン率の高さが特長と言えます。
一方で、認知、検討といった段階に合わせて広告を出し分けるFacebook広告では、自社の商品の利用を考えていない人を含む、より幅広い層が広告の対象となります。その層のなかから好みや興味関心などをもとにターゲティングを行って、自社の商品に興味を持ちそうな「潜在層」をすくい上げ、次の段階に導くためのアプローチをするのです。
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顕在層と潜在層に関する詳しい解説は下記のコラムでご覧いただけます。
潜在層と顕在層の違いとは?潜在層に効果的なWeb広告とその手法を解説
ターゲティングに強いFacebook広告で、潜在層にアプローチして成果を上げよう
Facebookは実名での登録を原則としています。そのため、Facebook広告にはターゲティングの精度が高いという大きな魅力があります。またFacebook広告には、ユーザーの購買ステップと広告の目的に合わせた広告フォーマットが豊富に用意されています。精密なターゲティングと適切な広告フォーマットを活用すれば、これから顧客になることが見込める幅広い潜在層に、効率的にアプローチすることができます。ターゲットと目的に合ったFacebook広告を上手に使って、潜在層を獲得して成果を上げましょう。
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