【初心者向け】押さえておきたい、Web広告用語をまとめて解説!
よく使われるWeb広告関連の用語をまとめて解説します。Web広告やマーケティングの担当になったら、これらの知識は必須です。今まで何となく使っていた用語の意味を再確認してみましょう。
広告の種類・マーケティング関連用語
ディスプレイ広告
Webサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告です。バナーと呼ばれる画像の形で出稿されることが多いので「バナー広告」とも呼ばれますが、静止画・テキスト・動画などいろいろな形態があります。
純広告
Webメディアの広告枠を買い取って出稿する広告です。広告主が広告枠を事前予約して購入する買い付け方法から「予約型広告」と呼ばれることも。期間保証、インプレッション保証といった課金形式があります。
アドネットワーク
サービス提供会社が複数のWebサイトや個人ブログなどと広告媒体契約をして作った広告配信ネットワークです。複数の広告媒体をひとつのパッケージにしているため、広告を効率的に出稿することができます。
Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)
Google広告が提供するアドネットワークで、Googleの提携サイトやアプリ上の広告枠に広告が掲載されます。配信先を指定するプレースメントやリマーケティング機能があり、ターゲットを絞った広告出稿ができます。
Yahoo! 広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA ※旧YDN)
Yahoo!広告が2020年夏に提供を始めたアドネットワークで、Yahoo!の関連サイトや提携サイトの広告枠に広告を掲載できます。特定のカテゴリーに関心を持つユーザーに広告を配信する機能があります。
DSP
Demand-Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)の略で、複数のアドネットワークやWebサイトへの広告配信を管理し、広告の費用対効果を高めることを目的とした広告主側のプラットフォーム。SSPと連動し、ターゲットとするユーザーに自動で広告を配信します。
SSP
Supply Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の略で、広告収益の最大化を目的とした媒体側のプラットフォーム。DSPと連携し、媒体が設定した条件に合う広告のなかから最も単価の高い広告を自動で選択して表示します。
RTB
Real Time Bidding(リアルタイムビッディング)の略。ターゲットがページを訪れて広告枠が表示された瞬間に、広告主による入札が自動で行われ広告枠の購入を決めるシステムで、DSP-SSPの運用に欠かせない仕組みです。
リターゲティング/リマーケティング広告
ブラウザのクッキー機能を活用し、一度Webサイトを訪問した人が別のサイトを見に行った際に、同じ商品やサービスの広告を表示する仕組みです。興味関心を持つユーザーにピンポイントでアプローチできます。
PPC広告
PPCとはPay Per Click(ペイ・パー・クリック)の略で、広告がクリックされたときにのみ料金が発生する課金形態の広告を指します。PPCは、何度表示されてもクリックされない限り費用が発生しません。
ネイティブ広告
媒体に自然に溶け込むように作られている広告です。ニュースメディアなら記事の形式、SNSなら投稿の形式で広告が配信されます。ネイティブ広告には「PR」「広告」という表示をつけて通常の記事と区別します。
インフィード広告
WebサイトやSNSのコンテンツとコンテンツの間に表示される広告です。例えばInstagramやTwitterを見ているときに、投稿の間に投稿と似た体裁で表示される広告がインフィード広告です。
LP
Landing Page(ランディングページ)の略語。Web広告をクリックしたときに表示される最初のページを指します。多くは商品購入や資料請求などの成果を獲得する目的で、情報を簡潔にまとめた体裁になっています。
LPO
Landing Page Optimization(ランディングページオプティマイゼーション)の略で、日本語ではランディングページ最適化と言います。LPのコンバージョン率を高めるため、ページの構成や内容を工夫・改善することです。
CTA
Call To Action(コール・トゥー・アクション)の略で、「行動を誘引する」という意味です。Webマーケティングでは、Webサイトの訪問者をコンバージョンに誘導するボタンやリンクの形で表示されます。
エンゲージメント
マーケティング用語としては企業と顧客との結びつき、信頼感といった意味を持ちますが、Web広告用語では、SNSの投稿や広告に対する反応を意味します。エンゲージメント数は「いいね」やシェア、コメントといったアクションの数を指します。
運用型広告
出稿している期間中にデータを見ながら、入札額、広告素材、ターゲットなどを改善していく広告のことです。主要な運用型広告にはリスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告があります。
アフィリエイト広告
アフィリエイターと呼ばれる個人や企業が運営するWebサイトやブログに掲載する広告のこと。広告主が設定した成果条件を達成した場合に報酬が支払われる成果報酬型の広告です。
類似ユーザーターゲティング
自社のWebサイトを訪問したユーザーの属性や行動に傾向が似ているユーザーに対象を絞って、広告を配信すること。新規ユーザーへのアプローチに向いています。
被リンク
外部のWebサイトに設置された、自分のWebサイトへのリンクのこと。信頼されるWebサイトに被リンクされると、SEOの効果が高いといわれています。
CRM
Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)の略で、日本語では顧客関係管理と言います。企業が顧客との良好な関係を構築し、顧客価値を高めるために行う一連の取り組みのことです。
LTV
Life Time Value(ライフタイムバリュー)の略で、日本語では顧客生涯価値と呼ばれます。1人の顧客が取引を始めてから終わるまでの期間にもたらす利益の総額を指し、CRMの重要指標となっています。
オウンドメディア
企業が自社で保有し、消費者やユーザーに向けて情報発信するメディアのことです。企業が運営するWebマガジンやブログなどのことを指すことが多いですが、広い意味ではパンフレットや会社案内、メールマガジンなども含まれます。
コンテンツマーケティング
読者に価値があると思われるコンテンツを制作・発信することにより、見込み顧客のニーズを生み出し、購買を経て、最終的にファンとして定着させることを目指すマーケティング手法です。
カスタマージャーニー
顧客がある商品を知ってから購入、使用、その後までに取る一連の行動を旅になぞらえた言葉。それぞれの顧客と企業の接点における行動や心理を視覚化したものをカスタマージャーニーマップといいます。
フリークエンシー
Web広告におけるフリークエンシーは、1ユーザーが広告に接触する頻度のことです。1ユーザーに対する配信頻度の設定を指すこともあります。
Web広告の効果指標
CPC
Cost Per Click (コスト・パー・クリック)の略で、1クリック当たりにかかった広告コストを指します。クリック課金型の広告で使用される指標です。
Imp
Impression(インプレッション)の略で、広告の表示回数のことです。Imp数と呼ぶこともあります。
CPM
Cost Per Mille (コスト・パー・ミル)の略。Milleはラテン語で1,000を意味する言葉で、Web広告が1,000回表示されるのにかかるコストのことです。表示回数によって課金される広告タイプを指すこともあります。
CTR
Click Through Rate(クリック・スルー・レート)の略で、クリック率のこと。広告がクリックされた回数を表示回数で割ることで求められます。パーセンテージで表示されます。
CV
Conversion(コンバージョン)の略で、広告が成果に転換されたことを意味します。CVは、問い合わせ数や資料請求数、商品購入数というようにサイトの目的によって変わります。
CVR
Conversion Rate(コンバージョンレート)の略で、CVが出た割合のこと。広告やWebサイトにアクセスしたユーザーのうち、商品購入や資料請求といった実際の成果に結びついた割合を示す数値です。
CPA
Cost Per Acquisition(コスト・パー・アクイジション)またはCost Per Action(コスト・パー・アクション)の略で、顧客獲得単価のこと。1人の顧客を獲得するためにかかった費用を指します。
ROAS
Return On Advertising Spend(リターン・オン・アドバタイジング・スぺンド)の略で、日本語では広告費用対効果と呼ばれます。「売上額÷広告コスト×100」で表すことができます。
ROI
Return On Investment(リターン・オン・インベストメント)の略で、日本語では投資収益率と呼ばれます。支払った投資額に対して得られた利益の割合(倍率)を表す数値で、利益(売上-投資額)を投資額で割ることで求められます。
Check
CPAやROAS、ROIの算出方法については、下記のコラムで詳しくご紹介しています。
費用対効果とは?その意味や計算方法、Web広告における4つの向上施策も解説
SEM・SEO関連用語
SEM
Search Engine Marketing(サーチエンジンマーケティング)の略で、検索エンジンを使って行うマーケティングの総称です。
検索エンジン
検索窓と呼ばれるボックスにキーワードを入力することで、関連性の高いWebサイトの一覧を表示するシステム。GoogleやYahoo!といったインターネット上のコンテンツを探すサービスの総称でもあります。
SEO
Search Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)の略で、検索エンジン最適化とも言います。検索結果の表示順位を上げ、Webサイトの訪問者を増やすための施策です。SEOはSEMのひとつです。
リスティング広告
広告と関連するキーワードをあらかじめ結びつけておくことで、そのキーワードで検索したユーザーの検索結果に表示されるテキストの広告です。検索連動型広告とも呼ばれます。SEOとともにSEMのひとつです。
オーガニック検索
検索結果のページで、広告枠を除いた検索結果のことです。自然検索ともいいます。SEO対策によりオーガニック検索で上位に表示されるようになると、Webサイトへのアクセス増加につながります。
検索クエリ
query(クエリ)とは照会という意味の英語です。検索クエリは、検索エンジンのユーザーが検索窓に入力したキーワードの一覧です。検索クエリは、自然検索結果ならアクセス解析、リスティング広告ではアカウント管理画面で調べることができます。
ビッグワード
検索エンジンで検索される回数が多いキーワードのこと。検索結果の上位に表示できれば、大量の流入が期待できますが、その分競争が激しいワードです。一般的に月間検索ボリュームが1万以上のワードを指すことが多いようです。
スモールワード
検索エンジンで検索される回数が少ないキーワード。競合が少ないため、検索数は少なくてもCVにつながる可能性もあります。一般的には月間検索ボリュームが1,000以下のキーワードを指すことが多いようです。
アルゴリズム
「算出方法」を意味する英語です。Webマーケティングの分野では、検索エンジンが検索結果に表示するWebサイトの検索順位を決めるための計算式(プログラム)を指します。
品質スコア/品質インデックス
品質スコアはGoogle広告において広告やキーワード、ランディングページの品質を表す指標。品質インデックスはYahoo!広告で広告の品質をキーワードごとに表す指標です。ともにリスティング広告の掲載順位やクリック単価を決める要素です。
広告ランク
Google広告においてリスティング広告やほかのオークション型の広告の、掲載順位や掲載の有無を決定するために使用される指標です。広告ランクは、入札単価と品質スコアのほか広告表示オプションによって決まります。
アクセス解析の指標
PV
PVはPage View(ページビュー)の略で、そのページが閲覧された回数です。サイトの規模や集客の状況を判断するための、最も基本的な指標です。
UU
UUはUnique User(ユニークユーザー)のことで、一定の期間にWebサイトを訪れたユーザーの数です。1人のユーザー(1つの端末)がその期間内に何回Webサイトを訪れても、UUは1と数えられます。
セッション数
セッションとは、Webサイトにアクセスしたユーザーが、サイト内を閲覧し、離脱するまでの一連の行動を指します。セッション数はその数をカウントしたもので、直帰率やCVRの計算に使われます。訪問数、ビジット数、訪問回数と呼ばれることもあります。
直帰率
Webサイトを訪れたユーザーが、1ページだけを見てそのサイトから離れてしまった割合を指します。訪れたページがユーザーの求めている情報でなかった場合、直帰率が高くなりやすい傾向にありますが、最初に訪れたページで目的を果たせたことで満足して直帰しているケースもあります。
離脱率
ユーザーが訪問したすべてのページにおいて、最後に閲覧したページとなった割合をいいます。サイトでのユーザーの動向を分析するための指標の1つです。
回遊率
回遊率とは、Webサイト内で一人のユーザーが1回の訪問でどれぐらいのページを見たかという指標です。1訪問あたりのPV数で表し、PV数を訪問数(セッション数)で割った計算式で求められます。回遊率が高いということは、訪問者がサイト内の複数のページに関心を持ち、見て回ったことを意味します。
滞在時間
Webサイトに来た訪問者がそのサイト内に滞在する時間のことで、そのWebサイトに来てからページを閉じるか他のサイトに離脱するまでの時間を指します。
参照元(リファラー)
参照元(リファラー、referrer)とは、そのWebサイトを訪れる元となった流入元のサイトを指します。あるユーザーが、サイトAにあるリンクをクリックしてサイトBを訪れた場合、サイトBの参照元(リファラー)は、サイトAとなります。
Web広告用語は、英語本来の意味を知っていると覚えやすい
英語をカタカナ表記で使っている用語や英語の略語を使っている用語は、日本語の意味だけを覚えようとすると、かえって難しい場合があります。そんなときはカタカナになっている英語の意味を知ることや、略語のアルファベットだけでなく、もとの言葉をそのまま覚えることで混乱が防げます。何となく使ってしまっている人は、定義を確認することにもつながります。
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