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「ググる」から「タグる」時代へ。SNSでのハッシュタグ検索を徹底解説。|TOPPANクロレ

作成者: クロレDIGITAL|2021/04/07 7:36:17

この記事は、
「タグるというワードを最近耳にするけど一体どんなものなのかわからない」
「若者が行っている、タグるの実際の活用方法とは?」
など、「タグる」についての基礎的な概要と活用方法をご紹介します。

最近耳にすることが多くなった「タグる」の意味や使い方はご存じでしょうか?
実際に20代の私は、情報収集をする際に検索エンジンで検索するのではなく、
まずはSNS上で#ハッシュタグを用いて検索し、飲食店やファッション、美容などについて「タグる」ことで情報を収集しています。

実際の活用方法も踏まえながら、本コラムでは「タグる」についてご紹介したいと思います。
これからSNSを運用する担当者様や、もしくはそうでない方も、ぜひ参考にしてみてください。

1. はじめに

スマートフォンの普及に伴い、SNS(ソーシャルメディア)利用者が増加し、誰もが情報の発信者となる時代となりました。

従来多くのユーザーは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで情報収集をする、通称「ググる」行為を行っていましたが、 スマホネイティブといわれる若年層はSNSで「タグる」ことで情報を収集しています。現在「#ハッシュタグ」から関心のある情報を集める「タグる」が主流となっており、SNSは「つながる場所」から「情報と出会う場所」へと変化を遂げています。

2.「タグる」とは

「タグる」とは、ソーシャルメディアにおけるハッシュタグを情報を受け取る際の起点として用いることを表しています。従来から使用されている、「ググる」は検索エンジンのGoogleで検索することから呼ばれていました。「タグる」は「ハッシュタグ(#)」と「手繰る(たぐる)」の意味合いが重ねられており、電通メディアイノベーションラボの天野彬氏によって提唱されました。

すでに何度も登場している「#ハッシュタグ」ですが、このハッシュタグ機能とは、SNS上で「#」の後に「#〇〇〇」などといったキーワードを追加し投稿したものやされたものを意味します。ハッシュタグを用いて興味関心があるキーワードを検索したり、投稿されたハッシュタグをタップするなどをすることで、同じハッシュタグが付いている別の投稿が表示される仕組みです。ハッシュタグは1つの投稿に対して複数付けることができます。そのため、「タグる」行動を取って検索している若年層のユーザーに、皆さまが発信している投稿を見つけてもらうためには、投稿に関連するハッシュタグを選定し複数付けていくことが重要です。

また、インスタグラムが公式に発表するデータによれば、日本のユーザーは「タグる」という行動を世界平均の3倍ほど行うと 言われています。トレンドの発信も、TVや雑誌が当たり前だった時代から、SNSへと変化しています。実際に、テレビCMの最後に「〇〇〇で検索」というフレーズを多くの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか?詳細に関しては、検索をしてもらいWebサイトへと誘導する手法が主流でしたが、現在では「#○○〇」とSNSへ誘導をしたり、テレビCMの出演者がそのキャラクターになりきってインスタグラムのアカウントを開設するなど、SNSと連動するテレビCMも増加しております。

3. 実際の「タグる」の使い方

では、今の若年層がどのように「タグる」を活用しているのか、「ググる」と比較しながら簡単にご紹介します。

「ググる」

以前から使用されているGoogleなどの検索エンジンで検索する方法です。サラリーマンがお昼ご飯を食べたいと思った時には、検索窓に「渋谷 昼食」「渋谷 昼食 定食」など、エリア名や食べたい食事の名前などを検索窓に入力して検索すると想定できます。

「タグる」

若者がお昼ご飯を食べたいと思ったときには、Googleなどの検索エンジンではなく、まずはSNSの検索窓で#ハッシュタグを用いて「タグる」ことで検索します。その際の検索時にはサラリーマンと異なる検索キーワードとして、「かわいい」「おしゃれ」などの感情や共感に関連するキーワードを使用して写真からお店を探すユーザーが多くなっているという特徴があります。

検索方法としては、検索欄のおすすめに出てくる関連画像や動画を見て、気になるものをチェックしていくのが主流です。しかし、自分が行きたいと思うエリアや目的など欲しい情報が決まっている場合には、ハッシュタグ検索を活用して情報を収集していきます。カテゴリーやエリアに関する情報を広く知りたい場合は「地名+ランチ」などを用いて検索し、その中で興味を持った店舗があれば検討フェーズに入り、その店舗に関連するキーワードや、店舗の正式名称、店舗の位置情報などから、詳細の情報を収集していくという流れになっていきます。

4. なぜ「タグる」へシフトしたのか?

ではなぜ、「ググる」から「タグる」へのシフトが広まり始めているのでしょうか?
様々な要因がありますが、ここでは中心的なものを3つご紹介いたします。

(1) 情報源としての信頼性

インターネットやSNSが普及したことにより情報量が膨大になったことから、ユーザーは今まで以上に発信源を疑うようになりました。そのため、SNS上で最も信頼する情報は、友人や知人などの信用できる人が発信する情報であると言われています。また、自分がフォローしているインスタグラマーの投稿もほかの投稿に比べて信用度が高くなっています。そのため、現在では検索エンジンやウェブサイトの情報ではなく、多くの人は、身の回りの人々がシェアした生の声を頼りに情報を選択しています。

(2) リアルタイム性

SNSの情報は、今までの検索エンジンのように機械が収集して情報を提供しているのではなく、常にユーザーのそのままの声をユーザー自身で情報発信しています。そのため、投稿頻度も高いことから、常に最新の情報を収集することができます。SNSはすべてのユーザーが情報発信者となっているため、投稿やフォロワーとのコミュニケーションが容易に行えることが、よりリアルタイム性を実現していると考えられます。

(3) スクリーンサイズの最適性

スマートフォンが普及したことにより、情報検索の入り口がパソコンからスマートフォンへと変化しました。ウェブサイトの情報はスクロールし続けて収集しなくてはならず、ユーザーにとって負担の要因の1つとなっています。そのため、スマートフォンのサイズに最適化されたSNSの情報の方が受け入れやすくなったのです。

5. ハッシュタグフォロー機能の追加

2017年12月にインスタグラムがハッシュタグフォローの機能を新たに追加したことで「タグる」の重要性が高まりました。X(旧Twitter)では以前からハッシュタグフォロー機能がありましたが、ユーザーは今まで以上にハッシュタグを起点として情報収集を行うようになり、機能の追加によって従来よりも情報収集が容易になりました。そのため、ハッシュタグから関連する他のハッシュタグへと移行していくことで、新たな出会いのきっかけも生まれやすくなっています。

従来のように、アカウントをただ運用していくのではなく、投稿の内容をどのようなユーザーに届けていきたいのかを考えることが大切です。その投稿に関連するキーワードを、「#カフェ」などの大きな括りでの投稿も必要ですが、より細かいテーマに分かれた「#渋谷カフェ」などの複数のハッシュタグを用いて情報発信しシェアしていく必要があります。従来に比べてテーマが細分化されたことで、より興味関心のあるユーザーとつながることができアプローチすることも可能になりましたが、SNS担当者はユーザーのタグり方を考えながら運用していくことが重要です。

6. まとめ

「タグる」についての基礎知識は理解できたでしょうか?今後は若年層だけではなく、多くの人が「タグる」ことで情報収集するようになるのではないかと考えています。そのため、ハッシュタグの文化はさらに拡大し、よりSNS運用に欠かせないものになるのではないでしょうか。

多くのユーザーの情報発信や情報収集の方法は日々変化を遂げています。きちんとSNSの仕組みを理解し、ユーザーがどのように情報収集しているのかを 考えながらSNSを運用していただけたら幸いです。

SNS担当者様はハッシュタグの付け方を工夫しながら、「タグる」文化に対応していただきたいと思います。ぜひ、ハッシュタグの活用や映え投稿によって、バズる投稿を目指してみてください。

弊社では、SNS運用やSNSキャンペーンなどのご支援をさせていただいておりますので、ぜひ一度ご相談ください。