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ささげ業務とは? 重要な理由や効率化の方法を解説|TOPPANクロレ

作成者: クロレDIGITAL|2021/09/13 8:18:09

ECサイトを立ち上げて、これから商品情報を登録するというときに必要になるのが「ささげ業務」です。ささげ業務はECサイトの売上に直結する重要な仕事といわれていますが、具体的にはどんな業務を指すのでしょうか? この記事ではECサイトを運営する人に向けて、ささげ業務の詳しい内容やポイント、重要である理由、効率化する方法について解説します。

目次

ささげ業務とは?

ささげ業務とは、ECサイトで販売する商品の情報を準備する3つの業務「撮影」「採寸」「原稿」を指します。「ささげ」は、それぞれの頭文字を取った略語です。

ECサイトにおけるささげ業務は、商品の全体像やサイズ情報といった、顧客が購入の意思決定をするために必要な情報を正しく提供することが目的です。

ささげ業務が重要である3つの理由

ささげ業務は、ECサイトを効率よく運営し、売上を向上させるための重要な業務の一つです。なぜささげ業務は重要とされているのでしょうか。ここからは、ささげ業務が重要とされる理由を紹介します。

①掲載されている商品情報だけで購入を判断するため

ECサイトでは、顧客は商品を直接手に取って確認することはできません。そのため、ECサイトに掲載された商品情報のみから、購入するか否かを判断します。例えば、商品の情報が少なすぎるとどのような商品なのか、サイズはどの程度なのかがわかりません。しかし、商品の詳細を正確に記載することで安心感を与えることができ、購入率アップにつながるのです。

②返品やクレームを避けるため

サイズやデザイン、素材などに関する詳細な情報の提供は、顧客の問い合わせを減らし、返品やクレームを防ぐことにもつながります。返品やクレームが減れば、会社の信用度が上がって顧客が増えたり、リピーターを獲得したりしやすくなるでしょう。
ただし、記載している情報に誤りがあると逆に信用度が下がる可能性もあります。必ず、商品に関する正確な情報を詳細に記載しましょう。

③購買意欲を高めるため

商品の詳細な情報を記載することで、顧客は実際にその商品を使うイメージがしやすくなり、購買意欲が高まります。商品の魅力が伝わりやすい写真を選ぶ、魅力的な説明文にするなど、ブランドイメージを高められるような工夫をすることが重要です。

このように、ささげ業務はECサイトを効率よく運営して、売上を向上させるための重要な業務です。次章からは、ささげ業務の詳細をひとつずつ紹介していきます。

ささげ業務の「さ」撮影

1つ目の「さ」は、商品の写真撮影です。 ECサイトの写真には、検索結果ページに表示されるサムネイル画像と、商品ページに掲載される商品紹介画像があり、それぞれに役割が異なります。
サムネイル画像では、競合商品が並ぶ検索結果ページの中で、自社の商品をより魅力的に見せることが必要です。一方、商品ページに掲載する写真は、顧客に商品の情報を詳細に伝えることが求められます。

撮影のポイント

撮影は、その商品が「何を伝えたいか」によって撮影方法が変わります。例えば、アパレル商品の場合は次のような方法があります。

商品のデザインやシルエットなどを主に見せたい場合

  • マネキンに着せる
  • ハンガーにつるす
  • 台の上に置く

コーディネートの仕方や着用イメージを伝えたい場合

  • モデルに着せる
  • ボトムスや小物などと一緒に並べて撮影する

実際には異なる演出で撮影した複数の写真を商品ページに掲載し、多様な角度から商品の全体像を伝える方法が一般的です。後ろ姿や袖口、裾、ポケットのデザイン、素材などの拡大画像を載せる場合もあります。

撮影における注意点

アパレル商品の写真では、特に「色」を正しく伝えることが重要です。光の加減次第では、実物と写真の色に差異が生じることがあるため、撮る角度を意識したり、加工して実物になるべく近い色にするなど、色を正しく伝える意識を持ちましょう。
また、家具やインテリアは実際に商品を配置した室内の風景を掲載すると、購入した後の配置や他のインテリアとの相性などがイメージしやすくなります。

ささげ業務の「さ」採寸

ささげ業務の2つ目の「さ」は商品の採寸です。

例えばアパレル商品の場合、原産国やブランドによってS、M、Lなどサイズ表記の基準が異なります。そのため、サイズ表記だけで商品を選ぶと、身体に合わないことがあります。また、自分の体形にぴったり合うかどうかを確認するには、サイズ表記に加えて肩幅や袖丈といった細かい寸法の情報も必要です。

商品のサイズは実際に、正確に測って商品ページに掲載するようにしましょう。

採寸のポイント

アパレル商品やバッグ・アクセサリーは、自社で商品のサイズを測りましょう。

インテリア・電化製品も同様に、正確な採寸が必要です。なぜならそのような製品は、設置するスペースに応じて商品を選ぶためです。正確に採寸し、詳細なサイズを記載しましょう。

採寸における注意点

より良い採寸をするためには、仕入れ先やメーカーが提供する商品寸法を鵜呑みにしないことが重要です。商品次第では、仕入れ先から商品寸法が提供されることもあります。しかし、必ずしもその情報が正しいとは限らないためです。自社で測り直すことで、サイズ違いが原因のクレームを防げます。

顧客に対し、責任を持って正確な情報を伝えることで、商品や自社の信頼度、売上の向上に繋がります。

ささげ業務の「げ」原稿

ささげ業務の「げ」は商品の特徴を分かりやすく魅力的に伝えるための原稿作成です。商品がバッグであれば、どのくらいの量が入るのか、どのような素材か、ポケットや留め金にどのような工夫があるかといった、写真だけでは分かりにくい情報や魅力を文章で伝えます。

そしてECサイトのアクセス数を増やすために、検索サイトで上位に表示されるようSEO対策を意識することも重要です。

SEO対策のポイント

商品の魅力を伝えたくても、そもそもECサイトを訪れてもらえなければ意味がありません。

SEO対策をすることで検索結果の上位に表示されるようになり、多くの人の目に留まりやすくなります。適切なキーワードの選定やタイトルを工夫するなど、原稿を書く際にはSEO対策を意識するようにしましょう。

原稿を書くときの注意点

商品説明を記載する際には、商品に魅力を感じてもらえるような文章を書くことが大切です。しかし、魅力的に伝えたいあまりに抽象的な言葉や過剰な表現を使うと、かえって商品の魅力を下げてしまったり、途中で読む気が失せて商品への購買意欲が下がったりすることもあります。あまり大げさな表現はせずに、商品を正しく簡潔に説明するように心掛けましょう。

ささげ業務を効率化する方法

商品情報を一つひとつ整えていくささげ業務は手間がかかります。商品の数が多かったり入れ替えが頻繁な場合には、作業負荷も大きくなります。

作業自体はシンプルでも慣れるまでには時間がかかりますし、特に撮影には一定の技術が必要です。

ささげ業務を効率化する方法として、①ささげ業務の専門業者に委託する、②ささげ業務の一部を自動化する、という方法があります。

次の章で、ささげ業務の専門業者に委託する(外注する)メリット、デメリットについて詳しくご紹介していきます。

ささげ業務を外注する3つのメリット

ささげ業務を外注するメリットを紹介します。

メリット①人材や時間の負担が軽減できる

3つの業務を同時に進めるには時間と人手が必要です。特にECサイトの立ち上げ時には、試行錯誤も多いはず。ささげ業務に慣れたスタッフが社内にいない場合は、外注した方が効率的でスピーディーに仕上がります。

メリット②写真や原稿の品質を保てる

ささげ業務の経験のないスタッフが、写真や原稿の品質を一定にキープするのは難しいことです。ささげ業務専門の業者には、カメラマンやライターといった各分野の専門スタッフがいるため、写真や原稿の質を一定に保つことができます。

メリット③機材やソフトウェアをそろえる必要がない

内製の場合は、撮影用のカメラやライト、スタジオ、画像加工用のソフトウェアといった機材や設備を用意しなくてはなりません。しかし外注であればそれらは必要がないため、ECサイト立ち上げ時のイニシャルコストが抑えられます。

ささげ業務を外注する3つのデメリット

外注のデメリットも知っておきましょう。

デメリット①費用がかかる

外注するささげ業務の量が増えると、外注費の負担が重くなります。ランニングコストを抑えるには、撮影だけ、採寸だけというように外注する業務を絞る方法があります。月ごとの予算や、外注する商品数をあらかじめ決めておき、あふれた分のみ内製するという方法も考えられます。

デメリット②自社に合う業者を見つける必要がある

ECサイトにおいて独自のブランドイメージを大事にしたい場合は、そのイメージに合った素材を用意できる業者を探す必要があります。スキルはあってもテイストが合わないと、商品写真や原稿に満足できない可能性があるからです。自社ブランドに合うかどうかの目安となるのは、過去の実績の豊富さと対応力の柔軟さの2点です。実績の豊富さは、経験値の高さと、これまで信頼されるサービスを提供してきたことの裏付けになります。

デメリット③ノウハウが社内に蓄積されない

外注をすると、ささげ業務ができる人材を社内で育てるチャンスを逃します。ささげ業務に習熟するには多少時間がかかりますが、内製のノウハウが蓄積されれば財産となります。予算や業務量に応じて作業を業者と分担し、経費を節約することもできます。もしリソースに余裕があるなら、少しずつでも社内でささげ業務を行い、スキルを持つ人材の育成を考えましょう。

質の高いささげ業務を行って、ECサイトの売上アップに貢献しよう

ECサイトでは、良い商品を用意するだけでなく、その魅力をどのように顧客に伝えるかが重要となります。商品の魅力を的確に表現する写真やテキスト、正確なサイズ情報のいずれもが、ECサイトにとって必要不可欠なものです。ですから、それらを用意するささげ業務は売上に大きく関わる重要な仕事と言えます。ただし、ささげ業務は手間がかかるため、専門業者を活用した方がいいケースもあります。作業量とコストを見ながら、質の高い商品情報を顧客に伝えられるように、準備を整えましょう。

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