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Shopifyで使える決済手段と比較(2022年8月現在)|TOPPANクロレ

作成者: Kodai yamamoto|2022/08/26 5:15:00

この記事は、
「Shopifyで自社ECを始めたい」
「Shopifyで使える決済手段を知りたい」
「Shopifyで代引きや銀行振込に対応したい」
「ShopfiyでPayPayやLINEPayに対応したい」
という方向けの記事です。

ECを運営するにあたって「決済手段は多ければ多い方が良い」と言われます。その理由としては、使いたい決済手段がないと顧客が離脱してしまう可能性がある、ということが主に挙げられます。
Shopifyでもそうした離脱を防ぐために多くの決済サービスが用意されており、公式による決済方法の解説ページをご覧いただくと使えるサービスの概要は把握できます。こちらでは各サービスで対応している決済手段の特徴やポイントについて、独自にまとめてみました。

目次

Shopifyに関しての詳しい説明はこちら

Shopify(ショッピファイ)がECサイト構築に選ばれる理由とは?特長や事例を紹介

基本のShopifyペイメント

Shopifyペイメントとは?

ShopifyペイメントとはShopifyにデフォルトでついている決済サービスです。ワンクリックで利用することができ、これさえあればほとんどのクレジットカード決済は問題なく対応可能です

Shopifyペイメントが決済サービスとして優れているのは「ワンクリックで設定できる」という点です。通常ECでクレジットカード決済などに対応するには、別途決済サービスを選定し、審査を受け、契約して、カートシステムと連携させる必要があります。Shopifyペイメントであればこの時間と労力の手間なく、ECを作ったその日からクレジット決済に対応することが可能になります。

なおShopifyペイメントの利用料は無料で、それ以外の決済方法を使用した場合、Shopifyのプランによって、ベーシックで2%、スタンダードで1%、プレミアムで0.6%、Shopify Plusで0.2%の取引手数料がかかります。

Shopifyペイメントで利用可能な決済手段

Shopifyペイメントではクレジットカード決済としてVISA /Mastercard/JCB /American Express/Diners Club/Discoverに対応しています。また、設定をするだけで Apple Pay /Google Pay /Shop Payも利用可能です。

Shop PayはShopifyが用意したサービスで、元はShopify Payという名前で2017年にローンチされました。Shop Payでは、ユーザーが自身の住所やクレジットカード情報を保存しておくことで、次回以降、Shop Payが使えるストアではそれらの入力の手間が省けます。セキュリティもしっかりしており、認証方法は、ユーザーがShop Payに保存したデータを使用する場合は、登録した携帯電話番号に送信されるShop Payコードを使って認証を行います。

Apple Pay /Google Pay /Shop Payに関してはチェックボックスにチェックを入れるだけで設定可能で利用料もかかりません。また決済手数料もすべてShopifyペイメントの基準と同じになるため、余計なお金というのは発生しません。ユーザーの決済をスムーズにして離脱を防ぐためにも、特別な理由がない限りは活用をお勧めします

Shopifyに導入可能な決済サービス

決済サービスは18種類

国内で利用可能なShopifyの決済サービスは、Shopifyペイメントを含めて18種類。うち3種はShopifyペイメントと同時に設定できる、Apple Pay /Google Pay /Shop Payです。ここでは、その他のうち10種のサービスに関して、対応可能な決済手段を簡単にまとめてみました。それぞれの利用メリットも簡単に解説します。

Shopify ペイメント

これ一つで主要なクレジットカードは対応可能です。ECの決済方法の7~8割はクレジットカード決済と言われていますので、基本的にはShopifyペイメントがあればひとまず安心です。取引手数料が0%になり、カード決済手数料も国内最安基準の設定であるため、コスト的にも負担は大きくありません。
クレジットカードの決済手数料は、国内発行のカード 3.25%~3.55%、海外またはAmex 3.8%~3.9%です。

PayPal

日本では一般的ではありませんが、海外での使用率が高い決済サービスです。世界的に見てもオンラインショッピングはモバイル端末からのアクセスが多いと言われていますが、モバイルでの決済サービスで、世界で最も多く利用されているのはPayPalという調査結果もあるほど普及しているサービスです。海外ユーザーが顧客として見込まれる場合は、必須で対応すべき決済サービスと言えます。

Amazon Pay

Amazon Payは氏名や住所、クレジットカードの情報を一切入力する必要がありません。つまり、決済フローが圧縮できるので、ユーザーにスムーズな購買体験を提供します。Amazonアカウントの普及率は高く、導入することでメリットを享受できるユーザーはかなり多いと推測されます。

KOMOJU

クレジットカードの他に、コンビニ支払いや銀行振込やPay-Easyを使ったオンライン・バンキング、ATM決済、携帯キャリア決済、スマホ決済(LINE PayやMerpay、PayPay)、プリペイドウオレット(WebMoney、BitCash、NETCASH)など、幅広く対応が可能な決済プラットフォームです。クレジットカードを持たないユーザーへリーチするためには対応を検討すべきサービスです。

携帯キャリア決済(ドコモデジタル)

携帯キャリアによる決済はクレジットカードの次に多いとも言われています。こちらもクレジットカードを持っていないユーザーへのリーチに有効です。また、ユーザーはすぐ購入できて、支払いのタイミングは、携帯電話料金と一緒というメリットがあり、運営サイドは、支払い代金の未回収リスクを防ぐことができます。 対応ブランドはNTT DOCOMO、au、Softbankです。Shopifyのプランにより0.6%~2.0%の取引手数料がかかります。

Paidy

Paidyはクレジットカードと同じような翌月払いの決済をクレジットカードなしで提供しているサービスです。メールアドレスと携帯電話番号認証コードで決済ができ、現在アカウント数は790万をこえています。クレジットカードを使えない、使いたくないユーザーを確実に取り込んでいるため、クレジット以外の決済へ対応する際は検討してもいいでしょう。料金後払いですが、売上金100%保証をうたっているので、未払いのリスクも防げます。

GMOイプシロン

幅広い決済に対応でき、代引きや後払いにも対応しています。KOMOJUと対応可能な範囲が似ていますが、代引きを扱うかが大きな違いとなります。

SBペイメントサービス

GMOイプシロンやKOMOJUと同様に幅広い決済に対応が可能です。中でも特筆すべきは楽天ペイのオンライン決済が可能となる点です。モバイル決済に対応したい場合にKOMOJUとどちらを選択するか悩ましいところです。

NP後払い

商品到着後に郵送される請求書で、コンビニ・銀行・郵便局・LINE Pay支払い可能なサービス。請求書発行・督促業務も運営会社が代行するので業務負荷が軽減でき、ユーザーにとっては商品を確認してから支払えたり、好きなタイミングでコンビニ、銀行、郵便局、LINE Payで支払えるメリットがある人気のサービスです。

atone

NP後払いと同じ運営会社のサービスです。大きな違いとしては、NP後払いは一度買い物をするたびに請求書が届いて、14日以内に支払う必要がありますが、atoneはクレジットカードのように、毎月1日~末日に利用した分を、翌月20日までに支払います。

3.まとめ

基本的にShopifyペイメントでOK

以上、Shopifyの決済に関してご紹介しました。
基本的には「Shopifyペイメント」さえ利用していれば大きな問題はないものの、ティーンエイジャーやシニアをターゲットにする商品や、一定数の非クレカ層も取り込みたい場合は、コンビニ決済や携帯キャリア決済などの導入検討は必須となっています。
基本以上の決済手段の導入を考えるのであれば、まずは現時点での売り上げ規模や、顧客として定着しているユーザー属性などを考慮し、優先して導入すべき決済手段が何かを見極めることからはじめてみましょう。

TOPPANクロレではShopifyでの自社EC構築やアプリ開発、運用支援を行っております。Shopifyやその他カートシステムでの自社EC構築をご検討の際はぜひ一度ご相談ください。

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