ECサイトを立ち上げたいと考えているけれど、集客が心配……、そんな方は、SEO対策が簡単にできる機能を備えたEC構築プラットフォーム「Shopify」を検討してみませんか? SEO(検索エンジン最適化)は、効率よくECサイトに集客をするためには欠かせない施策です。この記事では、SEOの基礎知識とShopifyのSEO対策について分かりやすく解説します。
SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、ユーザーがGoogleやYahoo!などの検索エンジンを使って検索したときに、自社のWebサイトが上位に表示されるようにサイト自体に対策を施すことを言います。
検索結果の上位に表示されると、そのキーワードで情報を探しているユーザーの訪問が見込めます。SEOには特別な費用はかからないため、効率よく集客をすることができるのです。
自社のECサイトが検索結果の上位に表示されるには、検索されやすいキーワードを適切にサイト内に配置することが求められます。また、Webサイト自体を使いやすく信頼できるものにする取り組みも必要となります。これらの取り組みがSEO対策です。
SEO対策の最大の目的は、検索からの流入によりECサイトの集客数を増やし、売上につなげることです。商品やブランドをユーザーがインターネットで検索したときに、検索結果ページの上位に自社の商品が表示されれば、クリック率が上がり、訪問者を増やすことができます。
検索結果ページの上位に表示させるには広告を出す方法もありますが、継続的に広告出稿費用がかかります。一方、SEO対策では、コストをかけずに自然検索で上位を狙うこともできます。広告のような即効性はありませんが、時間をかけて取り組めば、ECサイトの価値(検索エンジンからの評価)を上げていくことができます。
ShopifyはSEO対策の機能を備えており、次のような設定が簡単にできます。
それぞれがどのようにSEOに役立つのか、説明しましょう。
Shopifyでは管理ページからタイトルタグやメタディスクリプション、URLの編集ができます。入力フォームを埋めていくだけなので、HTMLが分からない人でも作業できます。
タイトルタグには、ECサイトの名前や各ページのタイトルを記述します。ここに入力した文言は、検索結果のタイトルやブラウザのタブに表示されます。当該ページの内容を正確かつ簡潔に説明する文言を入れます。
メタディスクリプションは、当該ページの内容を100文字程度に要約したテキストです。検索結果ページでは、タイトル下の紹介文として表示されます。ここではShopifyストアの当該ページの内容を簡潔に紹介します。その際には当該ページが、ユーザーにとってどう役に立つのかが伝わるような記述を心がけましょう。
Shopifyでは、Shopifyストアの当該ページから自動的にテキストを取り込んで、メタディスクリプションを生成しますが、このテキストはあとから手動で変えることができます。商品ページから自動生成されたメタディスクリプションは商品情報が中心になるため、これにお店やブランドの特徴を伝える文言を追加して、ユーザーの関心を高める施策が有効です。
URLもページの作成時に自動で設定されますが、あとで希望の文字列を用いたURLに変更することができます。URLの文字列がSEOに直接大きく影響することはありませんが、URLを工夫することでユーザーにとって分かりやすいECサイトにすることができます。
例えば、末尾の「/」以下を一定のルールに従って記述すれば、サイトの構造が分かりやすくなります。キーワードがURLに入っていると、URLを見ただけでページの内容をイメージできるようになります。ただし、あまり長いURLは被リンクを避けられたり、エラーが出やすくなったりする場合があるので、簡潔な表記となるように工夫しましょう。
画像のalt属性とは、その画像の内容を伝えるテキスト情報(代替テキスト)です。検索エンジンは画像を視覚的に読み込むことができないため、このテキストをもとに画像を判断します。また、このテキストは視覚障害者のための画面読み上げソフトでも使われる情報です。自動では生成されないため、alt属性は必ず記述しておきましょう。
画像のファイル名もalt属性と同様に、画像の情報がユーザーに伝わるように変更しておきます。
alt属性や画像ファイル名をしっかりと記述しておくと、ユーザーに分かりやすく、検索エンジンの画像検索結果に表示されやすいECサイトになります。
ブログで記事を作成してECサイトに有益なコンテンツを増やすことも、効果的なSEO対策です。Shopifyのブログ作成機能を使えば、ストアにブログを簡単に追加することができます。
ユーザーの役に立つコンテンツの数が増えると、ECサイトの評価が高まります。また、ブログのタイトルや記事に検索されやすいキーワードを入れることで、検索エンジンからの流入が増える可能性もあります。ただし、既存のコンテンツを流用したものや他社のコンテンツと同じような記事を載せると評価が下がる可能性があるため、注意が必要です。
ブログを始めても、すぐにはSEOの効果は出ません。中長期的な展望を持って定期的に更新を続け、記事が増えてくるにつれて、成果が出てきます。
Shopifyストアには、自動でSEO対策を行う機能があらかじめ組み込まれています。そのため下記については、ユーザー側で設定する必要はありません。
sitemap.xmlとは、サイト内に存在するURLのリストを記述したファイルのことです。これはユーザーが目にするサイトマップページとは異なるもので、検索エンジンがサイトのデータを収集するクローラー(巡回プログラム)のために用意されたファイルです。
一方、robots.txtファイルは、クローラーが情報を収集する作業を最適化します。巡回の必要がないページでは制御し、巡回してほしい重要なページの優先度を高めてくれるものです。
Shopifyには、この2つのファイルを自動的に生成する機能があります。
canonicalタグは、重複したコンテンツ(同一商品のサイズ別、カラー別のページなど)が検索エンジンに正しく評価されるように、複数のURLをひとつにまとめるタグです。Shopifyではcanonicalタグも自動で生成します。
Shopifyストアは基本的なSEO対策の機能を備えていますが、さらに対策を強化したい場合や、効率を上げたい場合には、Shopifyアプリをインストールして、SEO対策の機能を拡張することができます。例として2つのアプリを紹介します。
料金:月額29米ドル~(7日間無料)、無料プランあり
日本語サポート:なし
SEO Managerは、多くのShopifyユーザーに利用されている人気のSEOアプリです。SEOに関する多くの機能があり、無料プランも用意されています。自動生成されたメタタグ、画像の最適化、クロールエラーの修正などの機能を提供し、専門知識がなくても効果的なSEO対策を実施できます。
料金:月額29.99米ドル~(14日間無料)
日本語サポート:なし
通常のSEO対策をしても思ったように集客ができない場合に、ストア全体のSEO対策をチェックし、問題点を見つけ、解決方法を提示してくれるアプリです。リンク切れや表示スピードの確認もできます。
広告費をかけずに集客ができるSEOは、ECサイトが必ず行うべき施策です。Shopifyは、SEO対策のための基本的な機能を備えていますが、機能を拡張するアプリを活用すればさらに対策の強化が図れます。ShopifyのSEO機能を上手に使って、多くの顧客を集め、ECサイトの売上アップにつなげていきましょう。
TOPPANクロレでは、ShopifyによるECサイトの構築サービスを提供しています。ご要望に沿ったECサイトを構築するだけでなく、その後の運用サポートにも注力しており、お客様に伴走して成果の上がるECサイトの運営を行っていきます。ぜひお気軽にご相談ください。
ShopifyがEC構築に選ばれる理由について、以下の無料eBookでも詳しく説明しています。ぜひご活用ください。