ドメイン変更の手順とは?考えられる影響やリダイレクトの方法を解説

2025/01/31 00:00:00
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「ドメイン変更して影響が出ないだろうか」そのような不安でドメイン変更を躊躇している方もいるでしょう。ドメインを変更すると、さまざまな影響が出る可能性があるため、手順を押さえて慎重に行うことが大切です。この記事では、ドメインを変更する際のポイントや、成功させるための具体的な手順を解説します。

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目次

 

ドメイン変更とは

 

ドメイン変更とは、現在使用しているWebサイトのドメイン(URL)を新しいドメインに変更することです。 基本的にサイトの内容は変わらずドメインのみ変更することを指します。

 

ドメイン変更が必要になるケース

 

ドメイン変更が必要なケースは個々の理由にもよりますが、以下のようなケースでドメイン変更が行われることが多いです。

 

  • ・社名やブランド名の変更

  • ・サイトの方向性の変化

  • ・ドメインが検索エンジンのペナルティの対象になった

 

ドメインは一般的に社名やブランド名などと関連するように設定します。

例えば、マクドナルドの公式サイトのドメインが「mcdonalds.co.jp」であるように、ユーザーに認識してもらいやすいように設定されるケースが多いでしょう。

社名やブランド名が変わった後も以前のドメインを使用していると、ユーザーに正しく認識してもらえなかったり、ドメイン名が一致しないことで不信感を持たれる恐れがあります。そのため、社名やブランド名の変更時にはイメージを統一するためにドメイン変更が行われるケースは珍しくないのです。

サイトが大きくリニューアルする場合でも、以前のドメインのままでは混乱を招きかねないためドメイン変更するケースが少なくありません。

また、ドメインがペナルティの対象となったのを解消するためにドメイン変更するケースや、もともとつけたかったドメインを後から入手できたなどの理由でドメイン変更するケースもあります。

 

ドメイン変更とドメイン移管の違い

 

ドメイン変更と混同しやすい言葉に「ドメイン移管」があります。 両者の違いは以下の通りです。

 

  • ・ドメイン変更:ドメインを変更する

  • ・ドメイン移管:ドメインは変更せずにドメインの管理サービスを変更する

 

ドメイン移管は、ドメインの管理会社を変更する手続きのことで、ドメイン自体に変更はありません。

そのため、サイトのURLや内容、設定は変わらず、引き続き使用できます。主に、管理コストを抑えるためや、より利便性の高いサービスに移行する目的で行われます。

一方、ドメイン変更は、ドメインそのものを別のものに切り替えることを指します。この場合、変更前のURLではサイトが開けなくなったり、外部リンクが切れるなど、SEOやユーザー体験に大きな影響が出る可能性があります。影響を最小限に抑えるためにも、旧URLから新URLへリダイレクトを設定するなどの適切な対策が必要です。

 

 

ドメイン変更のデメリット

 

ドメインの変更にはメリットがある一方、さまざまなデメリットも生じます。

デメリットをしっかり理解したうえで、ドメイン変更するかどうかを判断することが大切です。

ドメイン変更のデメリットとしては、以下の4つが挙げられます。

 

  • ・ドメインエイジがリセットされる

  • ・外部リンクがつながらなくなる

  • ・サイトがなくなったと勘違いされる

  • ・印刷物を刷りなおす必要がある

 

ドメインエイジがリセットされる

 

ドメインエイジとは、ドメイン発行時点からの経過期間=ドメインの年齢のことです。

運用歴の評価でもあり、一般的にドメインエイジが長い方が評価は高いと言われ、SEO対策において重要な指標の一つです。

ドメインを変更することでドメインエイジはリセットされ、それまで蓄積した評価もゼロに戻り、検索順位の下落やアクセス数の減少につながる恐れがあるのです。

とくに、運営歴が長いほどドメインエイジがリセットされる影響は大きくなるので、注意しましょう。

 

外部リンクがつながらなくなる

 

外部リンクとは、外部のサイトから自社のサイトに張られたリンクです。

外部リンクが多いほど良質なコンテンツとして評価されると言われており、SEO対策としても重要なポイントとなります。

ドメイン変更するとURLが変わるため外部リンクが無効になります。

外部リンクが無効になると外部からの訪問者が減少するだけでなく、サイトの評価が下がり検索順位にも影響してくるのです。

ただし、リダイレクト設定を適切に行えば評価が下がるのを防げるようになります。リダイレクト設定については後ほど詳しく解説します。

 

サイトがなくなったと勘違いされる

 

ドメインを変更すると、変更前のURLにアクセスしたときに「ページが見つかりません」というエラーが表示されるリンク切れが発生します。

ユーザーが過去にブックマークしたページや他のサイトから張られたリンクが旧URLのままでは、サイトがなくなったと勘違いされ、アクセスしてもらえなくなる可能性があります。これにより、ユーザーの信頼を損ないかねません。

リダイレクト設定を行い、新しいURLに誘導してブックマークやメモを新しいURLでしてもらうことで解決できますが、その手間をかけてもらえない可能性もあることも考慮しておきましょう。

ユーザーに対して新しいサイトを告知するなど、ユーザーが迷わず新しいサイトにたどり着けるように対策を行うことが大切です。

 

印刷物を刷りなおす必要がある

 

ドメイン変更はサイトとは異なる媒体にも影響があります。

パンフレットや名刺・ポスターなどの印刷物にURLの記載がある場合は、それらをすべて新しいURLに変更しなくてはなりません。

URLではなくQRコードで記載している場合も、QRコードを再作成し、印刷物を作り直す必要があります。変更箇所自体はわずかでも、印刷物の種類や量が多いと手間やコストが大きくなります。 事前にURLやQRコードが記載されている印刷物の種類や量を把握しておくようにしましょう。

 

これらのデメリットを軽減するためには、適切なリダイレクト設定やユーザーへの告知など、丁寧な準備が重要です。しっかりと計画を立てて進めることで、ドメイン変更によるリスクを抑え、新しいドメインへのスムーズな移行を成功させることができます。

 

 

ドメインを変更する手順

 

ここでは、具体的なドメインの変更手順をみていきましょう。

ドメイン変更は以下のステップで進めていきます。

 

  1. 1. 新規ドメインの取得

  2. 2. 旧ドメインサイトの各ページURLをリストアップする

  3. 3. 新サイトを準備しnoindex設定する

  4. 4. URLマッピングを作成する

  5. 5. リダイレクト設定する

  6. 6. Google Search Consoleに登録しサイトマップを送信する

  7. 7. トラッキング設定とアナリティクスデータの引継ぎ

  8. 8. クローラーやリンクを検証する

 

新規ドメインの取得

 

まずは、変更先のドメインを用意します。

すでに取得済みのドメインは一部であっても変更・修正できないため、新規でドメイン購入する必要があります。

ドメイン登録サービスやレンタルサーバーなどから新規ドメインを取得しましょう。

中古ドメインを購入する場合、過去にペナルティを受けているドメインだと運用後にSEO上で問題が発生するリスクあります。

ドメイン取得時にはGoogle Search Consoleでドメインに問題がないかを確認するようにしましょう。

 

旧ドメインサイトの各ページURLをリストアップする

 

旧ドメインサイトの全ページのURLを一つずつリストアップしていきます。

URLリストは、この後の手順のリダイレクト設定時の確認作業で必要になるものです。

利用しているサービスやシステムによってはURLの一括取得ができるものもあります。

 

新サイトを準備しnoindex設定する

 

新ドメインに紐づくサイトを準備します。 新ドメインのサイトは旧ドメインのサイトのコピーで問題ありませんが、作成時にはnoindex設定やアクセス制限をかけてインデックスされないようにしておくことが大切です。

 

URLマッピングを作成する

 

URLマッピングとは、旧サイトのページが新サイトのどのページに対応するかを一覧にしたものです。例えば、以下のような表で対応するページを明確にしていきます。

ページ
トップページ
商品ページ
旧サイト
https://AAA.jp
https://AAA.jp/service/
新サイト
https://BBB.jp
https://BBB.jp/service/

 

ドメインのみ変更する場合でも、変更後のドメインを記載して表にまとめておくようにしましょう。

URLマッピングはリダイレクト設定や変更後の確認作業で重要になります。

 

リダイレクト設定する

 

リダイレクト設定とは、自動的に別のURLに転送される仕組みです。

リダイレクト設定しておくことで、旧サイトにアクセスしたユーザーを新サイトに誘導できるだけでなく、旧サイトのSEO評価を新サイトに引き継ぐことができます。

URLマッピング完了後は、旧サイトから新サイトへのリダイレクト設定を行いましょう。

ドメイン変更でリダイレクト設定を行う際には、「301リダイレクト」を利用するのが一般的です。

301リダイレクトとは、永続的に新しいURLに転送するHTTPコードの1つで、旧ドメイン・新ドメインをhtaccess ファイルに記述してサーバーにアップして設定します。

なお、リダイレクト方法には「302リダイレクト」もありますが、302リダイレクトは一時的な転送です。

新ドメインを将来旧ドメインに戻す予定がないなら301リダイレクトを利用します。

リダイレクトの方法は契約しているサーバーによっても異なるので、事前に確認して設定するようにしましょう。

 

 

Google Search Consoleでアドレスの変更・サイトマップ送信を行います。

具体的な手続きとしては、先に新ドメイン用のプロパティを作成してから、旧ドメインのプロパティから新ドメインのプロパティにアドレス変更設定を行う必要があります。

なお、新ドメインと旧ドメインの所有者は同じである必要があるため、同じGoogleアカウントで手続きするようにしましょう。

また、新旧ドメインのサイトマップも、Google Search Consoleの「サイトマップ」から送信します。サイトマップを送信しておくことで、Googleにサイトの構造が伝わりやすくなりクロールの実施も早くなる可能性があります。

 

Check

サイトマップに関する詳しい解説は下記でご覧いただけます。

【初心者必見】サイトマップとは?種類や作成するメリット、作成手順を解説

 

アナリティクスデータの引継ぎとトラッキング設定

 

ドメイン変更後にも旧サイトのデータを引き継いで計測したい場合は、アナリティクスの再設定も必要です。

Googleアナリティクスの管理画面から「データストリーム」を選択し、旧サイトのURLを新サイトURLに修正しましょう。

新サイトで新たに計測をスタートしたい場合は、Googleアナリティクスに新サイトで登録すれば問題ありません。

また、旧サイトから新サイトにアクセスしたユーザーのデータを正しく計測するためにトラッキング(クロスドメイントラッキング)も設定しておきましょう。

同時に、外部リンクやパートナーサイトにサイト変更の通知や更新の依頼を行っておくことも大切です。 新サイトの内部リンクを旧URLから新URLへ変更する作業も早めに行っていきましょう。旧URLのままでも適切にリダイレクト設定できていれば、最終的には新サイトに移動しますが、ページスピードに影響し離脱される恐れがあります。

そのままの状態が続くとサーバーへの負荷も大きくなりかねないため、早い段階で内部リンクの更新を行っておくようにしましょう。

 

クローラーを検証する

 

クローラーとは、検索順位を決めるための要素をWeb上から収集してくるプログラムのことです。

新サイトがクロールされないと、インデックス登録されずに評価されない状態になります。

クローラーの巡回状況は、Google Search Consoleの設定画面のレポートから確認できます。運営開始後一定期間経過したら状況を確認するようにしましょう。

 

 

ドメイン変更時に押さえておきたいポイント

 

ドメイン変更時の影響を抑えるために押さえておきたいポイントを解説します。

 

  • ・インターネット上に同じ内容のページが存在しないようにする

  • ・SSL化(HTTPS化)を設定する

  • ・新ドメインサイトの各ページにcanonicalタグを設定する

 

インターネット上に同じ内容のページが存在しないようにする

 

旧サイトと新サイトが同時にインターネット上に存在すると、重複するコンテンツとみなされ評価や検索順位に悪影響が出る恐れがあります。

新サイトの準備段階では、noindex設定などを行って重複コンテンツとみなされないように対策するようにしましょう。

新サイトを公開したら旧サイトは非公開にすることも大切です。また、新サイトに設定したnoindexはサイト移転後、解除し忘れないように注意しましょう。

 

SSL化(HTTPS化)を設定する

 

SSL化することで、個人情報を安全にやり取りできユーザーも安心して利用しやすくなります。

近年はSSL化されているサイトが一般的でもあるため、SSL化されていないとユーザーが離れやすくなります。

旧サイトが常時SSL化されていないなら、ドメイン変更のタイミングでSSL化設定するようにしましょう。

 

新ドメインサイトの各ページにcanonicalタグを設定する

 

canonicalタグとは、重複コンテンツがある場合に検索エンジンに評価してほしいURLを伝えるためのタグです。

旧サイトを削除後も、検索エンジン上に残っていることがあり、新サイトのページと重複するとみなされて評価が悪くなる恐れがあります。

そのため、新サイトを評価してもらうようにcanonicalタグを設定することが大切です。

 

 

ドメイン変更後に確認すべきポイント

 

ドメイン変更後は以下のポイントを確認するようにしましょう。

 

  • ・外部リンクの更新

  • ・トラフィック量のモニタリング

 

外部リンクの更新

 

外部リンクを新サイトに更新することで、ユーザーの利便性やSEO評価の向上が期待できます。

自社のSNSなど、自社が管理する外部サイトであればすぐに変更可能なので、早めに更新しておくようにしましょう。

他社サイトは自社では更新できないので、早めにドメイン変更の通知と更新依頼をしておくことが必要です。

 

トラフィック量のモニタリング

 

新サイト運営後一定期間経過したら、新サイトの解析ツールが正しく機能しているか、問題なく移行できているかなどをチェックしていきます。

Google Search Consoleでのインデックスやクリック数といったトラフィックに関する項目を確認し、旧サイトと新サイトの流入数などをチェックしましょう。

旧サイトのトラフィックが減少し、新サイトが増加していれば問題なくドメイン変更が行われていると言えます。

 

 

損失を最小限に抑えてドメイン変更を完了させよう

 

ドメイン変更はSEOやユーザー体験に大きな影響を及ぼすため、事前の準備と手順をしっかりと守ることが大切です。

リダイレクト設定や検索エンジンへの通知を適切に行うことで、旧ドメインのSEO効果を引き継ぎやすくなります。

また、SNSや広告リンクの更新、ユーザーへの告知も欠かせません。こうした対策を徹底することでデメリットを最小限に抑え、スムーズな移行を実現しましょう。

 

ドメイン変更には専門知識が求められるケースがあり、ドメイン変更の前後で悪い影響を受けてしまうことがないよう、専門家に相談するのがおすすめです。

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