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社内起業家のスタートアップを
トータルでサポート
~みるく舎様の事例~【前編】
印刷・製本/デジタルプロモーション
2025.2.6
実践!リーダーが語る「プロジェクト成功への近道」(11)
みるく舎様 導入事例【前編】
子どもを取り巻く環境の変化や、子育てにおける課題は、年々複雑化しています。少子化に歯止めをかけるさまざまな施策が行われている一方で、虐待や貧困、ヤングケアラーなども社会問題化する中、2023年4月には「こども家庭庁」も発足しました。大人たち一人ひとりが、それぞれの知見をもとに、子どもを取り巻く環境を考えていくことは、未来への責任の一つと言えるでしょう。
みるく舎様はロート製薬の社内起業家支援プロジェクト「明日ニハ」から生まれた出版社です。子どもたちのコミュニケーション力の土台を育むことを目的とした「やりとり絵本」の第一弾として『ことばのまほう』(作 たきもとりつこ 絵 あきやまあいこ)を発行しました。今回は、本づくりやプロモーションにあたって、弊社がお手伝いした事例をご紹介します。
本事例は、東京と大阪という弊社の営業拠点を連携させたり、印刷・製本といったオフライン業務とWeb制作やクラウドファンディング、Web広告といったオンライン業務をつなげたりと、弊社の総合力を発揮できたご支援となったことが特長です。
前編では、まずはTOPPANクロレとの出会いの経緯などをうかがいます。
(全2回の前編。後編に続きます。)
書店での出会いからオンラインのお問合せ
TOPPANクロレでは、2017年より本格的なWeb創注活動を展開しています。コンテンツ拡充やウェビナーの開催、広告、SEO対策などを、Webサイトを中心に実施し、集まった新規リードに対してインサイドセールスを行い、面談や見積もりのステータスへとエスカレーションさせています。 みるく舎様も弊社サイトをご覧いただき、直接お問合せいただいたことが、お仕事のきっかけとなりました。

合同会社みるく舎
社長
「明日ニハ4期生として出版社を創業することになり、事業のパートナーである戸口と一緒に、さまざまな絵本を研究していました。そんな中、奥付に記載されている印刷所のところが図書印刷株式会社(現、TOPPANクロレ株式会社)のものが多いことに気づき、オンラインでお問合せしました。普段、私はロート製薬の社員として、商品企画などを担当しています。印刷会社さんとのお付き合いもありますが、私たちがイメージしている絵本のカタチを、企画段階からワンストップで製造できる会社は、TOPPANクロレさんが最適ということがわかったのです。」と語るのはみるく舎社長の瀧本梨津子さんです。
TOPPANクロレは、数ある印刷会社の中でも絵本・児童書に強い製造ラインを誇ります。
絵本・児童書の製造についてはコチラ>>
絵本づくりについてはコチラ>>
瀧本さんたちの活動拠点が大阪ということもあり、弊社も大阪営業所がお問合せに対応して、お打合せに訪問させていただきました。担当したのは比嘉正憲と中務由美子です。

TOPPANクロレ株式会社
大阪営業所
「最初に訪問させていただいたのは、2023年2月です。すでに絵本のイメージも固まっておられたので、束見本(*)やお見積書を作成するといった、いつもの印刷営業スタイルでお話しをうかがっていました。お打合せの中で、クラウドファンディングをされたいといったことや、会社のホームページを作りたい、デジタルプロモーションも検討されているというお話しがあがっていたので、スタートアップを全面的にサポートできるチャンスだと思い、本社のデジタルマーケティングのチームを紹介させていただきました。」と比嘉は言います。
*束見本(つかみほん)は、本を実製作する前に作る見本のこと。造本の細かい部分を含めて、すべて実際に使用する用紙や製本方法で作成します。印刷はされていませんが、実際の重さや手に取った感触などもわかるので、特殊な装丁の本や、絵本を作る時などは束見本を作成します。
本づくりが進む中でご評価いただいた姿勢
しかし、当初、みるく舎副社長である戸口直樹さんは、デジタルマーケティングチームのカンパニープレゼンには、あまりピンとこなかったそうです。

合同会社みるく舎
副社長
「私はロート製薬では広告のマネージャー経験もあったので、クラウドファンディングやホームページ制作、デジタルプロモーションは、自分たちでやろうと思っていました。しかし、本づくりが進むにつれて、TOPPANクロレの皆さんが熱心に絵本のことを考えてくださっていると感じ、少しずつ、売り方も一緒に考えていきたいと思うようになりました。 最初にデジタルプロモーション戦略をお願いしたいとお声がけしてから、企画が出てくるまでのスピード感にはとても驚きましたね。自分たちがイメージしていたものとほぼイコールのプランが、すぐに出てきました。」と振り返ります。(デジタルプロモーション戦略の詳細は後編にて)
実は瀧本さんと戸口さんは、ご夫婦で、プライベートでもパートナーです。みるく舎様では、モノづくりやマーケティング戦略を瀧本さんが、事業計画やプロモーション、マネジメントを戸口さんが、といった役割分担でプロジェクトを進めてこられました。でも、途中で戸口さんの単身赴任が決まり、公私ともにお二人の負担が増えることを懸念されたことも、私たちのサポートを頼っていただくきっかけとなったのかもしれません。
社会課題に向き合う一冊を共に世に出す喜び
私たちが今回、瀧本さん、戸口さんとのお仕事を通じて何度も感心させられたのは、明日ニハプロジェクトにも代表される、ロート製薬のユニークな人事制度やマルチジョブの考え方でした。
「ロート製薬では、社会に貢献する“自立した人”の輩出を目的に、社会課題に向き合い、自身の想いとアイデアをもとに起業する社員の支援を行うことで、会社の枠に捉われないマルチジョブな働き方を推進しています。子どもの教育や絵本に対する私の関心は、自分の子育ての経験を通じて出てきた課題によるものですが、ロート製薬の社員として働きながら、その課題に真剣に向き合うことを全面的に支援してくれる制度があることは、本当にありがたいです。私たち以外にも、社内にはさまざまな社会課題に向き合う事業に取り組んでいる社員がたくさんいますし、明日ニハだけでなく、2016年2月のロート複業解禁で生まれた制度(社外チャレンジワーク制度)などを活用して、人と社会のWell-beingのために新しい事業や活動をスタートさせる社員もたくさんいます。」(瀧本さん談)。
明日ニハプロジェクトへの出資額は、社内で行われるクラウドファンディングで決まります。ロート製薬には健康社内通貨「ARUCO」があり、社内クラウドファンディングでは、社員がARUCOポイントで応援(投票)します。社員から獲得した応援ポイントに応じて、ロート製薬がマッチアップし活動資金として支援する仕組みです。明日ニストと呼ばれる挑戦者に対しては、初期投資費用(マッチアップ)、ロート製薬の資源活用、プロジェクト事務局による会計・法務上の知識サポート、セミナーやミートアップなどの機会も提供されるなど、制度が細かく整えられているそうです。

TOPPANクロレ株式会社
大阪営業所
「ロート製薬様の人事制度はとても素晴らしくて、お話を聞いているだけでも刺激的でした。自分たちの会社でも、そういった仕組みが作れるといいなと思いましたし、そんなプロジェクトから生まれた本なので、お二人の“この絵本を作りたい”という熱意がすごく伝わってきて、それをカタチにできるお仕事だったので、私たちも、ぜひいいものにしたいと思いました。」(中務談)
後編では、クラウドファンディングからデジタルプロモーションについてご紹介します。
TOPPANクロレのデジタルマーケティング支援サービス
TOPPANクロレでは、SNS運用、Webサイト、EC事業の構築・リニューアルも含めた幅広いデジタルマーケティング支援サービスを提供しています。お客様の課題や外部環境を踏まえた上で、企業(またはブランド)の強み・特長を、データに基づいて洞察、咀嚼/翻訳し、課題解決へ向けた戦略プランの設計から運用までをお手伝いしております。
「TOPPANクロレが描くDX時代のマーケティング透視図」のページでは、当社の「デジタルマーケティング支援サービス」の導入企業のご担当者様や、デジタルマーケティング界の識者の方々へのインタビューを通じて得られた「生の声」を掲載。ぜひお客様のマーケティング活動にお役立てください。