X(Twitter)のタイムラインで、企業のキャンペーン告知を目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。X(Twitter)キャンペーンは、近年、人気が上昇しているマーケティング施策です。この記事では、X(Twitter)キャンペーンを始めたい人に向けて、メリットや注意点、実施の手順や事例などを解説します。
X(Twitter)キャンペーンは、SNSのX(Twitter)を活用したマーケティング施策のひとつです。
X(Twitter)は短文や画像、動画を投稿するSNSで、国内の月間アクティブユーザーは約6,650万人(※)。即時性があり、拡散性が高いという特徴があります。
X(Twitter)キャンペーンではこうした特徴を生かし、主にプレゼントや特典への応募を通じて、アカウント自体や商品、サービスの認知拡大、新規フォロワーの獲得を狙います。
※出典:https://www.comnico.jp/we-love-social/sns-users
では、X(Twitter)キャンペーンにはどんなメリットがあるのでしょう?
公式アカウントを立ち上げても、投稿するだけではフォロワーはなかなか増えません。フォローを応募条件にしたX(Twitter)キャンペーンで応募者を多数集めることにより、短期間で新規フォロワーを増やせます。
X(Twitter)の大きな特徴は拡散性です。リツイートやハッシュタグを使ったキャンペーンを行えば、商品やキャンペーン自体の情報が拡散され、認知度を高めます。応募者のリツイートを別のユーザーがリツイートをするといった二次拡散も期待できます。
X(Twitter)のユーザーは短時間で次々に投稿を見ていきます。X(Twitter)キャンペーンは、そうした流れのなかで、パッと見て気に入ったらすぐ応募できるように設計します。そのため、応募のハードルが下がり、幅広いユーザー層から多くの参加者を集めることが可能です。
一方、対策を考えておくべき注意点もあります。
気軽に応募できるX(Twitter)キャンペーンには、終了後にフォロワーが離脱する可能性があります。
獲得したフォロワーをなるべく引き留めるためには、キャンペーン後のアカウントをどう運営するかを事前に十分検討しておく必要があります。
X(Twitter)キャンペーンには、抽選、応募条件の確認、当選連絡、プレゼント発送といった多くの作業がともないいます。
応募が想定よりも伸びると、作業も増え、人手が足りなくなる可能性があります。応募数が増えた場合の対策を事前に考えておきましょう。
また、当選連絡用に送信するリプライやDMの数には上限があるので、注意が必要です。
応募用に複数のアカウントを作ったり、繰り返し同じツイートをしたりする行為はX(Twitter)社により禁止されています。キャンペーンの主催者は、X(Twitter)の「キャンペーンの実施についてのガイドライン」に従って、募集告知で注意を喚起しなくてはなりません。
X(Twitter)キャンペーンの種類を、応募条件の違いと応募の仕組みの違いという2つの視点で整理します。
多くのX(Twitter)キャンぺーンが、応募条件として次の3つのいずれかを設定しています。
対象アカウントをフォローし、当該ツイートをリツイート(RT)することが条件になります。リツイートによって応募者が新たな発信者となり、さらなる拡散が期待できます。
【事例】DR.BRONNER'S https://twitter.com/drbronner_japan
「ペパーミントで冷え冷えTwitterキャンペーン」
対象アカウントをフォローし、当該ツイートに「いいね」をすることが条件になります。「いいね」はハードルが低いため、集客力の高い手法です。
【事例】マクセル https://twitter.com/maxellJP
「Twitterキャンペーン」
対象アカウントをフォローし、指定されたハッシュタグを付けた投稿(テキスト、画像、動画)をすることが条件になります。
応募のハードルは高くなりますが、投稿をUGC(ユーザー生成コンテンツ)として活用でき、話題になりやすい手法です。投稿はハッシュタグ検索で収集できます。
【事例】博多みやざき館KONNE https://twitter.com/hakatakonne
「Twitterキャンペーン 」
一般的なX(Twitter)キャンぺーンでは、前項のような条件となるアクションを行うこと自体が応募となります。X(Twitter)のシンプルな機能を使うだけなので、ローコストでの運営が可能です。
インスタントウィンは、応募したその場ですぐに当選結果が分かるキャンペーン手法です。
当落連絡はリプライやDMを自動で送信するため、個人情報の入力は不要。ユーザーは、くじ引き感覚で気軽にキャンペーンに参加できます。実施には専用ツールを使います。
【事例】ほっかほっか亭 https://twitter.com/HokkahokkaP
「おろし天丼フォローRTキャンペーン」
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インスタントウィンついての詳しい解説はこちらのコラムでご覧いただけます。
インスタントウィンとは?仕組みや実施するメリットを丁寧に解説
カンバセーションボタンは、ツイートにアクションボタンを付けられる機能です。
ボタンをタップすると、事前に設定しておいたハッシュタグ付きのツイートが生成、送信されます。ユーザーはタップだけで、ハッシュタグ付き投稿が可能です。
ボタンは4種類まで設定できるため、投票形式や選択クイズ形式のキャンペーンでよく使われます。
カンバセーションボタンは現在、X(Twitter)の管理画面では設定できませんが、X社が連携しているBrand Networks社のツイート作成ツールを使って無料で作ることができます。
【事例】タリーズブラック&ラテ【RTD公式】 https://twitter.com/Tullys_cup
「TULLY`S&TEA誕生記念」
X(Twitter)キャンペーンは主に次のような手順で実施します。
誰に向けて、何のためにキャンペーンを実施するのか、目的とターゲットを明確にします。
「新商品の認知拡大をしたい」「フォロワーを増やしたい」といった目的によって、キャンペーンの手法や検証のための指標が変わります。また対象を明確にすることで、プレゼント内容やクリエイティブ、ツイートの配信時間を絞ることができます。
X(Twitter)キャンペーンの目的に合わせて、次のような内容を決めます。
運営計画に従ってX(Twitter)キャンペーンを行います。キャンペーン中も、応募状況と指標の数値を定期的に確認し、必要があれば配信頻度やクリエイティブなどを調整します。
キャンペーン後には目標の達成度を確認し、取り組みの成果を検証して、次につなげます。
X(Twitter)キャンペーンを成功に導くポイントを紹介します。
プレゼントや特典は、キャンペーンの成否を決める重要な要素です。景表法(※)に抵触しないようにしながら、なるべく多くのユーザーが欲しいと思う景品を選びましょう。応募した人だけが視聴できる特典動画や、商品購入に使えるデジタルクーポンなども人気です。
※景表法(景品表示法)では、過大な景品による不健全な競争を防止するため、景品類の最高額や総額などを規制しています。詳しくは消費者庁のサイトへ。
人手が足りない場合は、キャンペーン管理ツールの利用やキャンペーン事務局の外部委託を検討するといいでしょう。
一般的な管理ツールは、応募データの収集と管理、抽選機能、レポート機能といった機能を備えています。これに加えて、ハッシュタグ投稿を自動で収集する機能や、インスタントウィンの抽選結果を自動で連絡する機能を持つツールなどもあり、種類はさまざまです。
また、キャンペーン運営を得意とする外部企業に事務局業務を委託すれば、人手だけでなくノウハウの不足も補うことができます。
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キャンペーン事務局についての詳しい解説は下記でご覧いただけます。
キャンペーン事務局の業務内容とは?運営時の注意点、外注するメリットを解説
フォロワーの維持には、フォローを続けたくなるツイートやコンテンツの配信が大切です。どんな時期にどんなコンテンツを配信するか、アカウントの魅力を向上させる計画を立てましょう。キャンペーンを一度で終わらせず、定期的に実施することも離脱防止に効果的です。
X(Twitter)キャンペーンは、認知度アップやフォロワー獲得に有効なマーケティング手法です。ユーザーにとって魅力的なプレゼントや特典、楽しいクリエイティブを用意することで、集客力や拡散力が高まります。ユーザーが喜んで参加したくなるX(Twitter)キャンペーンを目指して、企画を考えていきましょう。
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