アフィリエイト広告とは?基本的な仕組みとメリットを解説
アフィリエイト広告は、広告主が指定する「商品の購入」や「資料請求」といった成果が達成されたときにのみ報酬の支払いが発生する仕組みを持つWeb広告です。「広告を出したいけれど、費用に見合った効果があるかどうかが不安」いう方も、この特性を上手く使えば低コストでの宣伝が可能になります。具体的にどういう種類や機能を持つのかがわからず、出稿を迷う方のために、このコラムではアフィリエイト広告の定義から仕組み、メリット・デメリット、成功のポイントまでを詳しく解説していきます。
アフィリエイト広告とは
アフィリエイト広告は、媒体主(アフィリエイター)が運営しているWebサイトやブログ、SNSに掲載される広告です。その特徴のひとつは、訪問者がアフィリエイト広告を経由してコンバージョン(成果)に至って初めて媒体主に報酬が発生するという“成果報酬型”の課金形態にあります。
アフィリエイト広告のコンバージョンは、広告の目的に応じて購入や問い合わせ、資料請求というように、広告主が自由に設定することができます。コンバージョンのなかには広告の表示回数を指定するタイプ(インプレッション型)もありますが、その場合の報酬は低めに設定されることが多いようです。
アフィリエイト広告の仕組み
アフィリエイト広告の運用には、Webやブログ、SNSなどを運営し広告を掲載して報酬を得る「媒体主(アフィリエイター)」、広告を出稿する「広告主」、そして広告主と媒体主をマッチングさせる仲介業者の「ASP」の3者が携わります。ASPはアフィリエイト・サービス・プロバイダーの頭文字を取った言葉で、アフィリエイト広告を一括で管理するシステムを使って、広告主から受け取った広告素材を媒体主に提供します。
アフィリエイト広告の一般的な流れは以下のとおりです。
1.広告主がASPに広告を登録する ↓ 2.媒体主(アフィリエイター)は、ASPに登録されている広告のラインナップのなかから掲載する商品やサービスを選ぶ ↓ 3.媒体主の運営するサイトやブログ、SNS等に、選択した商品やサービスの広告を掲載し、訪問者へ情報を提供する ↓ 4.訪問者が広告を経由して広告主のサイトに移動し、指定されたコンバージョン(商品購入や資料請求など)を達成する ↓ 5.達成されたコンバージョン数をもとにASPが報酬額を算出、広告主は成果に応じた広告費を支払う ↓ 6.広告主の費用承認により、報酬が媒体主に支払われる
アフィリエイト媒体の種類
アフィリエイト広告を掲載する媒体には、Webサイト、Amebaブログのようなブログ、TwitterなどのSNS、YouTubeのような動画サイトがあります。
アフィリエイト広告の形式
アフィリエイト広告には、次の2種類のフォーマットがあります。
テキスト広告
テキストにリンクを設定する広告です。サイトの文章やブログ記事に溶け込むようにテキストを作ることで、クリックされやすい効果があります。
バナー広告
画像を使用する広告です。インパクトのあるデザインや魅力的な文言によって、クリックへ誘導します。
アフィリエイト広告の課金形態
アフィリエイト広告では前述の通り成果報酬型が主流ですが、他に媒体主に支払う報酬形式が異なるサービスもあります。どういった種類や違いがあるのかを知っておくとよいでしょう。
クリック型
掲載された広告がクリックされた回数に応じて報酬が発生する広告形態です。
クリック後のユーザーの行動とは関係なく、純粋にクリック数のみが基準となります。
1クリックあたりの単価は広告や媒体によって設定が異なりますが、媒体主には金額非公開とすることもあります。
インプレッション型
掲載媒体で実際に表示された回数に応じて報酬が発生する広告形態です。
表示された回数のみが基準となり、クリックされなくても課金対象となりますが、全く成果を問わない分単価は非常に低い設定となります。
成果報酬型
広告主が設定したコンバージョンを達成した場合のみ報酬が発生します。
最も単価が高くなる半面、コンバージョンを達成しなければ広告が何度表示・クリックされても広告費は発生しません。
アフィリエイト広告において主流となる形式であり、本コラムの解説も成果報酬型を前提にしています。
アフィリエイト広告のメリット・デメリット
アフィリエイト広告には、次のようなメリット・デメリットがあります。
アフィリエイト広告のメリット
費用対効果が高い
アフィリエイト広告では広告主側が、求める成果や報酬の単価を設定します。広告費に対して成果が保証されている、コストパフォーマンスの高い広告です。
Check
下記のコラムで、Web広告の費用対効果を高める施策を解説しています。
費用対効果とは?意味と計算方法、Web広告の向上施策を4つ解説
認知拡大が狙える
もし成果が出なくても、PV数の多いサイトや有名なブログにアフィリエイト広告を掲載することができれば、多くのユーザーの目に留まり、商品の認知度が高まる可能性があります。
自社で集客する手間が省ける
集客テクニックを媒体主に一任する形になるため、媒体に合わせて広告を変えるといった手間が省けます。
アフィリエイト広告のデメリット
媒体主から選ばれないと成立しない
アフィリエイト広告は、媒体主がASPの提示する条件を見て、掲載する広告を選びます。そのためコンバージョンのハードルが高かったり、報酬金額が低すぎたりすれば、選んでもらえない可能性が高まります。媒体主から選ばれるためには、適切なコンバージョンの設定と、それに見合う妥当な報酬が必要です。
ASPの利用にコストがかかる
仲介サービスとしてASPを利用するには、初期設定費用と月額の費用がかかります。万が一、広告の成果がゼロであっても、ASPには固定費を支払わなくてはなりません。
不適切な形で広告されるリスクがある
広告の手法を媒体主に一任することに起因するリスクもあります。例えば、媒体主が、著作権侵害や誇大広告をしてしまうリスクです。商品によっては、「絶対」「100%」といった断定的な表現が誇大広告と判断されることがあります。また化粧品や健康食品などの広告では「〇〇が治った」といった表現は、薬機法違反となりNGです。広告主や商品のイメージを傷つけてしまう可能性や、場合によっては訴訟に至るリスクがあることを忘れないようにしましょう。
アフィリエイト広告が有効なケース
アフィリエイト広告は次のような目的がある場合に効果がある広告です。
あまり費用をかけずに効果的な宣伝をしたい
アフィリエイト広告は成果報酬型のため、低コストで成果を出したいケースに利用されることが多くあります。広告に投資できる予算が限られており、その予算内で一定の成果を出さなくてはならない場合は、アフィリエイト広告から検討するといいでしょう。
商品の認知度や理解度を高めたい
多くの人が集まるWebサイトやブログに掲載されれば、商品・サービスの認知度を高めることができます。また、媒体主によっては、実際の使用感や競合との比較といった第三者視点による商品紹介をしてくれることもあります。まだ認知度が低い新商品を広く知ってもらうための広告、商品についての理解を自然に深めてもらいたい場合にも適しています。
アフィリエイト広告を成功させるポイント
アフィリエイト広告を成功させるには、次のようなポイントに留意しましょう。
力のある媒体主に選んでもらう
アフィリエイト広告の成否は、広告を掲載する媒体主の力量にかかっています。つまり力のある媒体主から「この広告を運用すれば、稼げそうだ」と思ってもらえることが重要になります。そこで、競合企業よりも高い成果報酬を設定したり、ASPへの登録で商品の魅力を積極的にアピールしたりして、有力な媒体主に選ばれるように工夫することが大切です。
長期的な視野で考える
一般的にアフィリエイト広告で効果が出るまでには、ある程度の時間がかかるといわれています。広告を掲載してくれるメディアが少ないうちには、大きな効果は期待できません。数多くのメディアに掲載されるまで、根気よく継続する必要があるのです。長期的な視野を持って、アフィリエイト広告に取り組むようにしましょう。
アフィリエイト広告を効果的に使って、売上アップを狙おう
アフィリエイト広告について、定義や仕組みからメリット・デメリット、成功させるポイントまでを解説しました。アフィリエイト広告には、成果が発生した場合にのみ報酬を支払えばよいという大きなメリットがありますが、大きく成功させるまでにはテクニックや時間が必要です。ASPや媒体主と上手に付き合って経験を積みながら、アフィリエイト広告を使って売上や認知度の向上を狙いましょう。
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