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WordPressによるECサイト構築の利点と課題、上手な活用法

WordPressによるECサイト構築の利点と課題、上手な活用法

個人のブログから企業のオフィシャルサイトにも使われている「WordPress」。ECサイトの新規立ち上げやリニューアルに「WordPressで作れないか」と考える方もいることでしょう。ただし、WordPressでのECサイト構築には、いくつか注意すべき点もあります。この記事では、WordPressによるECサイト構築のメリット・デメリット、WordPressを活用したおすすめの構築方法について解説します。

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目次

WordPressとは?

WordPressとは、オープンソースとして提供されている、ブログやWebサイトの構築や運用を行うCMS(=Contents Management Systemの略、コンテンツ管理システム)です。
WordPressは世界中で使われており、そのシェアは世界のCMS市場全体の63.9%を占めているという調査結果があります。また同じ調査では、全Webサイトの43.1%がWordPressで作られているというデータもあります(※)。
WordPressの人気の理由は、なんといっても無料かつライセンスフリーで利用できる点です。専門的な知識がない人でも記事の作成や更新が簡単にできる点や、プラグイン(機能を追加するためのプログラム)による拡張性の高さも特徴的と言えるでしょう。
WordPressは本来、ブログやWebサイトの構築・運用のシステムなので、単体でECサイトを作ることはできません。しかし、ECに必要な機能を追加することによって、ECサイトの構築や運用を行うことができます。
※出典:Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, December 2022

ECサイト構築のために追加すべき機能

WordPress には以下のような、ECサイトに必要な機能がありません。

  1. 購入手続き(カート機能)
  2. 決済
  3. 受注・発注処理
  4. 配送方法、決済方法の指定
  5. 販売管理
  6. 顧客管理 など

WordPressにこれらの機能を追加するには、プラグインのインストールが必要です。EC用のプラグインにはいくつか種類がありますが、日本で人気が高いのは日本製のWelcart(ウェルカート)です。
Welcartには、ECサイトの運営に必要な機能がひととおりそろっており、作業をすべて日本語でできる点にも安心感があります。初期費用、月額費用はかかりませんが、決済手数料の支払いは必要です。

WordPressによるECサイト構築のメリット

ECサイトを作る方法はいくつもあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。ここでは、ECサイトをWordPressで構築する際のメリットを紹介します。

集客力が高い

メリットの1つ目は、コンテンツマーケティングによる集客が見込めることです。
WordPressを使ったECサイトでは、同じドメインでブログの運営ができます。商品の選び方や使い方のポイント、業界トレンド、新商品情報といったユーザーにとって魅力的な記事コンテンツを発信していくことで、SEO効果を高め、ECサイトへの検索流入を促すことが可能になります。
既存のブログで、すでに集客ができている場合は、そこにECサイトを実装して読者を誘導することができます。

コストを抑制できる

WordPressは無料で使えるうえ、インストールするプラグインもほとんどが無料です。そのため、ECサイトを立ち上げる際の初期費用を抑制することができます。
初期費用をあまりかけられない個人や小規模企業にとって、魅力のある構築方法と言えるでしょう。

操作性、カスタマイズ性が高い

WordPressの記事更新や管理のしやすさには定評があります。専門知識がないスタッフでもECサイトの運営が簡単にできる点もメリットと言えます。
また、WordPressのプラグインには、セキュリティーを強化するものや、画像を自動で圧縮するものなど、いろいろな種類があります。そうしたプラグインを活用することにより、使いやすいECサイトへのカスタマイズが可能です。

WordPressによるECサイト構築のデメリット

一方で、デメリットや注意すべき点もあります。

セキュリティー上のリスクがある

最も大きな課題はセキュリティー上のリスクです。オープンソースとして提供されているWordPressのソースコードは誰でも見ることができるため、不正アクセスや改ざん、情報漏えいなどの被害に遭う可能性が比較的高いのです。
顧客の個人情報や決済情報の管理が必要なECサイトが被害に遭えば、深刻なダメージを受けるかもしれません。WordPressに限らず、オープンソースではシステム管理の責任はすべて利用者側が負うことになります。
こうしたリスクを軽減するには、WordPressのバージョンを常に最新にし、厳格なセキュリティー対策を継続的に行うことが必要です。

プラグインのカスタマイズには専門知識が必要

プラグインの既存のEC機能だけでは、自社のニーズを満たせないケースもあります。例えば、スタート時はシンプルな機能で十分でも、事業拡大に伴って販促や顧客関係管理の機能強化が必要になるケースはよくあります。
そうしたニーズに応えるにはプラグインのカスタマイズが必要になりますが、それにはプログラミングのスキルが必須です。セキュリティー対策を継続的に行うにも、相応の知識や技術が求められます。

問題は自社で解決するしかない

オープンソースには原則として提供会社のサポートはありません。
WordPressには解説サイトや利用者のフォーラムがあるので、その情報を参考にしたり、質問をしたりすることができますが、問題はあくまで自社で解決するしかありません。
社内に専門的なスキルを持つスタッフがいない場合は、制作会社への依頼を検討しましょう。

WordPressとECプラットフォームの併用

これまで紹介してきたようなWordPressのデメリットをカバーしたうえで、メリットを生かす方法があります。それはブログとECサイトの役割を分けて考え、WordPressとECプラットフォームを併用する方法です。
ECサイトを別に持てば、別途コストや手間がかかります。しかし、近年はECプラットフォームのバリエーションが広がり、必要な機能を備えたECサイトを安価で簡単に立ち上げられるサービスが増えています。
そうした手ごろなECプラットフォームでECサイトを作成し、集客に有効なWordPressのブログと連携させるのです。

連携の仕組み

両者の連携は、リバースプロキシ(外部のインターネットからサーバーにアクセスする通信を中継する仕組み)を使い、ECサイトのURL配下にWordPressのブログを置く形で行います。これにより、ECサイトとWordPressのサーバーが別々でも、ユーザーには同じドメインとして見せることができます。

連携のメリット

コンテンツマーケティングによりECサイトの集客力が上がる

一般的にECサイトは、オウンドメディアやブログサイトに比べて、SEOによる集客が難しいと言われています。ECサイトとWordPressのブログを組み合わせれば、コンテンツマーケティングによって、検索エンジン経由の集客を増やすことができます。

ECサイトのメンテナンスを自社で行わなくていい

パッケージやASPといったECプラットフォームでは、サービス提供会社がシステム、セキュリティーのアップデートや保守を行います。自社でECサイトのメンテナンスをする必要がなく、ECの最新機能を利用することも可能です。

セキュリティーのリスクを軽減できる

前述のようにWordPressのセキュリティーにはリスクがあります。しかし、ECサイトを別に持てば、WordPress側がクレジットカード番号や購入履歴などの個人情報を扱う必要がなくなります。万が一WordPress側がハッキングに遭っても、ECサイトは守られます。

WordPressとECサイトを連携させて、メリットを最大化させよう

集客力の高さと手軽さが魅力のWordPressでECサイトを構築することは可能です。しかしWordPressにはセキュリティー面に不安があります。この課題を克服する有効な方法が、別に立ち上げたECサイトとWordPressとの連携です。EC事業でWordPressを活用したい場合は、互いの長所を生かすこの方法を検討してみてください。

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