Shopify(ショッピファイ)がECサイト構築に選ばれる理由とは?特長や事例を紹介
この記事は
「これから自社ECを構築しようと計画している」
「ECサービスはクラウド型がオススメと聞いた」
「最近は簡単にECを立ち上げられるShopifyが人気だと聞いた」
「Shopifyは楽天やAmazonとは違うと聞いた」
という方向けの記事です。
近年自社ECサイトを開設する動きが多くみられる中、世界シェアトップクラスの構築サービスである「Shopify」をご存知でしょうか? 2017年に日本法人も設立され、多くの企業がShopifyを使いECサイトを構築しています。
ここでは、これからShopifyを利用してECを始めることを検討されている方向けに、「Shopifyとは何か?」「何がそんなに魅力的なのか?」についてEC構築を扱う弊社からお伝えさせていただきます。
1. Shopifyとは?
Shopifyはカナダ発のクラウド型(SaaS型)ECサイト構築サービスです。現在世界最大のECサービスで、170ヵ国、数百万店舗以上のストアで利用されており、グローバルでの流通総額は4,440億米ドル以上にのぼります。
2017年11月に日本法人を設立し、2020年の4月には楽天市場と連携しました。公式による日本語でのサポート対応や、管理画面の日本語対応が実装されたことで、国内のEC事業者の中でもShopifyの利用が急増しています。
2.人気の理由は何か?
手軽に始められるサブスクリプションモデルのクラウド型ECサービス
Shopifyなどのクラウド型ECサービスであれば、これまでECサイトを構築する上で必要だった自社サーバなどのプラットフォームの導入を行う必要がありません。
また、ECサイト開設はハードルが高いように思われがちですが、Shopifyの場合はアカウントを作成し、管理画面で設定を行うだけでECサイト構築が完了します。記入する項目も少なくわずか3分程度で完了します。
料金体系は月額制のサブスクリプションサービスとなっており、モール店のような決済ごとの販売手数料もかかりません。導入工数や初期投資を抑えて簡単にECを始められることが、Shopifyが人気である理由の一つです。
充実した初期機能と後付けできる豊富なアプリ機能
ECサイトを立ち上げるだけでは売り上げは望めません。Shopifyでは、Google Analyticsと連携して、サイトへの訪問情報を計測することができます。Shopifyの管理画面でも、見やすいダッシュボードが用意されており、決済やカートに関する分析を行うことで、ECサイト全体の流れを俯瞰的に分析することが可能になります。
事業の拡大などで現行の機能で補うことが出来ない部分に関しては、6,000種類を超える豊富なアプリ群から必要なものだけをピックアップして機能を拡張することが出来ます。また、機能が足りない場合はアプリを開発することも可能となっており、カスタマイズによって最適なECサイトを作ることが出来ます。
事業拡大を視野に入れたオムニチャネルにも対応
オンライン/オフラインを問わずあらゆるチャネルを連携することで顧客との接点を強化していく、というオムニチャネルの考え方は、近年ECに取り組む事業者の中で課題となっています。複数の販路を活用して販売することによって、様々な顧客層を自分たちの顧客として取り込むことが、ECの売上拡大には求められています。
Shopifyは「Shopify POS」による実店舗との連携に加え、GoogleやFacebook、Instagramに搭載されているショッピング機能と連携することが可能になっています。
また、2020年4月からは日本最大級のECモールである楽天との連携も可能になり、オムニチャネルを考えているEC事業者には最適なECサイト構築サービスです。
3.ほかのECサービスと何が違うの?
モール店との比較
Shopifyは「Amazonキラー」と言われますが、Amazonとはサービスが異なります。Shopifyは「自社EC」、Amazonは「モール型EC」に類するものになります。自社ECとモール型ECの違いを3つ挙げていきます。
1つ目は顧客情報の取得が可能である点です。モール型ECに出店した場合、顧客情報はモール店の所有物であるため、原則として顧客情報を取得することが出来ません。しかしShopifyで出店した場合、顧客情報を取得することができるため、顧客情報の分析・把握を反映させた集客施策への取り組みを行うことができます。
2つ目は販売手数料がない点です。楽天では2~7%、Amazonでは8~20%の販売手数料があり、その分だけ利益が減っていきます。Shopifyでは初期投資を抑えることも出来るため、スモールスタートで行いたいと考えるEC事業者にとって非常にありがたいものとなっています。
3つ目はブランディングに関してです。モール店で購入した場合は「楽天で買った」「Amazonで買った」というイメージが強くなってしまい、ブランディングには不向きです。ShopifyでECサイト構築を行う場合は、サイトのデザインに制限がなく自由に構築できるため、ショップの名前やブランドイメージをしっかりとアピールすることができます。
パッケージとの比較
ECサイトに必要な基本機能をあらかじめ用意しているECパッケージサービスと比べ、Shopifyは初期投資を抑えることが出来ます。事業に合わせて追加でアプリを購入することで機能拡張を行うことができるため、コストを低く抑えられます。
またアプリを開発することもできるため、独自のサービスを構築したい場合にも対応可能となっています。
ASPカートとの比較
ASPカートは廉価でEC事業を始められますが、拡張性に弱く、個別のカスタマイズや他システムとの連携などで制限があることがあります。また、事業の拡大に合わせてでてきた課題や新しい自社のソリューションに対して、機能の追加や開発を行うことができず、ASPでECを始めた事業者が結局他のECシステムに切り替えを迫られることも珍しくありません。
ShopifyもASPカートの1種なのですが、カスタマイズや他システムとの連携がアプリで対応できることも多く、事業が拡大した際にECシステムを乗り換える必要が少なくなっています。
上記の通り低コストで始められる上に、様々なアプリを使うことで自由自在に機能拡張を行うことができるという点が、企業規模を問わずShopifyが幅広い企業で活用されている理由といえます。
4.Shopifyの料金体系
このほかにも、大企業や取引量の多いECサイト向けの「Shopify Plus」などもあります。
5.ShopifyでECを構築している企業
土屋鞄製造所
土屋鞄製造所は革製品の鞄や財布、小物などを製造・販売する会社です。ECプラットフォームをShopifyに変更したことで、スモールチームでありながら自走出来る社内体制の構築を実現しています。変更以前のデザインに合わせてテーマをカスタマイズし、ブランドイメージを保持する一方で、目的にあわせてアプリを選定し、実現可能な施策を増やしています。
BONIQ
株式会社葉山社中が提供する低温調理器「BONIQ」の販売もShopifyを利用しています。ECサイトでの購入の際によくあるカゴ落ちを、Shopifyのデフォルト機能であるリカバリーメールで対応することで購入率を上げています。また、レシピサイトのコンテンツ強化とShopifyとの連携を行ったことでユーザー体験の強化、レシピサイトからの流入に繋がっています。
Check
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6.こういう方にShopifyはオススメ
将来的にEC事業は成長させたいが少ないコストから始めたい
ShopifyによるECサイト開設は、少ないコストから始めたい方に非常にオススメです。テスト段階から始めたい方や、初期投資の費用を多く確保することが出来ていない方でも月25ドルから始められます。
EC事業が軌道に乗ってきた段階でさらに上位のプランに変更することも可能な為、リスクを減らしてEC事業に取り組むことが出来ます。
EC運用経験がなくRFPの作成や要件定義を行うのが困難
本来ECサイトを構築する場合、RFPの作成や要件定義を行い、必要な要素や機能を明確にする必要があります。
しかしShopifyの場合、アカウント開設までの工数が少なく、豊富なアプリ群で自由にカスタマイズを行うことが可能な為、EC運用経験がない方でもとりあえず始めて、後から必要に応じて好きなように機能を追加することが可能です。
イベントやテスト運用など期間限定でECを展開したい
イベントなど期間限定でECを開設したい方もアカウント開設までのスピード感、価格の両面から気軽に取り組むことが出来ます。また、月額のサブスクリプションサービスであるため、好きなタイミングでやめることもできます。
そこで得た購買情報などを取得して、今後のマーケティング施策に反映させたり、EC事業の計画を立てることが出来るためオススメです。テスト段階でうまくいけばそのままECを続けることも可能です。
TOPPANクロレはShopifyの構築・運用を行います
TOPPANクロレのEC構築サービスではShopifyを取り扱っております。また、構築後の運用サポートにも注力しており、お客様と伴走してECサイトの運営を行っていきます。
加えて弊社は、アプリの自社開発にも対応しており、お客様の要件に合わせたECサイトを独自に構築することが可能となっています。
弊社ではShopifyのみならず、ECサイト構築に関するお問い合わせを受け付けており、無料でお見積りさせていただきます。