Instagramマーケティングで最初に取り組むのは、フォロワー獲得です。 Instagram には、X(旧Twitter)のリツイートやFacebookのシェアのような拡散機能がありません。では、どうすればフォロワーを増やせるのでしょう? その具体的な方法を解説します。
まずは自社の公式アカウントを4つの視点でチェックしましょう。
ユーザーの多くが、アカウントのフォローを考える際にプロフィールを確認します。プロフィールがターゲットユーザーにとって魅力的に見えるかどうかは、フォロワーの獲得数に大きく影響します。
プロフィールの項目ごとに注意したいポイントを紹介します。
Instagramのプロフィール画像は、他のSNSのような大きなヘッダー画像はなく、丸いアイコンだけで表示されます。企業ロゴやマスコットキャラクターなど、サイズは小さくても、パッと見ただけでどこのアカウントかが分かりやすい画像を入れましょう。
自社の公式アカウントであることがひと目で分かるように企業名やブランド名を入れます。
文字数の制限は150文字です。最初に、このアカウントがどんなテーマで投稿するのかを簡潔に記述しましょう。営業時間や問い合わせ先などの情報、キャンペーン告知用にこの欄を使う企業もあります。
企業サイト、ECサイトなどのURLを記載します。直接リンクを貼れるので、興味を持った人の流入を促します。
Instagramのショッピング機能を利用すると、プロフィール欄に「ショップを見る」というボタンが表示され、タップすると登録した商品の一覧が表示されます。ECを行っている企業は、ショッピング機能の活用を検討するといいでしょう。
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Instagramのショッピング機能についての詳しい解説は下記でご覧いただけます
Instagramショッピング機能(Shop Now)とは?メリットと使い方
ハイライトは、過去に投稿したストーリーズから、おすすめの画像や動画を表示できる機能です。プロフィール下部の丸枠にアイコンが表示されます。
ストーリーズは通常24時間で消えますが、見せたい動画をハイライトにまとめておけば、初めてアカウントを訪れた人にアカウントの魅力をアピールできます。
アカウントのコンセプトを明確にしましょう。Instagramは趣味でつながるSNSと謳っているので、コンセプトがあいまいで、投稿に統一感がないとユーザーが「つながりたい」という気持ちになりません。
目的やターゲットを明確にし、投稿は、設定したコンセプトからズレないように気を付けます。
多くのInstagramユーザーは、1日に何回もアプリを開きます。何日も投稿しない日が続くと、フォロワーの離脱率が上がると言われています。投稿は定期的に行い、適度にフォロワーの目に触れるようにすることが大切です。
一般的には、2~3日に1回程度の投稿ペースが良いと言われますが、適切な頻度はアカウントによって異なります。ユーザーや目的が同じような人気アカウントがどれぐらいの頻度で投稿しているかを参考にしましょう。
企業やブランドの公式アカウントであれば、プロアカウントにしましょう。切り替えは無料です。
プロアカウントにすると、プロフィールに問い合わせ先を入れられるほか、複数人員でのアカウント運営、広告出稿が可能になります。なかでも最大のメリットは「インサイト」が使える点です。インサイトを利用すると、アクセス解析や効果測定に必要なデータを確認できます。
次に、Instagramのフォロワーを増やすために行いたい10のアクションを提案します。
InstagramもほかのSNSと同様に、さまざまなアルゴリズムを使って、多くの投稿の中から、どの投稿をユーザーの目につきやすいところに表示させるかといった優先順位を決めています。
特に発見タブやリールでは、アルゴリズムが「ユーザーの興味を引く」と予測した投稿が優先的に表示されます。検索やエンゲージメント(いいね!、保存などのユーザーによる反応)される投稿の特徴から、関連度の高いアカウントを探し出し、個々のユーザーが興味を持ちそうなコンテンツを表示させています。
私たちはアルゴリズムの動きを知ることはできませんが、多くのターゲットユーザーがフォローしているアカウントを調べることはできます。同じジャンルの人気アカウントがどんな投稿をしているか、特徴を分析して参考にしましょう。
プロフィールのアクセス率は「投稿を見た人数」に占める「プロフィールにアクセスした人数」の割合です。多くのユーザーは、アカウントのフォローを考える際にプロフィールを確認します。そのため、プロフィールのアクセス率の向上はフォロワーの増加につながるのです。
プロフィールのアクセス率を伸ばすには、ターゲットに「もっと見たい」と思わせる魅力的な投稿をすることが重要です。
加えて、投稿のキャプションにどんなアカウントかという紹介文を付け加え、フォローやいいね!を直接依頼して、プロフィールに誘導する方法もあります。投稿の最後のページに、同様の内容を記載した画像を挿入してもいいでしょう。
フォロワー転換率とは、「フォロワーの増加数」が「プロフィールにアクセスした人数」に占める割合です。
転換率を増やすには、前章で紹介したようなプロフィールの魅力アップが必要です。アクセス解析と検証を定期的に行い、プロフィールの各項目をブラッシュアップしていきましょう。
ハッシュマーク(#)にキーワードを加えたハッシュタグを付けた投稿も、フォロワー獲得に有効です。ハッシュタグで検索されることで、投稿が多くの人の目に留まりやすくなるためです。
Instagramでは1回の投稿に30個までハッシュタグを付けられますが、やみくもにタグを並べても効果はありません。キーワードが投稿内容に合っているだけでなく、ターゲット層がよく使うものを選ばなくてはなりません。
目標としている人気アカウントがどんなハッシュタグを使っているかを研究することもおすすめです。
ユーザーが投稿の下部右端にあるリボンマークをタップすると、その投稿をあとで見られるように保存することができます。
保存数の多い投稿は「発見」タブに表示されやすいため、あとで見たいと思うような投稿が増えれば、フォロワーの増加が期待できます。
あとで見たくなる投稿としては、役に立つ知識やノウハウ、行動の参考になる情報、行ってみたい店や訪れたいスポットの情報などが考えられます。
投稿を気に入ってプロフィールを見に来ても、ギャラリーの写真や動画に統一感がなくバラバラではアカウントの魅力が伝わりません。
撮影時にアングルやトーンをそろえたり、画像をアップする際のフィルターを統一するなど、写真集のような印象的なギャラリーを目指しましょう。
投稿とストーリーズに、写真や動画を撮影した場所の位置情報を付けておくと、ユーザーが位置情報を使って情報を探す際に、閲覧される可能性が上がります。
フォロワー数を増やすには、既存のフォロワーとのコミュニケーションも大切です。コメントやDMに丁寧に返信をすると、ファンが増え、「いいね!」やコメントなどのエンゲージメントも増加が期待できます。
Instagramのアルゴリズムはエンゲージメントを重視すると言われており、エンゲージメントの多いアカウントの投稿は、表示の優先度が上がる傾向があります。既存のフォロワーを大切にすることが、結果的に新規のフォロワーを招くのです。
ストーリーズは、24時間で消える動画や画像をシェアする機能です。アカウントの魅力を高め、フォロワーとの関係性を強化する多彩な機能を備えています。
例えば、アンケートや質問ができるスタンプを使って、フォロワーと簡単にコミュニケーションを取ることができます。リポスト機能を使えば、商品を購入したユーザーが投稿してくれた使用シーンの画像や動画を、自社のアカウントから再投稿することもできます。
リールは、最大60秒のショート動画を録画、編集、公開する機能です。ストーリーズのように24時間で消えることはありません。
リールは、フォロワー以外のユーザーのフィードにもランダム表示され、リール専用タブや発見タブにも表示されます。そのため、フォロワー以外のユーザーにも投稿が届きやすく、フォロワーの増加に貢献することが可能です。
Instagramのフォロワーは、これさえやれば一気に増えるというものではありません。特にフォロワー数が少ない間は、プロフィールや投稿の分析と改善、競合研究、ハッシュタグの活用といった取り組みが必要です。しかしそうした努力の積み重ねは着実に成果を生んでいきます。フォロワー獲得に粘り強く取り組んで、ステップアップしていきましょう。
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