――データを見える化するツールである「SimilarWeb」の概要とその使い方を教えてください。
――ツールの利用者として、率直な感想を聞かせてください。
――SimilarWebの導入企業で、データ活用の成功事例があれば紹介いただけますか。
木佐氏:市場や経営環境を俯瞰的に見ている企業は、実際にSimilarWebを効果的に利用しています。例えば、とあるメーカー様ではSimilarWebの膨大なデータを組み合わせ、市場全体における顧客の欲求やニーズの探求を積極的に行い、マーケティング活動に反映しています。
具体的には、買いたいと思っている商品のWEBサイトにユーザーがどのような経路でたどり着くのか、といったカスタマージャーニーを探っています。ユーザーの情報取得方法を重視し、あるキーワードで検索したときにはどのサイトにたどり着きやすいかなど、購入に至るプロセスを調べるためにデータを活用しています。
木佐氏:また、他の企業様では、国内のみならず海外のデータも分析しています。海外の先行事例をSimilarWebで調べ上げ、日本で流行する前に情報をキャッチアップしています。アメリカで流行ったことが、2年後に日本で盛り上がるということもあるからです。
複数の事業で横断的にデータを分析するとともに、特にデータが足りない新しい事業領域についてはSimilarWebを情報源として活用し、新たな気づきを得ています。
その他にも、市場トレンドを掴み、気になる点を細かく分析し、トレンドになっている理由を客観的データとともに考察している企業も少なくありません。
多田:私たちのお客様は中堅・中小企業が中心なので、そもそも取得できる情報やデータ量が少ないのが一般的です。そこで、競合でトップシェアの企業のマーケティング施策を検証したり、その周辺で行われている検索やアクセスの状況を調べるためにSimilarWebを活用したりしています。市場全体の状態が見えるようになることは、データ集めに苦労している企業にとっては大きな価値があるからです。
他にも、お客様がホームページで獲得しているキーワードから、お客様がマーケットの中でどのような立ち位置なのか、分析することができます。競合だけではなく、親和性の高いサイトや企業を発見することで、お客様へご提案する幅が広がります。
2018年8月に株式会社ギャプライズ マーケットインテリジェンス事業部のSimilarWebのカスタマーサクセスチームにJoin後、カスタマーサクセス、オンボーディングスペシャリストを立ち上げたのちに、現在はカスタマーサクセスチームのマネージャーを担っている。
WEBアナリストとしてGoogle Analyticsほか、さまざまなツールを用いてECサイトの分析からKPI設計、改善提案まで、企業のデータ活用を支援。
TOPPANクロレでは、WEBサイトやEC事業の構築・リニューアルも含めた幅広いデジタルマーケティング支援サービスを提供しています。お客様の課題や外部環境を踏まえた上で、企業(またはブランド)の強み・特長を、データに基づいて洞察、咀嚼/翻訳し、課題解決へ向けた戦略プランの設計から運用までをお手伝いしております。
「TOPPANクロレが描くDX時代のマーケティング透視図」のページでは、当社の「デジタルマーケティング支援サービス」の導入企業のご担当者様や、デジタルマーケティング界の識者の方々へのインタビューを通じて得られた「生の声」を掲載。ぜひお客様のマーケティング活動にお役立てください。