「会報誌」と似たような冊子に、「広報誌」や「社内報」がありますが、それぞれの目的や対象読者、内容には明確な違いがあります。
会報誌の読者は顧客や特定のグループの会員です。会員との関係をより強固にすることを目指す会報誌には、読者がその会をさらにより一層その会を好きになるような工夫が必要とされます。
広報誌は、潜在顧客を含む不特定多数の読者を対象として発行されます。団体がその活動や社会貢献への取り組みなどを広く伝えることが目的で、宣伝の意味合いが強いといえます。
社内報とは、企業が従業員に向けて発行する小冊子です。企業の経営課題や各部門の取り組みを共有して企業活動を円滑にすることを目的として発行されます。
会報誌づくりに真剣に取り組もうとすると、予想以上の労力がかかることがあります。しかし、効果的な会報誌を制作することで得られるメリットは非常に大きいです。具体的にどのような効果が期待できるのか、詳しく見ていきましょう。
「この会に所属していて良かった」と会員に思わせるには、組織そのもののブランド力が重要です。
綿密に企画された会報誌は、企業や団体、学校などのブランド価値を高め、競合との差別化にも役立ちます。具体的な事例をいくつか見てみましょう。
実店舗を持たない通信販売は、販売者と購入者が直接接触する機会が少なく、企業や商品のブランディングが難しい場合があります。
商品発送時に会報誌を同梱したり、過去に商品を購入した顧客に定期的に送付したりすることで、企業の個性や商品への想いを伝えることができます。
一口に旅行会社と言っても、価格の安さを売りにしている企業から高級感を重視する企業まで、その特徴はさまざまです。
例えば、高級感をブランドの柱としたい場合、著名人によるエッセイや豪華な特集記事を会報誌に掲載することで、ラグジュアリーなイメージを強調できます。
大学のブランドイメージは、在校生の活動だけでなく、卒業生の将来像や教授陣の研究成果にも左右されます。
第一線で活躍する卒業生や著名な教授へのインタビューを特集し、その大学らしさが伝わる会報誌を制作することで、ブランド力を高めることができます。
会報誌は、関係者とのつながりを深め、ブランドを強化する強力なツールです。戦略的に活用することで、組織の魅力や価値を効果的に伝えていきましょう。
では、実際に会報誌を制作するにあたり、どのような点に気を配るべきでしょうか。具体的なポイントを紹介します。
会報誌は宣伝や押し売りを目的とするものではありません。「発信者と読者の関係を深める」という会報誌独自の意義を忘れずに、読者の視点を大切にした企画を心がけましょう。
また、読者の視点を意識するだけでは、会報誌が単なる読み物に終わってしまい、発信者の目的を果たすことはできません。
読まれる会報誌は、キャッチコピーが魅力的です。読み手の心理を理解しながらコピーライティングを考え、最初に目に飛び込むコピーで読者の心をつかみましょう。
また、デザインやレイアウトも会報誌の読みやすさを左右します。組織のブランドイメージや読者の年齢に合わせて構成を考えましょう。
会報誌を充実させるためには、ブランドコンセプトに沿ったさまざまなテーマや企画を取り入れることが重要です。しかし、同時に考えなければならないのは、費用対効果です。
会報誌制作に使える予算は無限ではありません。限られた予算のなかで、ターゲットとなる読者を見据えて情報の取捨選択を行いましょう。
企画のなかに、読者へのインタビューや読者からの投稿を取り上げるコーナーを設ければ、会報誌は読者に寄り添った魅力的な内容になります。また、そうした読者の生の声を組織内で共有することで、組織自体の活性化にもつながります。
初めに、会報誌のテーマやターゲット読者、配布方法を決定します。これには、次のようなステップが含まれます。
執筆者やデザイナーを選定し、記事やビジュアルを制作します。この段階では、以下の点に注意します。
デザイナーが記事や写真を元に、誌面のデザインを行います。紙媒体の場合は印刷所への入稿形式を確認し、デジタル版の場合は読みやすいフォーマット(PDF、HTMLなど)を選定します。
完成した原稿やデザインを校正し、誤字脱字や内容の不備を確認します。この作業は複数人で行うと精度が高まります。
紙媒体の場合は印刷を手配し、配布準備を進めます。デジタル版はウェブサイトやメールで配信します。
読者の反応を把握するためには、配布後のフィードバック収集が重要です。
例えば、オンラインアンケートを実施して具体的な意見を集めたり、SNSのコメントやリアクションを活用して読者の感想を把握する方法があります。
これにより、次号の内容改善や新たな企画立案に役立てることができます。
デジタル化が進む現代では、会報誌もオンライン形式での発行が増えています。電子化によって制作コストを抑えられるだけでなく、SNSやメール配信と連携することで、より広範囲の読者にリーチできます。さらに、動画やアニメーション、インタラクティブなコンテンツを組み込むことで、より魅力的な情報発信が可能です。
会報誌は読者に読んでもらえることが大前提です。しかし、せっかく予算と時間をかけて制作するのであれば、読者との絆を深め、さらには組織のブランディングも視野に入れて企画・編集することが理想的です。
会報誌の制作で悩んだ際は、ここで紹介した6つのポイントを振り返って、自社らしさが伝わる質の高い会報誌づくりを目指していきましょう。
企業価値を高め、絆をつくる。 TOPPANクロレの広報誌・会報誌制作
「BtoC向け」のイメージが強い会報誌ですが、「BtoB向け」のメディアとしての効果も期待できます。
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