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『DEATH NOTE (All-in-One Edition)』製造、海外納⼊|VIZ Media, LLC様

作成者: TOPPANクロレ株式会社|2026/09/01 0:37:29

TOPPANクロレの
サポート詳細

VIZ Media様と『DEATH NOTE (All-in-One Edition)』について

VIZ Media様は小学館、集英社、および小学館集英社プロダクションの3社による共同出資で設立され、北米市場における日本のマンガ・アニメの翻訳出版やライセンス展開の窓口として信頼を集める出版社兼ライセンス企業です。
同社が北米で展開する『DEATH NOTE (All-in-One Edition)』は、単行本全12巻(約2,400ページ)分をたった1冊の書籍へと凝縮した革新的な書籍です。この書籍は、日本国内版からTOPPANクロレが製造を担当していました。2017年の初版を皮切りに、世界中のファンの間で大きな話題となり、定期的に重版がかかるロングセラータイトルとなっています。

海外現地生産を上回る「コスト優位性」と、約2,400ページを破綻させない「製本技術」の壁

当社のワンストップ体制を活かした「日本で製造して直接輸出する」モデル(完本輸出)は、欧米などの海外現地で印刷・製本を行うよりも費用面において現実的で、高いコストメリットを生み出します。
そして、コスト以上に障壁となったのが「製本技術」です。全12巻・約2,400ページを、読者が手にとって開いても本が壊れることなく、かつ快適に読み進められるようにするためには、極限の束厚(本の厚み)に耐えうる高度な「PUR製本」の技術が不可欠でした。さらに、ベタ黒の面積が多い『DEATH NOTE』の絵柄において、本全体の厚みを抑える「極薄」と、裏ページのインクが透けない「裏抜け防止」をハイレベルに両立する印刷・用紙管理もまた、現地の印刷設備では再現が困難なものでした。

「元の日本版と同じ最高水準のクオリティを、海外版でもそのまま担保する」
――この条件を満たすため、日本が誇る製造品質と、一元輸送までをワンストップで代行できる「日本国内での一括製造・ダイレクト輸出モデル」が最適な手段として採用されました。

堅牢な「PUR製本技術」と「用紙厳選」、そして「完成品ダイレクト輸出」の構築

TOPPANクロレでは、日本国内で多くの高難度書籍の製造実績を持っていた強みを活かし、VIZ Media様向けに最適化した「製造~輸出」のトータルスキームを構築しました。

極厚のページ数に挑む、PUR製本の技術検証と用紙選定

PUR製本(強度の高いポリウレタン反応性ホットメルト接着剤を用いた製本様式)の特性を活かし、本がバラバラに破綻しない限界の最大束厚を徹底的に技術検証しました。また、裏抜けせず、かつ本全体の厚みを抑えるため、輪転印刷機を用いて最適な斤量を見定めるテスト印刷を繰り返し実施。できる限り薄く、かつ透けない最適な用紙を選定することにも成功しました。

貿易実務を一括代行する、完成品ダイレクト輸出(完本輸出)モデル

日本国内の高度な製造技術のもとで印刷から製本、強度テスト、輸出用の梱包(カートニングからバンニングまで)までをワンストップで完了。完成した書籍をそのまま海外へダイレクトに納品するスキームを整備しました。 複雑な貿易書類(インボイス、パッキングリスト等)の作成や通関手続きなどの実務はすべてTOPPANグループが一括して対応し、インコタームズは「CIF(運賃・保険料込み、現地港渡し)」を採用しています。これにより、VIZ Media様に煩雑な貿易実務の負荷をかけることなく、現地の港へ安全かつ確実にお届けする体制を実現しました。

世界基準の「製造品質」と、実績豊富な「国際物流力」

VIZ Media様がTOPPANクロレをパートナーとして選び続ける理由は、「製造技術への信頼」と「国際物流のワンストップ対応力」にあります。
「薄くて透けない紙の追求」や「極厚PUR製本」といった、繊細かつ高度な製造仕様をテスト印刷段階から実証・提示できる技術力は、国内外の印刷会社の中でも抜きん出ています。さらに、国際物流のエキスパートであるTOPPANグループのネットワークを活用し、通関対応からCIF条件に沿った確実な船積みまでを一気通貫で代行できるため、国をまたぐプロジェクトでありながら、安心して進行できる点も信頼をいただいております。

10刷、累計33万部以上を輸出!イギリスへの出荷も実現しさらなる世界展開へ

本プロジェクトは重版を順調に重ね、2026年7月をもって10刷目を達成。累計発行部数は33万部以上を海外へと輸出するヒットを記録し、世界中の読者に愛されています。
さらに、今回の増刷にあたっては、これまでの主要な仕向け地であった米国ニューヨーク港への納品に加え、新ルートとなるイギリスへの出荷も実現しました。世界規模での複雑なサプライチェーンをコントロールし、欧州のファンに向けても高品質な書籍をお届けできております。
円安や海外のインフレ傾向が続く中、日本の高度な印刷・製本技術が施された完成品を海外へ直接輸出する「完成品ダイレクト輸出(完本輸出)モデル」は、国内のコンテンツホルダーにとっても、海外の出版社にとっても、「高収益」かつ「日本の品質維持」を両立できる魅力的なグローバル展開モデルです。TOPPANクロレは今後も、日本の素晴らしいコンテンツを、最高の品質のまま世界中の読者の手元へと届ける架け橋であり続けます。