ファンマーケティングが注目されている背景について解説します。
新規顧客の獲得コストは、既存顧客にリピートさせるコストの5倍かかるといわれています(1:5の法則)。
また、顧客全体の2割しかいない優良顧客が、売上の8割を上げるという経験則(パレートの法則)もよく知られています。
次に、主なファンマーケティングの手法を5つご紹介します。
SNSの活用
コミュニティの構築
ファン限定イベントの開催
ファン限定サービスの提供
サンプリング体験の実施
またコミュニティを起点にすると、次項のような限定イベントが開催しやすくなります。
ファンミーティングやライブ配信、ファン限定の工場見学会、商品開発会議といったイベントでは、ファンと直接コミュニケーションをとることができます。
企業にとってはファンの生の声を聞く良い機会になりますし、参加者側は特別な体験を通してファンとしての意識や意欲が高まります。
一般には出回らない商品の特別販売や限定コンテンツの配信、ランク別のポイント、特典の付与といったファン限定サービスは、ファンでいることの特別感や優越感を感じさせ、関係性の強化に効果的です。
実際に製品を体験する機会を提供し、SNS等で口コミを発信してもらいます。
口コミの拡散やUGCの創出といった効果があるほか、体験後に感想を聞いて商品開発に反映することもできます。
最後にファンマーケティングの成功事例を3件紹介します。
クラフトビールメーカーの株式会社ヤッホーブルーイングは、定期的にファンミーティングやイベントを開催。
企業とファン、ファン同士がつながる場をつくることで仲間意識を高め、熱量の高いファンのコミュニティ形成に成功しています。
2018年にはお台場で5000人規模の「超宴」を開催して話題になりました。
熱狂的なファンの支持で、大手メーカーがシェアのほとんどを占める国内ビール市場の中でも、存在感を放っています。
本田技研工業株式会社のInstagram公式アカウントでは、#MeandHonda を付けて投稿された、ホンダ車ユーザーの外出時の写真やホンダ製品の写真を紹介しています。
美しい風景を背景にした車の写真が質の高いUGCとなり、フォロワーは16万人超(2022年8月現在)。
今では、公式アカウントへの採用が投稿の大きなモチベーションになっており、投稿にはほかのフォロワーから多くのコメントが寄せられます。
Instagram上にファンが集まり、交流する場が生まれているのです。
完全栄養食の開発・販売を行うベースフード株式会社の定期購入者限定コミュニティサイト「BASE FOOD Labo」では、毎月「BASE FOOD CAMP」というイベントを実施しています。
イベントでは、理想のからだや生活を一緒に目指そうと、投稿やほかの人の投稿へのコメントを呼びかけています。投稿やコメントには、商品購入に使えるポイントが付与されます。同サイトは、「食べたよ報告」「おすすめレシピ」のほか、健康やダイエットについての「栄養相談」「目標宣言」「結果報告」といった投稿でとてもにぎわっています。
そして、「みんなで取り組んでいる」という感覚が、定期購入を始める際の安心感や、継続購入の動機付けにつながっているようです。