鈴木:当社が本格的にShopifyに触れたのは、2019年前半頃のことです。あるクライアントから「数日後にポップアップのECストアを構築したい」とご相談をいただいて、実行方法を探した結果、Shopifyにたどり着きました。ShopifyがスタイリッシュなECサイトを、ある程度はエンジニア不在で非常にスムーズに構築できると知り、当時、私たちが取り扱っていたECモールやパッケージ系のECとの違いにとても驚いたことを思い出します。
徳永:Shopifyが国内に上陸したのが2017年ですから、TOPPANクロレはかなり初期からShopifyに関わってくださっていることになります。以来、「Shopify Partner Boot Camp」や「Plus Enablement」といったイベントにも参加していただき、着実に実力をつけておられますよね。我々が注力しているShopify Plusでも実績を作っていただき、パートナーシップがさらに強化されました。
太田:当社は文字通り印刷会社ですので、デジタルとフィジカルを融合させた価値の提供も一つの特徴としています。そういった面についてどのような印象を持っておられますか。
徳永:デジタルのみならず、フィジカル領域もカバーしている点はマーチャントにとって、非常に大きな安心材料になっていると思います。リアルな体験とのリレーションや、カスタマーセンターや物流などのBPO機能も兼ね備えていることなどは、他の開発会社と差別化できている点ですね。
太田: 現在、私たちが技術協業で連携させていただく基軸はShopifyからShopify Plusが中心となってきました。徳永さんから ShopifyとShopify Plusの違いについてお話しいただけますか。
徳永:ありがとうございます。TOPPANクロレ/UNIOWRXは自社でもShopify Plusで構築したECサイトの運用をされていますよね。マーチャントの視点でShopify Plusを活用することで、実践的な経験を積まれています。Shopifyはイノベーションのスピードが速いので、自社でShopify Plusで構築したストアを持って運営を行い、自らが事業者としてECの現場を体感し、リアリティのある課題に挑み続けている。これは圧倒的な差別化要素となっています。
鈴木:刻一刻と機能が追加されていくので、いち早くコンサルティング側も開発側も機能に触れて、まずは自分たちのECで試しています。お客様からご要望があっ
た時に、ベストなものをご提供できるのは、このプロセスがあるからです。
徳永: Shopifyではコマースにおける最先端のデジタル体験を実現していく上で欠かせない、最新製品や機能アップデートをお伝えすることを目的とした「Shopify Editions」というプログラムを2022年から開始しました。今年の夏に実施された「Shopify Editions Summer ’23」では、100種類以上の機能アップデートを発表しています。年2回行いますので、このスピード感について行くのが難しいというパートナーさんもいますが、TOPPANクロレのようなケイパビリティの高いパートナーはShopifyとともに成長し、事業を拡大していっています。
中編では、TOPPANクロレの開発チームメンバーの取組みもご紹介します。(中編に続く)
TOPPANクロレでは、WebサイトやEC事業の構築・リニューアル、各種プロモーションも含めた幅広いデジタルマーケティング支援サービスを提供しています。お客様の課題や外部環境を踏まえた上で、企業(またはブランド)の強み・特長を、データに基づいて洞察、咀嚼/翻訳し、課題解決へ向けた戦略プランの設計から運用までをお手伝いしております。