EC-CUBEとは?機能やメリット、料金、導入方法を解説

2025/08/07 15:47:00
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ec-cube

 

EC-CUBEは、日本発のECサイト構築パッケージであり、オープンソース型のソフトウェアとして国内最大級のシェアを占めています。本体自体は無料のソフトでありながら、ECサイト制作に特化した豊富な機能が標準で備わっており、操作性の高さも人気です。
この記事では、EC-CUBEの機能やメリット・デメリット、料金、導入方法について詳しく解説します。ECサイトの構築やリニューアルをお考えの方はぜひお役立てください。

 

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目次

EC-CUBEとは

 

EC-CUBE(イーシーキューブ)とは、株式会社イーシーキューブが提供している、ECサイト制作に特化したオープンソース型のソフトウェアです。

商品紹介ページや注文ページなど、ECサイトに必要な機能が網羅されているだけでなく、商品別の売上集計、在庫管理などの機能も標準で装備されています。また、オープンソース型のソフトウェアのため、誰でも自由にインストールして利用できるのに加え、プラグインを使うことでお好みの機能を柔軟に追加することも可能です。
実際に、日本を代表するコーヒーチェーンの1つである「ドトールコーヒー」のオンラインショップや、高級ホテルで知られる「帝国ホテル」のオンラインショップなど、多くの有名企業でもEC-CUBEで構築したECサイトを展開しています。

 

EC-CUBEの主な機能

 

EC-CUBEでは、主に以下のような機能が利用できます。

 

  • ・ECサイトの構築・デザイン
  • ・カート・会員機能
  • ・商品管理
  • ・店舗管理

 

ECサイトの構築・デザイン

 

EC-CUBEには70種類以上もの豊富なデザインテンプレートが用意されており、デザインカスタマイズ性に優れています。自社の世界観や商品イメージに合わせたサイトが構築でき、企業やブランドの魅力を効果的に伝えられるためブランディングの強化につながります。
また、デフォルトテンプレートでも、さまざまな端末に合わせて表示できるレスポンシブデザイン対応となっているほか、スマホ専用のレイアウト設定も可能です。ユーザーが利用しやすいECサイトを構築することができます。
オーナーズストアでは、350種類以上の拡張プラグインが販売されています。自社サイトに必要な機能を手軽に実装できる点はEC-CUBEの強みといえるでしょう。

 

カート・会員機能

 

EC-CUBEには、売上アップにつながるようなカート機能や会員機能も充実しています。基本的なショッピングカート機能はもちろん、ボイント機能、お支払い方法選択、複数お届け先入力機能、商品一覧からのカート追加など多彩な機能が利用可能です。また、会員登録やログイン設定、注文履歴・詳細、配送先編集、お気に入り一覧などの会員機能も充実しています。

 

商品管理

 

EC-CUBEでは、サイズ・色・重量などの規格や商品画像の複数登録など、商品の詳細情報が登録でき、カテゴリやタグによる管理が可能です。また、在庫情報や販売制限などの機能も搭載されています。商品情報一覧画面から公開・非公開・廃止・削除の操作も一括ででき、商品やカテゴリ情報のCSV出力・登録もできます。

 

店舗管理

 

受注・発注状況や顧客情報管理、メール管理など、ECサイト運営に欠かせない店舗管理機能も網羅されています。セキュリティ管理、各種情報のCSV出力、納品書のPDF出力にも対応しているため、効率的な店舗管理が実現できます。

 

EC-CUBEのメリット

 

EC-CUBEのメリットは、以下のとおりです。

  • ・ダウンロード版は無料で利用できる
  • ・カスタマイズ性が高い
  • ・日本製で日本での実績も多い
  • ・利用者向けのコミュニティが充実している
  •  

ダウンロード版は無料

 

ダウンロード版なら無料で利用できる点は、EC-CUBEのメリットとしてあげられます。ゼロからECサイトを開発する場合、多大な開発コストがかかります。しかし、EC-CUBEのダウンロード版であれば、本体自体は無料で利用でき、初期費用もかからないため、コストを抑えることができます。ただし、サーバーやドメイン使用料、セキュリティ対策費用などは発生する点に注意してください。

 

カスタマイズ性が高い

 

EC-CUBEには70種類以上のデザインテンプレートがあるため、商品イメージや企業に合わせたECサイトが制作可能です。また、拡張プラグインを使えば、さまざまな機能が追加できるので、「自動翻訳機能をつけたい」「サブスク販売に対応したい」など自社ECサイトを自由にカスタマイズでき、コストを抑えつつニーズに応じた独自性の高いサイト構築ができます。

 

日本製で日本での実績も多い

 

EC-CUBEは日本発のECサイト制作ソフトウェアとして、知名度の高い大手企業での数多くの導入実績があります。たとえば、大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」のオンラインショップ、健康食品で知られる「わかさ生活」などがあげられます。
ECサイト構築サービスは海外製のものも多く、トラブル発生時などの対応で英語スキルが求められるケースも多いです。しかし、日本製のソフトウェアであるEC-CUBEなら、公式サイトのマニュアルも日本語になっているため、トラブルが発生しても安心して対応できます。日本製である安心感や使い勝手の良さに加え、日本の多くの企業での導入実績という信頼性の高さもEC-CUBEの大きなメリットと言えるでしょう。

 

利用者向けのコミュニティが充実している

 

EC-CUBEは、開発や店舗運営に関わる人に向けたコミュニティが充実しています。たとえば、北海道や東京など全国8地域で有志によるユーザーグループがあり、オンライン・オフラインでの情報交換や勉強会を実施しています。コミュニティを活用することで、リアルな情報を収集できるだけでなく分からない点や困った点をほかのユーザーに質問できるため、初心者でも問題を解決しやすいです。また、EC-CUBE利用者のブログなどもあるので、インターネット検索により簡単に欲しい情報を入手できるでしょう。

 

EC-CUBEのデメリット

 

EC-CUBEのデメリットは、以下のとおりです。

  • ・ダウンロード版は無料で利用できる
  • ・カスタマイズ性が高い
  • ・日本製で日本での実績も多い
  • ・利用者向けのコミュニティが充実している
  •  

集客を独自で行う必要がある

 

EC-CUBEのデメリットとして、独自で集客しなくてはならない点があげられます。大手のECモール内で販売を行う場合、その知名度からユーザーの信頼を得やすく、コストはかかるものの、ある程度の集客が期待できるでしょう。しかし、自社で構築したECサイトは、コストを抑えられる一方、大手のショッピングモールと比べて知名度も低く、集客力に劣ります。

 

クラウド版は利用料金がかかる

 

ダウンロード版は無料で利用できる一方、クラウド版の「EC-CUBE Enterprise」は内容に応じて初期費用や月額料金が発生します。EC-CUBE Enterpriseは大規模EC向けに構築からシステム運用までがパッケージ化されたサービスです。初期費用・毎月の利用料金と、ダウンロード版で発生するサーバー代やドメイン使用料といったコストを踏まえ、どちらが適しているかを検討するようにしましょう。

 

サイト制作・管理のスキルが必要

 

EC-CUBEは、ECサイト制作に特化しているソフトウェアですが、実際にサイトを制作するにはある程度の知識やノウハウが必要です。カスタマイズ性も高く、さまざまな機能を実装できるとはいえ、より細かなニーズを満たそうとすればプログラミング知識が求められるケースも考えられます。さらに、万が一、システムエラーなどが発生した場合も、運営者自身で対処しなくてはならない点にも注意が必要です。

自社ECサイト構築を検討している方は、こちらのページをご覧ください。モール出店と自社ECサイト構築のメリット、ECサイト構築を成功させるポイント・ノウハウを分かりやすくまとめた資料がダウンロードできます。

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EC-CUBEで利用できる決済手段

 

EC-CUBEでは、2つの公式決済サービスが利用できるほか、提携決済サービスも充実しています。

EC-CUBEで利用できる公式決済サービスは以下の2つです。

  • ・EC-CUBEペイメントプラス
  • ・Amazon Payプラグイン
  •  

また、EC-CUBEで利用できる提携決済サービスは以下のとおりです。

  • ・エフレジ
  • ・DGフィナンシャルテクノロジー
  • ・楽天カード決済代行サービス
  • ・ペイディ
  • ・ペイジェント
  • ・ヤマト運輸
  • ・ルミーズ
  • ・ネットプロテクションズ
  • ・ゼウス
  • ・アナザーレーン
  • ・SBペイメントサービス
  • ・paypal
  • ・スコア後払い
  • ・ソニーペイメントサービス
  • ・Stripe

このように、EC-CUBEでは、さまざまな決済サービスが利用できるため、幅広い顧客ニーズに対応できます。

 

EC-CUBEの動作環境

 

最新バージョンであるEC-CUBE(4.3系)の動作環境は下表のとおりです。

分類
Webサーバー
言語
データベース
ソフトウェア
Apache
PHP
PostgreSQL
MySQL
SQLite(開発用途向け)
バージョン
2.4.x(mod_rewrite/mod_ssl必須)
8.1~8.3
12.x~16.x(pg_settingsテーブルへの参照権限必須)
8.0(InnoDBエンジン必須)
3.x

 

利用する場合には、事前に動作環境に問題ないか確認しておくとよいでしょう。

 

EC-CUBEの導入方法

 

ここでは、EC-CUBEダウンロード版の導入方法について解説します。

STEP1. デモサイトで動作確認を行う
STEP2. EC-CUBEに対応可能なサーバーを用意する
STEP3. EC-CUBEをダウンロードし、サーバーへインストールする
STEP4. 決済方法の導入を行う
STEP5. 自社の商品に合わせたサイトデザイン、レイアウト、機能をカスタマイズ
STEP6. 商品の登録・各種設定を行う
STEP7. 自社ECサイトの公開

ダウンロード版では、事前の動作確認やサーバー準備、EC-CUBEのダウンロード手続きやサーバーへのインストール手続きが発生します。さまざまな手続きが必要ですのでスケジュールには余裕を持っておきましょう。

 

EC-CUBEのライセンス

 

EC-CUBEを使用するには、「GPLライセンス」と「商用ライセンス」の2種類からいずれかのライセンスを選択する必要があります。

ここでは、「GPLライセンス」と「商用ライセンス」について解説しますので、それぞれの違いを押さえておきましょう。

 

GPLライセンス

 

GPLライセンスは、EC-CUBEを無償で利用できるライセンスです。EC-CUBEの全機能を無償で利用できる一方、カスタマイズしたソースコードは公開することが義務付けられています。他社にはない独自のカスタマイズ機能を搭載した場合でも、公開しなくてはならない点は注意しておきましょう。

 

商用ライセンス

 

商用ライセンスは、有償タイプのライセンスです。使用できる機能はGPLライセンスと変わりませんが、商用ライセンスであれば、カスタマイズしたソースコードを公開する必要がありません。カスタマイズによって他社にはない独自のECサイトを構築したい方は、商用ライセンスを取得するとよいでしょう。

 

EC-CUBEで自社ECサイトを構築しよう

 

自社ECサイトをゼロから開発するには、多大なコストと時間がかかります。EC-CUBEなら、豊富なデザインテンプレートを活用すれば、コストを抑えつつ、自社ECサイトの制作が可能です。

EC構築・運営のノウハウが社内にない、リソースが足りないといった場合は、実績のある制作会社へ相談するのも1つの方法として検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

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