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オフラインイベントとは?オンラインイベントとの違い、メリット・デメリットを解説| TOPPANクロレ

作成者: TOPPANクロレ株式会社|2025/12/05 2:55:15

オフラインイベントとは?

 

オフラインイベントとは、実際の会場で人々が集まり、交流や体験を行うイベントのことです。「リアルイベント」とも呼ばれます。

 

オンラインでのコミュニケーションが主流となっている現代において、オフラインイベントの価値は再び見直されています。その大きな特徴は、オンラインでは味わえない会場の雰囲気や臨場感、商品やサービスに実際に触れる体験を提供できる点です。

 

主催者にとっては、対面ならではの深いコミュニケーションを通じてブランドの世界観を体感してもらい、記憶に残る強い印象を与えることができます。消費者向けPR施策として、熱量の高い顧客エンゲージメントを生み出すための重要な施策となります。

 

オフラインイベントとオンラインイベントとの違い

 

オフラインイベントとオンラインイベントの違いは、「イベントの開催形式」と「参加者の集め方」です。

 

オフラインイベントは実際の会場に参加者を招き、対面で交流する形式です。会場の雰囲気や空気感をその場で味わってもらえるうえ、実際に商品に触れてもらうこともできるため、五感に訴える没入感のある体験を提供できます。

 

一方、オンラインイベントはインターネットを通じて実施するイベントす。

主催者側にとっては、場所の制約を受けずに幅広いエリアから参加者を集められるのが大きなメリットです。移動が不要なため参加ハードルを下げやすい一方で、コミュニケーションは画面越しとなり、会場ならではの熱気や偶発的なビジネスチャンスが生まれにくいという側面もあります。

 

近年はオフラインとオンラインを組み合わせたハイブリッド型イベントも増えており、双方のメリットを掛け合わせた新しいイベントの形として注目されています。

 

オフラインイベントとオンラインイベントのメリット・デメリット

 

主催者側から見た、オフラインイベントとオンラインイベントのメリット・デメリットは以下の通りです。

 

オフラインイベントのメリット

 

直接対面でコミュニケーションできる場を提供できる

 

参加者同士、および参加者と主催者との対面でのやりとりは、感情の微妙なニュアンスを伝やすく、オンラインでは得られない温かみがあります。直接コミュニケーションが取れる場を提供することで、良好な関係が築きやすくなるでしょう。

 

臨場感のある体験を提供できる

 

現地でしか味わえない音や匂い、雰囲気といった強い臨場感を提供できます。このような感覚的な体験は、イベントを大いに盛り上げます。また、会場で同じ体験をすることで参加者同士の交流が深まり、イベントの一体感を強められるのも特徴です。

 

トラブルに迅速に対応できる

 

オフラインイベントでは、トラブルが発生してもその場で迅速に対応できる点が大きなメリットです。会場にはスタッフが常駐しているため、音響や照明の不具合、機材の故障、参加者からの問い合わせなどが起きた際、スムーズに対応できます。 現場にいることで状況をすばやく正確に把握でき、関係者間のコミュニケーションも取りやすくなるのです。

 

オフラインイベントのデメリット

 

コストが高い

 

会場の手配や移動費、スタッフの配置など、運営に多くの費用がかかります。また、参加人数が多い場合はそれだけ広い会場が必要となり、必要となるスタッフの数や制作費も上昇します。

 

開催エリアや時間が制限される

 

開催場所やアクセスの問題によって、参加者を限定してしまうことがあります。会場が遠い場合、移動時間や交通手段の選択肢を考慮して、参加者が参加を断念するケースも想定されます。 また、イベントの開催時間によっては、参加者に宿泊費が発生するなど、参加へのハードルが高くなる可能性があります。

 

オンラインイベントのメリット

 

開催場所を問わず集客しやすい

 

オンラインイベントは、インターネット接続さえあればどこからでも参加できるため、場所の制約なく参加者を集められるのが大きな魅力です。国内外の幅広い地域から参加者を集めることが可能で、特にグローバルなイベントでは、参加者の多様性を広げ、新たな交流の機会を生み出しやすくなります。仕事や家庭の事情などでオフラインイベントに参加できなかった層にもリーチできるでしょう。

 

コストパフォーマンスが良い

 

会場のレンタル費用や人件費を大幅に削減できるため、コストパフォーマンスに優れています。 参加者側にとっても移動費や宿泊費が不要になるため、費用面での負担を軽減できます。特に大規模なイベントの場合は、コストを抑えながら多くの人にリーチできる点が大きなメリットです。

 

運営体制をコンパクトにできる

 

会場に多くのスタッフを配置する必要がなく、運営体制をコンパクトにできます。また、スタッフがリモートで対応できるため、人件費や移動にかかるコストを抑えられます。

 

オンラインイベントのデメリット

 

浅い交流になりやすい

 

オンラインでは画面越しのやり取りが中心となるため、対面のような自然な会話や雑談が生まれにくく、参加者間の信頼関係を築くのに時間がかかる場合があります。 特に、初対面同士での双方向的な情報発信や交流は、オンラインだと難易度が高くなりがちです。そのため、主催者側が提供できる企画が、Web投票やアンケート、一方的な情報発信など、参加者にとってハードルの低いものに限定されてしまう傾向があります。

 

技術的な問題が発生する可能性がある

 

オンラインイベントは、安定したインターネット接続や適切な機材の準備が不可欠です。通信環境が不安定だと映像や音声が途切れたり、配信が途中で停止したりするリスクがあります。さらに参加者側が操作に慣れていないことによる接続トラブルなども発生しやすく、スムーズな進行を妨げる可能性があります。

 

臨場感の欠如

 

オンラインイベントでは、現地の雰囲気や会場ならではの演出を参加者に体験してもらうことができません。音響や照明の演出、実際に商品を手に取る体験など、感覚的な要素が制限されてしまい、満足度が低くなりがちです。参加者の没入感や興奮はオフラインイベントに及ばないでしょう。

 

 

オフラインイベントの種類

 

オフラインイベントは、企業のPR活動や集客において強力なツールとなります。目的や対象に応じてさまざまな形式があり、それぞれ特徴が異なります。

代表的なオフラインイベントの種類とその魅力について解説します。

 

企業のPRイベント・体験会

 

新商品の発表会やブランドのプロモーションイベント、ユーザー向けの体験会など、企業が顧客や見込み客と直接接触し、商品やサービスの魅力を伝えることができます。 例えば、新製品の試乗イベントや試食会、デモンストレーションなどを実施することで、参加者は実際に商品やサービスに触れることができ、その価値を理解し、愛着を持つきっかけとなります。

一般消費者向けのPR施策として、ブランドの世界観を五感で感じてもらう場として非常に有効です。

 

 

コミュニティイベント・ファンミーティング

 

既存顧客やロイヤルユーザー、あるいは特定のテーマに関心を持つ層を集め、参加者同士の交流を促進するイベントです。

企業が主催するファンミーティングでは、日頃の感謝を直接伝えながらファンとの距離を縮めることで、より強いコミュニティが形成され、高い熱量の口コミやサービスの継続的な利用につなげます。

また、趣味のオフ会や地域のお祭りなど、特定のコミュニティの場を企業が支援・活用することで、地域活性化に貢献するとともに、新たなターゲット層への認知拡大を図ることも可能です。

 

セミナー・ワークショップ

 

特定の知識やスキルを学ぶ場として企業が開催し、専門性や権威性をアピールできるイベントです。

セミナーでは業界の専門家が講演やパネルティスカッションを行い、最新情報やノウハウを提供します。

 

一方、ワークショップは、参加者が実際に手を動かしながら学ぶことができる実践型の体験イベントです。 マーケティング戦略やDX推進に関するセミナー、製品の使い方をレクチャーするハンズオンのワークショップなど、見込み客や既存顧客への教育・啓発の場として活用されます。

 

工場見学・施設見学

 

企業の製造現場や研究施設を公開するイベントです。 普段見ることのできない「ものづくりの裏側」を見せることで、製品やサービスの信頼性、品質へのこだわりを直接アピールできます。参加者は、企業の技術力や企業文化を肌で感じることができ、ブランドに対する理解度とロイヤリティの向上につながります。

 

展示会・見本市

 

企業が製品やサービスを展示し、業界関係者や一般の来場者と交流するイベントです。 特にBtoB向けのビジネス展示会では、直接商談や名刺交換ができることが大きなメリットになります。

 

一方で、一般消費者向けの展示会や見本市では、来場者は新商品を実際に手に取ったり、デモンストレーションを体験したりできるため、企業としては製品のリアルな魅力をアピールし、認知度を高めるための重要な販促要素が強い場となります。

 

その他(エンタメ・スポーツなど)

 

大規模なスポーツイベント(マラソン大会、試合観戦など)やフェスティバル・コンサートといったエンタメ系のイベントは、企業が協賛や出展することで、ブランドイメージの向上や幅広い層へのリーチを目指すことができます。

 

 

オフラインイベントを成功させる5つのポイント

 

オフラインイベントを成功させるには、計画的な準備と的確な運営が欠かせません。単にイベントを開催するだけではなく、参加者にとって価値のある体験を提供し、満足度を高めることが重要です。ここでは、オンラインイベント成功させるために押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

 

ターゲットを明確にする

 

まず、どのような人に参加してほしいイベントなのかを明確にしましょう。

想定するターゲットによって、イベント全体のコンセプトやプログラム内容、会場の選び方、プロモーションの方法は大きく変わります。

 

例えば、自社ブランドや商品のファンを集めたい場合は、商品の体験コーナーやクイズ企画、ファン同士が交流できる親睦会などを盛り込むと効果的です。

イベント限定の特別なノベルティやサンプルを用意すれば、来場動機の強化と満足度向上につながります。

 

一方、乳幼児の保護者をターゲットとする場合は、ベビーカーで来場しやすい導線やおむつ替えスペースの有無などに加え、非日常感のあるおしゃれなカフェやラウンジを会場に選ぶとよいでしょう。ドリンクメニューやアレルギー表示、最寄り駅からのアクセスのしやすさへの配慮も重要です。

 

このようにターゲットを明確にすることで、参加者のニーズにあったイベントを企画しやすくなり、参加者の満足度の向上につながります。

 

魅力的なコンテンツを用意する

 

イベントの成功には、参加者が「行きたい!」と思うような魅力的なコンテンツが不可欠です。具体的な施策としては、以下のようなものが考えられます。

 

特別ゲストの登壇:有名人や専門家、インフルエンサーを招くことで、集客効果が高まります。

体験型プログラムの導入:実際に商品を試せるブースやワークショップを設けることで、参加者の満足度が上がります。

限定商品の提供:イベント限定グッズの販売や、会場限定のノベルティ・早期申込特典などを用意すると、参加意欲が高まります。

 

イベントの流れを工夫し、飽きさせない構成にすることも重要です。参加者が最後まで楽しめるように、プログラムのバランスを考慮しましょう。

 

効果的な集客施策を行う

 

どれだけ素晴らしいイベントを企画しても、十分な集客ができなければ成功とは言えません。ターゲットに合った効果的なプロモーションを行い、参加者を確保することが重要です。具体的な集客施策の例としては、次のようなものが挙げられます。

 

SNSの活用:X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどで定期的に情報を発信し、関心を集めます。特に、ハッシュタグを活用したキャンペーンや、インフルエンサーとコラボした宣伝が効果的です。

公式ウェブサイト・特設ページの開設:イベントの詳細や申込フォームをわかりやすく掲載し、申し込みのハードルを下げます。

メールマーケティングの活用:過去の参加者や関心を持ちそうな人に向けて、メールでイベント情報を配信します。

オフラインでの告知:ポスターやチラシを配布するほか、関連イベントでの宣伝活動も有効です。

 

このようにイベントの規模やターゲット層に応じて、適切なプロモーション戦略を立てることが成功の鍵となります。

 

念入りに事前準備をする

 

イベント当日の運営がスムーズであることは、参加者の満足度に直結します。トラブルを未然に防ぐためには、事前準備と綿密な計画が欠かせません。スムーズな運営のためには、以下の点を意識するようにしましょう。

 

詳細なスケジュールの作成:タイムスケジュールを細かく決め、関係者全員と共有しておきます。

スタッフの役割分担の明確化:受付、誘導、トラブル対応など、担当者を決めておくことで混乱を防ぎます。

リハーサルの実施:事前に流れを確認し、想定されるトラブルへの対策を練っておきます。

トラブル対応マニュアルの用意:機材トラブルや緊急時の対応策をまとめ、スタッフに共有します。

 

特に、大規模なイベントでは想定外の事態が発生することもあります。万が一のトラブルにも冷静に対応できるよう、準備を万全にしておきましょう。

 

イベント後に適切なフォローアップを行う

 

イベントが終わった後のフォローアップも、次回の成功につながる重要な要素です。参加者とのつながりを維持し、イベントの満足度を確認することで、今後の改善点を見つけることができます。フォローアップ施策には次のようなものがあります。

 

アンケートの実施:参加者の声を集め、改善点を把握することで次の成功につなげます。

お礼メールの送付:感謝の気持ちを伝えることで、良い印象を残します。

イベントレポートの公開:SNSやWebサイトで当日の様子を振り返り、次回の参加を促します。

SNSでの参加者との交流と拡散:イベント専用のハッシュタグを活用し、参加者にイベントの感想や体験をSNSで積極的に共有してもらいましょう。参加者にイベントの余韻を楽しんでもらうだけでなく、投稿を見た第三者へと情報が広がり、イベントの認知が大きく拡散することが期待できます。

 

このようなフォローアップをしっかりと行うことで、参加者との関係が深まり、次回のイベントへの期待感を高めることにもつながります。

 

 

オフラインイベントの今後の展望

 

コロナ禍を経て、オフラインイベントはその役割と価値をさらに高めています。デジタルだけでは伝えきれないブランドの世界観や体験を提供するため、イベントは新たな進化を遂げています。

 

ハイブリットイベントが主流に

 

今後は、リアルな体験とオンラインの拡散力を組み合わせたハイブリッドイベントが主流となりそうです。

例えば、会場での新商品発表や体験イベントの様子をライブ配信することで、地理的な制約なく、より多くの潜在顧客にリーチできます。

 

また、事前にオンラインでイベント情報を共有したり、フォトブースの設置など、参加者がSNSで投稿しやすいように工夫したりすることで、リアルな熱狂を広く拡散することが可能です。ハイブリッド形式は、イベントの感動を共有し、参加者とブランドのエンゲージメントを深めるための効果的な手法となります。

 

サステナビリティへの配慮とブランドイメージの向上

 

消費者の環境意識の高まりを受け、SDGsを意識したイベント運営が重要なトレンドとなっています。 企業は、環境負荷を抑えるため、使い捨て資材の削減、リユース可能な備品の活用に積極的に取り組みます。

 

例えば、イベントで使用する装飾にリサイクル素材を使ったり、フードロス削減の取り組みを導入したりするなど、エコフレンドリーな運営が求められます。

こうした活動は、単に環境に配慮するだけでなく、企業の誠実さや社会的責任をアピールすることになり、ブランドイメージの向上と、意識の高い顧客からの共感・支持を得ることにつながります。

 

五感を刺激する没入型体験の進化

 

これからのオフラインイベントは、オンラインでは代替できない「五感を刺激する没入型体験」の質を追求します。単なる商品の展示ではなく、ストーリー性のある空間デザイン、特別な音響や照明、香りの演出などを組み合わせることで、ブランドの世界観に深く入り込める場を提供します。

 

限定的なワークショップや、開発者との対話など、その場ならではの特別な体験を提供することで、顧客ロイヤリティを高め、強い愛着を生み出すことが、オフラインイベントの成功の鍵となるでしょう。

 

 

リアルならではの魅力を生かしてイベントを成功させよう

 

コロナ禍をきっかけに急速に普及したオンラインイベントは、すでにスタンダードな手法として定着しつつあります。リアルイベントと組み合わせたハイブリッド開催や、ファンとの継続的な関係構築のための活用など、その可能性はますます広がっています。

 

オフラインイベントは、会場でしか味わえない臨場感、参加者との一体感など、オンラインにはない特別な魅力があります。成功の鍵は、明確なターゲット設定、魅力的なコンテンツの用意、そして入念な準備です。

オンラインイベントと比較し、それぞれの特性を理解した上で活用することで、イベントの価値を最大限に引き出しましょう。

 

TOPPANクロレは、このようなオフラインイベントの開催を含めた、ファンマーケティング支援サービスを提供しています。ターゲットに響くイベントの企画立案から、集客施策、当日の運営、イベント後のフォローアップまで、一貫した支援で、ブランドとファンの関係を深めるお手伝いをいたします。

サービスの詳細が分かる資料は、下記から無料でダウンロードできます。ぜひご覧ください。

 

 

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