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アウターブランディングとは?インナーブランディングとの違いや事例を紹介 | TOPPANクロレ株式会社

作成者: TOPPANクロレ株式会社|2023/03/20 0:00:00

アウターブランディングとは

 

アウターブランディングとは、社外(顧客や取引先、投資家、一般消費者など)を対象に、自社のブランドをどのように認識してもらうかをデザインしていく取り組みです。ブランド力やブランド価値を高めるための戦略全般を指し、自社のブランドや商品、サービスについてポジティブなイメージを継続的に築き、定着させていくことを目的としています。

 

 

アウターブランディングとインナーブランディングの違い

 

アウターブランディングとインナーブランディングは対となる概念です。その違いや関係性を解説します。

 

インナーブランディングとは

 

インナーブランディングは社内に向けたブランディングであり、自社の企業理念やブランドの価値などを企業内に深く浸透させる取り組みです。社内の求心力を高めながら全従業員に同じ目標を示し、高い意識を持って業務を遂行できるように促します。

インナーブランディングが成功すれば、社員はブランドに対して誇りを持ち、自律的に仕事に向き合うことができるようになります。その結果、顧客満足度が向上して競争力が高まり、企業の体質が強化されます。

 

 

アウターブランディングとインナーブランディングの関係

 

アウターブランディングは自社のブランド価値を社外へと広く伝え、浸透させていくための取り組みです。それに対して、インナーブランディングは、そのブランド価値を社内に深く根付かせていくための取り組みと言えます。

もともと「ブランディング」といえば、社外向けの活動を指していました。しかし、企業の内部におけるブランディングの重要性が認識されるようになると、インナーブランディングという考え方が注目されるようになりました。その流れの中で、インナーブランディングと対をなす概念として、アウターブランディングという呼び方が広まっていったのです。

このように、アウターブランディングとインナーブランディングは、情報を届ける対象こそ異なるものの、伝えるべきブランド像はひとつであり、いずれも同じブランド戦略を推進するための両輪として位置づけられます。

 

アウターブランディングの効果

 

アウターブランディングで得られる主な効果として、次のようなポイントが挙げられます。

 

認知を拡大できる

 

アウターブランディングを行うことで、自社のブランドをより多くの人に知ってもらうことができます。ブランドのポジティブな価値が広く浸透すると、商品やサービスを初めて購入・利用する際の心理的なハードルが下がり、新規顧客の獲得につながります。

 

競合と差別化できる

 

競合がある場合、良いブランドイメージを持たれている方が消費者から選ばれやすくなります。また、ブランド価値に明確な差があれば、価格が多少高くても選ばれる可能性が高まります。その結果、価格競争に巻き込まれずにすみ、収益が確保しやすくなります。

 

中・長期的な安定的な成長を見込める

 

商品やサービスの利用を通じて得られた成功体験とブランドメッセージが顧客の中で結び付くと、ブランドへの信頼や愛着(顧客ロイヤルティ)が高まり、リピーターや優良顧客の増加につながります。

こうした既存顧客との関係性の強化によって、中・長期的な利益確保の見込みが立ち、持続的な成長の基盤を築くことができます。

 

 

アウターブランディングの進め方

 

次に、アウターブランディングを進める際の基本的なステップを簡潔にご紹介します。

 

環境分析

 

まず、市場の動向や競合状況などの市場環境を調査・分析し、自社が持つ資源や強みを整理・把握します。そのうえで、どのような相手にブランドを訴求するのかターゲットを明確にし、他社との差別化につながり、自社が優位に立てるブランド価値を見極めます。

 

ブランド・アイデンティティとブランド要素の決定

 

次に、ターゲットに伝えるべきブランド価値を、言葉やビジュアルとして具体化していきます。

ブランド・アイデンティティとは、「どのようなブランドとして認識してほしいのか」を明確に言語化したコンセプトです。ブランド要素とは、そのアイデンティティを体現するロゴやキャッチコピー、色、キャラクター、パッケージなどを指し、シンボル化・デザイン化して表現します。

 

ブランドの訴求

 

こうして定めたブランド・アイデンティティとブランド要素を、あらゆる外部との接点に一貫して反映させ、統一感のあるブランドメッセージとして発信します。

 

アウターブランディングのツール

ブランドを外部に伝える際の主なブランディングツールには、以下のようなものがあります。

  • 商品パッケージ
  • 看板
  • 店舗(外装、内装)
  • Webサイト
  • SNS
  • 広告
  • イベント(オンラインイベント含む)
  • 営業ツール、PRツール、IRツール(パンフレット、小冊子、ニュースレター、企画書、報告書など)
  • 名刺、封筒

 

アウターブランディングを成功させる3つのポイント

 

アウターブランディングを成功させるための3つの重要なポイントを紹介します。

 

ブランドコンセプトを徹底的に絞り込む

 

ブランドコンセプトとは、そのブランドが持つ価値や本質を一言で言い表した、中核となる考え方です。

自社のブランドや商品、サービスが「誰に」「どのような価値」を提供するのか、またターゲットは何を求めているのかを明確にし、徹底的に絞り込むことで、他社にはない唯一無二のブランドを確立できます。

 

多彩なチャネルを通じて、一貫したコミュニケーションを行う

 

アウターブランディングでは、広告・販促・広報・採用活動など、社外とのあらゆる接点で統一的のあるコミュニケーションを行うことが欠かせません。

例えば、営業担当者が話す内容と、顧客の手元にあるパンフレットの内容に食い違いがあると、ブランドへの信頼性が揺らいでしまいます。こうしたチャネルによるズレは、ブランドの訴求力を弱める原因となるため、対外的な情報発信には、厳密な統一性が求められます。

 

インナーブランディングと連携させ、好循環を生む

 

社外に向けたブランド発信の前線に立つのは従業員です。その従業員一人ひとりの意識や行動が、インナーブランディングを通じてブランドへの共感と誇りに支えられているほど、アウターブランディングの効果は高まります。さらに、外部からの評価やブランドイメージが向上すると、従業員のモチベーションやエンゲージメントも高まり、社内外で好循環が生まれます。

アウターブランディングとインナーブランディングを戦略的に連携させることで、相乗効果を最大化することができます。

 

アウターブランディングの成功事例

 

最後に、アウターブランディングに成功した企業やブランドの事例を紹介します。

 

商品や自社に触れない広告で、自社の革新性を強力にアピール[Apple社]

 

革新的な発想と洗練されたデザインの商品で絶大な人気を誇るApple社は、1997年から2002年まで「Think Different.」という広告キャンペーンを展開しました。

このキャンペーンでは、商品や自社には一切触れず、アインシュタインやガンジー、ピカソといった既存の常識を覆し、新たな時代を切り拓いた偉人の写真を掲載。「世界を変えられると本気で信じている者にだけ世界は変えられる」というメッセージを発信し、共感を呼びました。

このキャンペーンから20年以上がたちますが、Apple社は常に「次はどんな商品を発売するのか」という期待を持たれ続けています。既存の概念を超える、革新性のある企業というブランドイメージが、深く浸透しているのです。

 

白と黒のボトルが伝える、ナチュラルなブランドの個性[BOTANIST]

 

株式会社I-ne(アイエヌイー)という企業名は知らなくても、「BOTANIST」というヘアケアブランドは知っているという人は多いのではないでしょうか?

2015年に誕生したBOTANISTは、大手の競合がひしめくヘアケア製品のなかで、「植物と共に生きる」というブランドメッセージを強力に打ち出して成功したヒット商品です。

植物由来の成分にこだわり、ナチュラルさとテクノロジーのバランスを追求した商品と印象的な香り、白地に黒いブランド名を表記したボトルは、多くのカラフルな商品が並ぶ売り場でひときわ目を引き、シンプルさやナチュラルさといったブランドの個性を伝えています。

同社では、植物と共に生きるための活動として環境負荷の低い商品づくりや森林の保全にも取り組み、積極的な情報発信も行っています。

 

自社の価値を深く掘り下げ、揺るがないアウターブランディングを目指そう

 

アウターブランディングを通して社会における自社のブランド価値が高まれば、中・長期的な成長が期待できます。アウターブランディングを成功させるには、自社の強みは何か、顧客は自社にどういった価値を求められているのかを掘り下げなくてはなりません。そして、そのなかから導いた企業メッセージを、あらゆる場面で揺らぐことなく発信し、自社への認知と信頼を高めていきます。

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